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公開番号2023073807
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-26
出願番号2021186499
出願日2021-11-16
発明の名称画像読取装置および画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類H04N 1/10 20060101AFI20230519BHJP(電気通信技術)
要約【課題】静止原稿用コンタクトガラスと移動原稿用コンタクトガラスとの間に生じた段差が光学走査ユニットの移動の障害とならず、段差に衝突した衝撃による部品の破損や過負荷による脱調の発生を防止する。
【解決手段】画像読取装置において、操作読取部は、静止原稿用コンタクトガラス7と、移動原稿用コンタクトガラス104と、光学走査ユニット40と、を備える。光学走査ユニット40は、密着型のイメージセンサ200と、イメージセンサ200を副走査方向へ移動可能に保持するキャリッジ201と、読取面と対向する面の長手方向の両端に配設された一対の端部摺動部材と、長手方向の中央側にイメージセンサを介して移動方向の両側に配設された一対の中央摺動部材203と、を有し、光学走査ユニット40が走査開始前のホームポジションにあるとき、中央摺動部材203のいずれか一方が、垂直方向に見て静止原稿用コンタクトガラス7と重なる位置にある。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
載置される原稿の読取面である静止原稿用コンタクトガラスと、
自動原稿搬送部により搬送される原稿の読取面である移動原稿用コンタクトガラスと、
前記静止原稿用コンタクトガラスの読取領域を副走査方向に往復移動して原稿を読み取り、かつ自動原稿搬送時には前記移動原稿用コンタクトガラスの読取領域へ移動して固定状態で原稿を読み取る光学走査ユニットと、を備え、
前記光学走査ユニットは、密着型のイメージセンサと、前記イメージセンサを副走査方向へ移動可能に保持するキャリッジと、前記読取面と対向する面の長手方向の両端に配設された一対の端部摺動部材と、長手方向の中央側に前記イメージセンサを介して移動方向の両側に配設された一対の中央摺動部材と、を有し、
前記光学走査ユニットが走査開始前のホームポジションにあるとき、前記中央摺動部材のいずれか一方が、垂直方向に見て前記静止原稿用コンタクトガラスと重なる位置にあることを特徴とする画像読取装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記光学走査ユニットが走査開始前のホームポジションにあるとき、一対の前記中央摺動部材のうち前記静止原稿用コンタクトガラス側にある一方が、垂直方向に見て前記静止原稿用コンタクトガラスと前記移動原稿用コンタクトガラスの双方と重なる位置にあることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記光学走査ユニットが走査開始前のホームポジションにあるとき、走査方向前方側の前記イメージセンサの端部と前記静止原稿用コンタクトガラスの端部との水平方向における離間距離が、前記中央摺動部材の前記読取面と対向する面の水平方向の全長よりも短いことを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記中央摺動部材の前記読取面と対向する面が、前記光学走査ユニットの外側に向かうに従い水平面に対して下方に傾斜していることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記イメージセンサは、前記中央摺動部材の取り付け位置に穴部及び切欠部を有し、
前記中央摺動部材は、前記穴部と嵌合するボス及び前記切欠部と係合する爪状部を有し、
前記中央摺動部材が前記ボス及び前記爪状部により前記光学走査ユニットに対して水平方向に位置決め固定されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記中央摺動部材は、前記読取面と対向する面が加圧されたとき、該加圧された方向に変位可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記中央摺動部材は、前記キャリッジの外側に延出するとともに延出端部で下方に屈曲し、屈曲した内側面で前記キャリッジのフレームの外側面と当接する延出部を有することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項8】
前記キャリッジはフレームの外側面に凸状部を有し、前記中央摺動部材の前記延出部は、前記凸状部に対してスライド可能に係合する溝状部を有することを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
【請求項9】
前記静止原稿用コンタクトガラスの端部と前記移動原稿用コンタクトガラスの端部との間で段差を生じうる領域が、前記光学走査ユニットを走査させる駆動源による加速領域内にあることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置および画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
画像読取装置として、原稿を自動搬送しつつ原稿の画像を読み取る搬送原稿読取りモードと、平坦なコンタクトガラス上に載置された原稿の画像を下方から読み取る載置原稿読取りモードとが切替え可能に構成されたものが知られている。また、そのような画像読取装置には、独立して画像読取装置として使用されるものと、ファクシミリや複写機あるいはプリンタとスキャナ機能を併有する複合機等の画像形成装置に装備されるものとがある。
【0003】
画像読取方式としては、密着イメージセンサ(Contact Image Sensor、以下「CIS」という)を用いる方式がある。CISは焦点深度が浅いため、原稿読取面であるコンタクトガラスに対して正確に位置決めする必要がある。
CISを位置決めする構成としては、CISを備えた光学走査ユニットの両端部をバネ等の押圧部材により上方向に加圧し、当該光学走査ユニットが当接部材(摺動部材(スライドシュー)ともいう)を介してコンタクトガラス下面に当接されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
コンタクトガラスと当接している部位以外では、コンタクトガラスとCISとの間にクリアランスを有する。そのため、ユーザーが厚手の原稿や重量のある原稿をスキャンしようとした場合、コンタクトガラスに撓みを生じることがある。特にA3用紙に対応する装置のように、コンタクトガラスの幅が大きい場合は撓みが発生しやすい。撓み量が大きくなると、CISの有効焦点範囲から外れ、画像品位が低下するという問題がある。
【0005】
この問題に対し、特許文献1では、コンタクトガラスと当接する部材を主走査読み取り範囲内(内側)にも配設し、撓みを軽減することにより読み取り範囲の全域においてCISの有効焦点範囲内に保持する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、搬送原稿読取りモードと載置原稿読取りモードとを有する画像読取装置では、それぞれの読取面を構成する独立したコンタクトガラス(移動原稿用コンタクトガラス、及び静止原稿用コンタクトガラス)を備えることが多い。このような装置において、載置した原稿の重み等により静止原稿用コンタクトガラスに撓みが生じると、撓みを生じていない移動原稿用コンタクトガラスとの間に段差が発生することとなる。
【0007】
特許文献1のように光学走査ユニットの中央側に摺動部材を設けた構成では、2つのコンタクトガラスの間に段差が生じている場合、光学走査ユニットを移動させたときに当該段差部分に摺動部材や筐体が衝突し、部品の破損や搬送モータの過負荷による脱調の発生、MTF(Modulation Transfer Function)の低下等を招くおそれがある。
【0008】
そこで本発明は、静止原稿用コンタクトガラスと移動原稿用コンタクトガラスとの間に生じた段差が光学走査ユニットの移動の障害とならず、段差に衝突した衝撃による部品の破損や過負荷による脱調の発生を防止可能な画像読取装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の画像読取装置は、載置される原稿の読取面である静止原稿用コンタクトガラスと、自動原稿搬送部により搬送される原稿の読取面である移動原稿用コンタクトガラスと、前記静止原稿用コンタクトガラスの読取領域を副走査方向に往復移動して原稿を読み取り、かつ自動原稿搬送時には前記移動原稿用コンタクトガラスの読取領域へ移動して固定状態で原稿を読み取る光学走査ユニットと、を備え、前記光学走査ユニットは、密着型のイメージセンサと、前記イメージセンサを副走査方向へ移動可能に保持するキャリッジと、前記読取面と対向する面の長手方向の両端に配設された一対の端部摺動部材と、長手方向の中央側に前記イメージセンサを介して移動方向の両側に配設された一対の中央摺動部材と、を有し、前記光学走査ユニットが走査開始前のホームポジションにあるとき、前記中央摺動部材のいずれか一方が、垂直方向に見て前記静止原稿用コンタクトガラスと重なる位置にあることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、静止原稿用コンタクトガラスと移動原稿用コンタクトガラスとの間に生じた段差が光学走査ユニットの移動の障害とならず、段差に衝突した衝撃による部品の破損や過負荷による脱調の発生を防止可能な画像読取装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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