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公開番号2023073134
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-25
出願番号2021185982
出願日2021-11-15
発明の名称ホットフラッシュの検出方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類C12Q 1/6813 20180101AFI20230518BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】ホットフラッシュを検出するためのマーカー、及び当該マーカーを用いたホットフラッシュの検出方法の提供。
【解決手段】被験者から採取された生体試料について、2種の遺伝子群より選択される少なくとも1つの遺伝子又はその発現産物の発現レベルを測定する工程を含む、当該被験者におけるホットフラッシュを検出する方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
被験者から採取された生体試料について、CCNY及びNCCRP1の2種の遺伝子群より選択される少なくとも1つの遺伝子又はその発現産物の発現レベルを測定する工程を含む、当該被験者におけるホットフラッシュを検出する方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記2種の遺伝子群から選択される遺伝子と、下記表1Aで示される78種の遺伝子群から選択される少なくとも1つの遺伝子又はその発現産物の発現レベルが測定される、請求項1記載の検出方法。
TIFF
2023073134000006.tif
151
170
【請求項3】
前記2種の遺伝子群から選択される遺伝子と、下記表2Aで示される38種の遺伝子群から選択される少なくとも1つの遺伝子又はその発現産物の発現レベルが測定される、請求項1記載の検出方法。
TIFF
2023073134000007.tif
112
170
【請求項4】
前記遺伝子又はその発現産物の発現レベルがmRNAの発現量である請求項1~3のいずれか1項記載の検出方法。
【請求項5】
前記生体試料が被験者の皮膚表上脂質である請求項1~4のいずれか1項記載の検出方法。
【請求項6】
前記被験者の皮膚が顔の皮膚である請求項5記載の検出方法。
【請求項7】
発現レベルの測定値を前記各遺伝子又はその発現産物の参照値と比較し、ホットフラッシュの有無を評価する、請求項1~6のいずれか1項記載の検出方法。
【請求項8】
ホットフラッシュ群由来の前記遺伝子又はその発現産物の発現レベルと、健常群由来の同遺伝子又はその発現産物の発現レベルの測定値を教師サンプルとして、ホットフラッシュ群と健常群を分ける判別式を作成し、被験者の生体試料から得られた同遺伝子又はその発現産物の発現レベルの測定値を当該判別式に代入し、得られた結果を参照値と比較することによって、被験者におけるホットフラッシュの有無を評価する、請求項1~7のいずれか1項記載の検出方法。
【請求項9】
ホットフラッシュに対する予防又は治療的介入の存在下、被験者から採取された生体試料について、CCNY及びNCCRP1の2種の遺伝子群より選択される少なくとも1つの遺伝子又はその発現産物の発現レベルを測定することを含む、当該介入効果の評価方法。
【請求項10】
生体試料の採取及び保存に必要な用具及び試薬、並びに生体試料から前記遺伝子又はその発現産物の発現レベルを測定するための試薬を含有する、請求項1~8のいずれか1項記載の検出方法に用いられるホットフラッシュを検出するための検査用キット又は請求項9記載の方法に用いられる介入効果の評価用キット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ホットフラッシュを検出するためのマーカーを用いたホットフラッシュの検出方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
閉経前後10年間の更年期においては、主に性ホルモン分泌量の低下により身体的、精神的に様々な更年期症状が発症し、日常生活に支障を来す場合も少なくない。更年期症状の代表的な症状の一つとしてホットフラッシュが知られている。
ホットフラッシュは、周囲の環境や気温に関係なく症状が出るのが特徴で、また、何の前触れもなく突発的に発現する場合が多い。そのため、簡便にホットフラッシュの発現の有無を判定できる技術は早期からの症状緩和をサポートする技術になると考えられる。
【0003】
一方、生体試料中のDNAやRNA等の核酸の解析によりヒトの生体内の現在、さらには将来の生理状態を調べる技術が開発されている。生体由来の核酸は、血液等の体液、分泌物、組織等から抽出することができる。特許文献1には、皮膚表上脂質(skin surface lipids;SSL)に含まれるRNA等の核酸を分離し、生体の解析用の試料として用いることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開公報第2018/008319号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ホットフラッシュを検出するためのマーカー、及び当該マーカーを用いたホットフラッシュの検出方法を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、ホットフラッシュの症状が現れる被験者群と症状がない健常な被験者群の全顔からSSLを採取し、SSL中に含まれるRNAの発現状態をシーケンス情報として網羅的に解析した結果、特定の遺伝子の発現レベルが両群間で有意に異なり、これを指標としてホットフラッシュを検出できることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、以下の1)~4)に係るものである。
1)被験者から採取された生体試料について、CCNY及びNCCRP1の2種の遺伝子群より選択される少なくとも1つの遺伝子又はその発現産物の発現レベルを測定する工程を含む、当該被験者におけるホットフラッシュを検出する方法。
2)ホットフラッシュに対する予防又は治療的介入の存在下、被験者から採取された生体試料について、CCNY及びNCCRP1の2種の遺伝子群より選択される少なくとも1つの遺伝子又はその発現産物の発現レベルを測定することを含む、当該介入効果の評価方法。
3)生体試料の採取及び保存に必要な用具及び試薬、並びに生体試料から前記遺伝子又はその発現産物の発現レベルを測定するための試薬を含有する、1)の方法に用いられるホットフラッシュを検出するための検査用キット又は2)の方法に用いられる介入効果の評価用キット。
4)下記表3に示す118種の遺伝子群より選択される少なくとも1つの遺伝子又はその発現産物からなる、ホットフラッシュを検出するためのマーカー。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、簡便且つ非侵襲的に、ホットフラッシュを検出することが可能である。これにより、ホットフラッシュの有無を客観的指標に基づいて把握できるため、当該ホットフラッシュに対する適切な対策を講じることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書中で引用された全ての特許文献、非特許文献、及びその他の刊行物は、その全体が本明細書中において参考として援用される。
【0010】
本発明において、「核酸」又は「ポリヌクレオチド」と云う用語は、DNA又はRNAを意味する。DNAには、cDNA、ゲノムDNA、及び合成DNAのいずれもが含まれ、「RNA」には、total RNA、mRNA、rRNA、tRNA、non-coding RNA及び合成のRNAのいずれもが含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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