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公開番号2023073581
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-26
出願番号2021186125
出願日2021-11-16
発明の名称作業車両
出願人三菱マヒンドラ農機株式会社
代理人
主分類B60K 11/04 20060101AFI20230519BHJP(車両一般)
要約【課題】ボンネットによってエンジンと共に覆う排気ガス後処理装置が発生する熱を、排熱孔から排気して周辺部品に熱害を及ぼさないように構成する場合に、この排熱孔をボンネット等に設ける際の外観の悪化や製作コストの悪化を防止することができる作業車両を提供する。
【解決手段】エンジンの後部寄り上方に設ける排気ガス後処理装置16をボンネットの後部寄りと遮熱板より前方のスペーサーカバー37の前部寄りによって覆うと共に、この排気ガス後処理装置に臨むスペーサーカバーの天板部と側板部に排熱孔を設けて、当該排気ガス後処理装置によって高温となった熱気を排熱孔37c、37dから機外に排気するように構成する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンや排気ガス後処理装置を覆うボンネットとステアリングハンドルや運転席を備える操縦部とを遮熱板によって仕切ると共に、この遮熱板の外周側をスペーサーカバーによって覆う作業車両において、前記エンジンの後部寄り上方に設ける排気ガス後処理装置をボンネットの後部寄りと遮熱板より前方のスペーサーカバーの前部寄りによって覆うと共に、この排気ガス後処理装置に臨むスペーサーカバーの天板部と側板部に排熱孔を設けて、当該排気ガス後処理装置によって高温となった熱気を排熱孔から機外に排気するように構成することを特徴とする作業車両。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記エンジンの後部に排気ガス後処理装置の取付プレートを立設すると共に、この取付プレートにボンネットの後部を取付ける支持プレートを取付け、この支持プレートによって排気ガス後処理装置の後部寄り上方を覆って、前記スペーサーカバーの排熱孔から侵入する雨水が排気ガス後処理装置に降り掛からないように構成することを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
前記排気ガス後処理装置の取付プレートやボンネットの後部を取付ける支持プレートに遮熱プレート片を設けて、ボンネットと操縦部とを仕切る遮熱板に構成すると共に、前記ボンネットの後部を取付ける支持プレートの後方に向かう下り傾斜面に後上方に向かう上遮熱プレート片を設けて、係る支持プレートの傾斜面と上遮熱プレート片によって形成される側面視で略V字状の空間をスペーサーカバーの排熱孔から侵入する雨水の貯留部に構成することを特徴とする請求項2に記載の作業車両。
【請求項4】
前記雨水の貯留部の底部にドレンホースを設け、係るドレンホースによって貯留部に溜まる雨水を地上に導いて排水するように構成することを特徴とする請求項3に記載の作業車両。
【請求項5】
前記排熱孔を設ける天板部と側板部によって略逆U字状に形成するスペーサーカバーの前端部と後端部にシールを設け、係る前後のシールによってボンネットの後端部や操縦部の前端部との間に生じる隙間を無くすことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1つに記載の作業車両。
【請求項6】
前記スペーサーカバーの天板部を後方に向けて下り傾斜させて設けることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1つに記載の作業車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トラクタや乗用型田植機等の主に農業用の作業車両に関し、詳しくは、エンジンと共に排気ガス後処理装置をボンネットによって覆う作業車両に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
農業用の作業車両に搭載して機体の各部を駆動するエンジンは、燃焼効率が優れて燃費が良く低回転から力強さを発揮するディーゼルエンジンが主に採用される。しかし、ディーゼルエンジンは、その排気ガス中に含まれる有害な粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)が問題視され、現在ではコモンレール式燃料噴射システムや排気再循環システム(EGR)等のエンジンの燃焼技術の改良と、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)や尿素SCRといった排気ガス後処理装置の採用によって、この問題に対応している。
【0003】
ところで、前述の排気ガス後処理装置としてのディーゼルパティキュレートフィルタは、排気ガス中の粒子状物質(主に固形炭素の微粒子:煤(SOOT))をそのフィルタに捕集して大気中への排出を無くす。しかし、捕集した粒子状物質はその堆積した量が増えるとフィルタを目詰まりさせるため、ある程度溜まった段階で高温で再燃焼させて除去するといったフィルタの再生を行わなければならない。
【0004】
そして、このフィルタの再生を行う場合、DPFは高温となって発熱するためにエンジンや排気ガス後処理装置を覆うボンネット内の温度が高くなり、エンジンやDPFの部品(センサやゴム類などの)の耐熱温度を超える虞がある。そこで、DPFの上方に位置するボンネットの天板に排熱孔を設けて、この排熱孔からDPF周辺の熱を逃がし、DPFの高温化による周辺部品の熱害の発生を防止することが提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
また、この場合、排熱孔の下方に設ける補強部材によってボンネットの強度を向上させると共に、この補強部材を断面略U字状に形成したプレート部材として、排熱孔から逆に侵入した雨等の水滴を補強部材が受けてDPFに水がかかることを防止して、フィルタの再生を阻害したり、水蒸気となって運転席からの前方視界を悪化させたり、或いは、DPFや周辺部品等に錆を発生させるといった虞を無くしている。
【0006】
なお、この作業車両では、ボンネットの後方に遮熱板とこの遮熱板の外周側を覆うスペーサーカバーとによって構成する隔壁を設け、この隔壁でボンネットと操縦部とを仕切ることによって操縦部における居住性を向上させる。つまり、エンジンの冷却水を冷やすラジエータはクーリングファンの吸引した冷却風との熱交換によって冷却水を冷やし、また、これにより高温となった冷却風(排風)はボンネット内においてエンジンから後方の操縦部側に流れて、そのままでは操縦部が高温となる虞がある。しかし、係る排風の流れを隔壁が遮断して操縦部が高温となることを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2014-117963号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述のように作業車両においては、エンジン等を覆うボンネットと、ステアリングハンドルや運転席等を備える操縦部とを、遮熱板とその外周側を覆うスペーサーカバーによって構成する隔壁で仕切ったり、或いは、ボンネットと操縦部とをキャビンの前面パネル等によって仕切って、エンジン等を覆うボンネットの後方から排出される温風が操縦部に掛からないように遮蔽して、操縦部における運転者の居住性を向上させる。
【0009】
また、作業車両は、走行振動や車体振動等に対する運転者の乗り心地を改善するために操縦部を防振支持する。そのため、エンジン等をボンネットによって覆う原動部と運転席等を設ける操縦部は、その振動系を異にして互いの振動が伝わらないように離して設ける必要があり、前述の隔壁をエンジン側に設ける場合、そのスペーサーカバーは遮熱板等を隠して外観の向上を図ると共に、操縦部の前部との間に生ずる隙間をシール等の緩衝材を設けて塞いでいる。
【0010】
一方、このような環境化においてエンジンと共に排気ガス後処理装置をボンネット内に設けると、ボンネットの後部寄りは前述のように隔壁やキャビンの前面パネルによって塞いでいるので、排気ガス後処理装置が発生する熱がボンネットの後部寄り上方にこもって周辺部品に熱害を及ぼす。そこで、特許文献1に記載されているように、ボンネットの天板に排熱孔を設けてこのこもった熱気を排熱孔から排気することが提案されている。
(【0011】以降は省略されています)

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