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公開番号2023073351
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-25
出願番号2023051308,2019126755
出願日2023-03-28,2019-07-08
発明の名称土壌の解泥方法及び分級方法
出願人鹿島建設株式会社,国立大学法人京都大学
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G21F 9/30 20060101AFI20230518BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】土壌が有機物を含み団粒を形成している場合であってもこれを確実に解泥・粉砕でき、数μm程度の粒径の土粒子を含む土壌を得ることができる、土壌の解泥方法を提供する。
【解決手段】有機物を含む土壌を湿式ミルで粉砕する。このとき、湿式ミル内で用いる粉砕媒体は粒径が2~18mmである。有機物を含む土壌は団粒化している傾向があり、従来の粉砕方法では所定の粒径以下の団粒を粉砕することが困難であるが、本発明によれば団粒を数μm程度の粒子にまで粉砕することが容易である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
有機物を含む土壌を湿式ミルで粉砕し、
前記湿式ミル内で用いる粉砕媒体は、粒径が2~18mmであり、
前記土壌は、農地由来の土壌であって腐植質を含有しているものである、土壌の解泥方法。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記土壌は、放射性セシウムを含有しているものである、請求項1記載の土壌の解泥方法。
【請求項3】
前記粉砕媒体は、砂又は礫である、請求項1又は2記載の土壌の解泥方法。
【請求項4】
前記湿式ミルでの粉砕に際し、前記湿式ミル内の内容物のpHを9~13に調整する、請求項1~3のいずれか一項記載の土壌の解泥方法。
【請求項5】
前記粉砕をする前に、前記土壌を水と混合し、これを所定の時間25~100℃に保つ、請求項1~4のいずれか一項記載の土壌の解泥方法。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項記載の土壌の解泥方法によって解泥した後の泥水を、固液分離手段により固液分離する、土壌の分級方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、土壌の解泥方法及び分級方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、土壌をドラムウォッシャーやボールミルで粉砕することが行われている(例えば、特許文献1及び2参照)。粉砕及びその後の分級は、一般に所望の粒径を分級点として土壌を分離することを目的としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-138846号公報
特開2014-142311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
粉砕及び分級の対象とする土壌に有機物が含まれている場合は、土壌が団粒化している傾向があり、所望の解砕(解泥)・粉砕及び分級を達成することができない場合がある。また、上記特許文献1及び2の方法では、土壌を数μm程度にまで粉砕することは容易ではなく、数μm程度の粒径の土壌を得る要求に応えることが困難であった。
【0005】
本発明は、土壌が有機物を含み団粒を形成している場合であってもこれを確実に解泥・粉砕でき、数μm程度の粒径の土粒子を含む土壌を得ることができる、土壌の解泥方法を提供することを目的とする。また、その解泥方法を使用した土壌の分級方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、有機物を含む土壌を湿式ミルで粉砕し、湿式ミル内で用いる粉砕媒体は、粒径が2~18mmである、土壌の解泥方法を提供する。
【0007】
有機物を含む土壌は団粒化している傾向があり、湿式ミル内にて粒径が数十mmの粉砕媒体を用いた場合は、所定の粒径以下の団粒を粉砕することが困難である。ここで、粉砕媒体として粒径が2~18mmであるものを用いることにより、これと同程度の大きさの団粒を粉砕することが容易となる。これによれば、土壌を数μm程度の粒子にまで粉砕することができる。
【0008】
土壌は、放射性セシウムを含有しているものであってもよい。放射性セシウムは一般に、粒径が数μm~20μmの粘土に付着している。従って、上記の粉砕を達成することができれば、放射性セシウムの濃度が高い数μm~20μmの粘土粒子を粒径が大きな他の部分から分離することで、放射性被処理物の減容化に資する。
【0009】
粉砕媒体は、砂又は礫であってもよい。
【0010】
土壌は、農地由来の土壌であって腐植質を含有しているものであってもよい。農地由来の土壌は特に団粒化している傾向が強いので、本発明の適用対象として好適である。
(【0011】以降は省略されています)

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