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公開番号2023073548
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-26
出願番号2021186079
出願日2021-11-16
発明の名称エンコーダ装置
出願人多摩川精機株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01D 5/244 20060101AFI20230519BHJP(測定;試験)
要約【課題】信頼性の高い多回転情報を得る。
【解決手段】回転ディスク(120)の回転を光学的に検出し、光学回転検出信号を生成する光学検出部(140)と、回転ディスクの回転を磁気的に検出し、磁気回転検出信号を生成する磁気検出部(150)と、光学回転検出信号と磁気回転検出信号とを処理し、多回転情報を生成するエンコーダ処理部(170)とを備えるエンコーダ装置であって、エンコーダ処理部(170)は、光学回転検出信号と磁気回転検出信号とのうち少なくとも一方に基づいて多回転情報を生成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
回転ディスク(120)の回転を光学的に検出し、光学回転検出信号を生成する光学検出部(140)と、
前記回転ディスク(120)の回転を磁気的に検出し、磁気回転検出信号を生成する磁気検出部(150)と、
前記光学回転検出信号と前記磁気回転検出信号とを処理し、多回転情報を生成するエンコーダ処理部(170)とを備え、
前記エンコーダ処理部(170)は、前記光学回転検出信号と前記磁気回転検出信号とのうち少なくとも一方に基づいて前記多回転情報を生成する、
エンコーダ装置。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記エンコーダ処理部(170)は、
予め定められた回転速度未満において前記光学回転検出信号に基づいて前記多回転情報を生成し、
前記予め定められた回転速度以上において前記磁気回転検出信号に基づいて前記多回転情報を生成する、
請求項1に記載のエンコーダ装置。
【請求項3】
前記エンコーダ処理部(170)は、前記光学回転検出信号と前記磁気回転検出信号とのうち、存在しているいずれか一方に基づいて前記多回転情報を生成する、
請求項1に記載のエンコーダ装置。
【請求項4】
前記エンコーダ処理部(170)は、
前記光学回転検出信号に基づいて光学回転情報を生成し、
前記磁気回転検出信号に基づいて磁気回転情報を生成し、
前記光学回転情報と前記磁気回転情報とがそれぞれ正常であるかを判定し、
前記光学回転情報と前記磁気回転情報とのうち、正常と判定した少なくとも一方に基づいて前記多回転情報を生成する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のエンコーダ装置。
【請求項5】
前記エンコーダ処理部(170)は、前記光学回転情報と前記磁気回転情報とが存在しない場合、前記光学回転情報と前記磁気回転情報とが共に正常でない場合、及び、前記光学回転情報と前記磁気回転情報との一方が存在せず他方は存在するが正常でない場合、エラー情報を発する、
請求項4に記載のエンコーダ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明はエンコーダ装置に関し、特に、信頼性の高い多回転情報を得ることができるエンコーダ装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
回転を検出するエンコーダとして、回転ディスクに設けられた光学情報を光学検出部により検出する光学式エンコーダと、回転ディスクに設けられた磁気情報を磁気検出部により検出する磁気式エンコーダとが存在している。また、光学式エンコーダと磁気式エンコーダとを併設するエンコーダ装置も存在している。このように異なる複数のセンサを組み合わせたエンコーダ装置は、特許文献1及び2に提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-26397号公報
特開2013-47694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1には、電源を必要として角度を検出するレゾルバと、無電源で回転を検出する磁気センサと、レゾルバ及び磁気センサを切り換えるスイッチとを有するエンコーダ装置が開示されている。
このエンコーダ装置では、電源状態に応じて、切り換えスイッチによりレゾルバと磁気センサとのいずれか一方を切り換えて使用することが示されている。このエンコーダ装置の場合、スイッチの切り換えの操作が必要である、及び、レゾルバと磁気センサとが独立しており連動または連携していない、という問題がある。そして、このエンコーダ装置の場合、電源状態に応じてレゾルバと磁気センサとの一方を選択するものであり、信頼性の高い多回転情報を得ることまでは配慮されていなかった。
【0005】
上記特許文献2には、回転体と共に等速回転する回転ディスクの回転を検出する第1のエンコーダと、減速機構を介して1/100~1/1000程度の低速で回転する回転ディスクの回転を検出する第2のエンコーダとを用いる、エンコーダ装置が開示されている。このエンコーダ装置では、第1のエンコーダに角度情報を担当させ、第2のエンコーダに回転情報を担当させている。このエンコーダ装置の場合、減速機構を用いているため、機械的構成と演算とが複雑化する問題を有している。そして、このエンコーダ装置の場合、角度情報と多回転情報とを得ることを目的としたものであり、信頼性の高い多回転情報を得ることは何ら配慮されていなかった。
【0006】
上記特許文献1と上記特許文献2において多回転情報を得ることは可能であるが、回転速度の急激な変化、電源供給不良、及び異物混入などの各種の要因により、多回転情報を確実に得ることは難しかった。従って、エンコーダ装置において、信頼性の高い多回転情報を得ることが望まれていた。
本発明は、信頼性の高い多回転情報を得ることが可能なエンコーダ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係るエンコーダ装置は、回転ディスクの回転を光学的に検出し、光学回転検出信号を生成する光学検出部と、回転ディスクの回転を磁気的に検出し、磁気回転検出信号を生成する磁気検出部と、光学回転検出信号と磁気回転検出信号とを処理し、多回転情報を生成するエンコーダ処理部とを備え、エンコーダ処理部は、光学回転検出信号と磁気回転検出信号とのうち少なくとも一方に基づいて多回転情報を生成する。
【0008】
この発明に係るエンコーダ装置において、エンコーダ処理部は、予め定められた回転速度未満において光学回転検出信号に基づいて多回転情報を生成し、予め定められた回転速度以上において磁気回転検出信号に基づいて多回転情報を生成する。
この発明に係るエンコーダ装置において、エンコーダ処理部は、光学回転検出信号と磁気回転検出信号とのうち、存在しているいずれか一方に基づいて多回転情報を生成する。
【0009】
この発明に係るエンコーダ装置において、エンコーダ処理部は、光学回転検出信号に基づいて光学回転情報を生成し、磁気回転検出信号に基づいて磁気回転情報を生成し、光学回転情報と磁気回転情報とがそれぞれ正常であるかを判定し、光学回転情報と磁気回転情報とのうち、正常と判定した少なくとも一方に基づいて多回転情報を生成する。
ここで、エンコーダ処理部は、光学回転情報と磁気回転情報とが存在しない場合、光学回転情報と磁気回転情報とが共に正常でない場合、及び、光学回転情報と磁気回転情報との一方が存在せず他方は存在するが正常でない場合、エラー情報を発する。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、回転ディスクの回転を光学的に検出して光学回転検出信号を生成し、回転ディスクの回転を磁気的に検出して磁気回転検出信号を生成し、光学回転検出信号と磁気回転検出信号とのうち少なくとも一方に基づいて多回転情報を生成するため、信頼性の高い多回転情報を得ることが可能なエンコーダ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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