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公開番号2023073135
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-25
出願番号2021185983
出願日2021-11-15
発明の名称更年期障害の重症度の検出方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類C12Q 1/6883 20180101AFI20230518BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】更年期障害の重症度を検出するためのマーカー、及び当該マーカーを用いた更年期障害の重症度の検出方法の提供。
【解決手段】被験者から採取された生体試料について、16種の遺伝子群より選択される少なくとも1つの遺伝子又はその発現産物の発現レベルを測定する工程を含む、当該被験者における更年期障害の重症度を検出する方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
被験者から採取された生体試料について、下記表1で示される16種の遺伝子群より選択される少なくとも1つの遺伝子又はその発現産物の発現レベルを測定する工程を含む、当該被験者における更年期障害の重症度を検出する方法。
TIFF
2023073135000011.tif
101
170
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記16種の遺伝子群から選択される遺伝子と、下記表2Aで示される93種の遺伝子群から選択される少なくとも1つの遺伝子又はその発現産物の発現レベルが測定される、請求項1記載の検出方法。
TIFF
2023073135000012.tif
122
170
【請求項3】
前記16種の遺伝子のうち、下記表1Aで示される14種の遺伝子群から選択される遺伝子と、下記表3Aで示される68種の遺伝子群から選択される少なくとも1つの遺伝子又はその発現産物の発現レベルが測定される、請求項1記載の検出方法。
TIFF
2023073135000013.tif
89
170
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2023073135000014.tif
100
170
【請求項4】
前記16種の遺伝子のうち、下記表1Bで示される3種の遺伝子群から選択される遺伝子と、ABI1又はその発現産物の発現レベルが測定される、請求項1記載の検出方法。
TIFF
2023073135000015.tif
27
170
【請求項5】
前記16種の遺伝子群から選択される遺伝子と、下記表5Aで示される162種の遺伝子群から選択される少なくとも1つの遺伝子又はその発現産物の発現レベルが測定される、請求項1記載の検出方法。
TIFF
2023073135000016.tif
189
170
【請求項6】
重症度がクッパーマン更年期障害指数に基づく重症度である、請求項1~5のいずれか1項記載の検出方法。
【請求項7】
前記遺伝子又はその発現産物の発現レベルがmRNAの発現量である請求項1~6のいずれか1項記載の検出方法。
【請求項8】
前記生体試料が被験者の皮膚表上脂質である請求項1~7のいずれか1項記載の検出方法。
【請求項9】
前記被験者の皮膚が顔の皮膚である請求項8記載の検出方法。
【請求項10】
発現レベルの測定値を前記各遺伝子又はその発現産物の参照値と比較し、更年期障害の重症度を評価する、請求項1~9のいずれか1項記載の検出方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、更年期障害の重症度を検出するためのマーカーを用いた更年期障害の重症度の検出方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
更年期障害とは、閉経前後10年間の更年期において、主に性ホルモン分泌量の低下が原因となる様々な身体的、精神的な症状が重く、日常生活に支障を来す状態のことをいう。更年期の身体的症状としては、顔等のほてり、のぼせ、動悸、息切れ、異常な発汗、耳鳴り、頭痛やめまい等がある。精神的な症状としては、イライラや不安感、うつ、不眠等がある。
【0003】
更年期障害の検査・診断方法として、血中のホルモン濃度を調べる血液検査がある。しかしながら、血中のホルモン濃度を指標とする検査法は採血を必要とするため、侵襲的な方法である。また、更年期障害の程度は本人からの申告が重要であるが、申告基準は個々人で異なることから早期かつ適切な対処や治療のタイミングを逃してしまう可能性を秘めている。そのため、簡便に更年期障害の程度を判定できる技術は早期からの症状緩和をサポートする技術になると考えられる。
【0004】
一方、生体試料中のDNAやRNA等の核酸の解析によりヒトの生体内の現在、さらには将来の生理状態を調べる技術が開発されている。生体由来の核酸は、血液等の体液、分泌物、組織等から抽出することができる。特許文献1には、皮膚表上脂質(skin surface lipids;SSL)に含まれるRNA等の核酸を分離し、生体の解析用の試料として用いることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開公報第2018/008319号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、更年期障害の重症度を検出するためのマーカー、及び当該マーカーを用いた更年期障害の重症度の検出方法を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、更年期障害の重症度が異なる被験者群の全顔からSSLを採取し、SSL中に含まれるRNAの発現状態をシーケンス情報として網羅的に解析した結果、特定の遺伝子の発現レベルが両群間で有意に異なり、これを指標として更年期障害の重症度を検出できることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の1)~4)に係るものである。
1)被験者から採取された生体試料について、下記表1に示す16種の遺伝子群より選択される少なくとも1つの遺伝子又はその発現産物の発現レベルを測定する工程を含む、当該被験者における更年期障害の重症度を検出する方法。
2)更年期障害に対する予防又は治療的介入の存在下、被験者から採取された生体試料について、下記表1に示す16種の遺伝子群より選択される少なくとも1つの遺伝子又はその発現産物の発現レベルを測定することを含む、当該介入効果の評価方法。
3)生体試料の採取及び保存に必要な用具及び試薬、並びに生体試料から前記遺伝子又はその発現産物の発現レベルを測定するための試薬を含有する、1)の方法に用いられる更年期障害の重症度を検出するための検査用キット又は2)の方法に用いられる介入効果の評価用キット。
4)下記表5に示す178種の遺伝子群より選択される少なくとも1つの遺伝子又はその発現産物からなる、更年期障害の重症度を検出するためのマーカー。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、簡便且つ非侵襲的に、更年期障害の重症度を検出することが可能である。これにより、個々人の主観に因らずに更年期障害の程度を客観的指標に基づいて把握できるため、当該更年期障害に対する適切な対策を講じることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書中で引用された全ての特許文献、非特許文献、及びその他の刊行物は、その全体が本明細書中において参考として援用される。
(【0011】以降は省略されています)

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