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公開番号2023073006
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-25
出願番号2021185793
出願日2021-11-15
発明の名称キャニスタ
出願人フタバ産業株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類F02M 25/08 20060101AFI20230518BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】キャニスタの製造を容易にすることを目的とする。
【解決手段】キャニスタは、少なくとも1つの室と、樹脂部材と、を備える。樹脂部材は、少なくとも1つの室のいずれかである対象室に配置される。対象室に配置される吸着材は、複数の粒状部材として構成されている。樹脂部材は、一体的に形成された樹脂製の部材であり、連結部と、少なくとも1つの棒状ユニットとを有する。棒状ユニットは、対象室における気体の流れ方向に対し45°以上90°以下の角度で交差する伸長方向に略平行な方向に、連結部から伸びる複数の棒状部を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンを有する車両に搭載されるよう構成されたキャニスタであって、
燃料蒸気を吸着する吸着材が配置された少なくとも1つの室と、
前記車両の燃料タンクから、前記少なくとも1つの室に燃料蒸気を流入させるよう構成された流入ポートと、
前記車両の外部から、前記少なくとも1つの室に大気を流入させるよう構成された大気ポートと、
前記大気ポートから流入した前記大気により、前記吸着材に吸着した燃料蒸気を前記エンジンに向けて流出させるよう構成された流出ポートと、
前記少なくとも1つの室のいずれかである対象室に配置された樹脂部材と、を備え、
前記対象室に配置される前記吸着材は、複数の粒状部材として構成されており、
前記樹脂部材は、一体的に形成された樹脂製の部材であり、連結部と、少なくとも1つの棒状ユニットとを有し、
前記棒状ユニットは、前記対象室における気体の流れ方向に対し45°以上90°以下の角度で交差する伸長方向に略平行な方向に、前記連結部から伸びる複数の棒状部を有する
キャニスタ。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
請求項1に記載のキャニスタであって、
前記対象室は、当該対象室における気体の流れ方向に伸びる細長い形状である
キャニスタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のキャニスタであって、
前記複数の棒状部の少なくとも一部には、その外周面に少なくとも1つの凹部が形成されている
キャニスタ。
【請求項4】
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のキャニスタであって、
前記樹脂部材は、前記少なくとも1つの棒状ユニットとして、第1及び第2棒状ユニットを有し、
前記連結部は、第1部分と、前記第1部分の反対側に位置する第2部分とを有し、
前記第1棒状ユニットの前記複数の棒状部は、前記第1部分から、前記第1棒状ユニットに対応して定められた伸長方向に略平行に伸び、
前記第2棒状ユニットの前記複数の棒状部は、前記第2部分から、前記第2棒状ユニットに対応して定められた伸長方向に略平行に伸びる
キャニスタ。
【請求項5】
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載のキャニスタであって、
前記複数の棒状部の前記伸長方向は、前記対象室における気体の流れ方向に対し、略90°の角度で交差する方向である
キャニスタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、燃料タンクから発生する燃料蒸気を吸着するキャニスタに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1のキャニスタでは、複数の棒状部と、複数の棒状部の根元を結合する結合部とを有する調整部材が配置された対象室が設けられる。複数の棒状部は、気体の流れ方向に略平行に伸び、間隔を空けて対象室全体に配置される。そして、対象室に配置された粒状の吸着材である活性炭のペレットと各棒状部との間に隙間が生じ、その結果、対象室の通気抵抗が抑制される。
【0003】
ここで、調整部材は、射出成形により樹脂から製造することが考えられる。そして、射出成形を行うためには、結合部から離間するに従い細くなるように各棒状部の外周面を傾斜させることで各棒状部の外周面に抜きテーパを形成し、金型から調整部材を取り出せるようにする必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-96254号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、複数の棒状部が長くなると、抜きテーパの形成の際、各棒状部の根元をより太くする必要があり、これにより、射出成形の際、複数の棒状部の根元周辺に熱が蓄積され易くなる。
【0006】
すなわち、一般的に、射出成形の金型の内部には、成形部材を冷却するための冷媒を流す冷却配管が設けられる。しかし、調整部材の棒状部同士の間隔は狭いため、調整部材の金型では、調整部材の周囲に冷却配管を設けることはできるが、各棒状部の間を通過するように冷却配管を配置するのは困難である。
【0007】
このため、抜きテーパにより太くなった各棒状部の根元周辺は、他の部分に比べて冷却され難くなる。その結果、複数の棒状部の根元周辺にて温度の偏りが生じ、これにより、棒状部に傾斜(以後、ソリとも記載)が生じる。このため、複数の棒状部が長くなると、調整部材の製造が困難となっていた。
【0008】
本開示の一態様では、キャニスタの製造を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様は、エンジンを有する車両に搭載されるよう構成されたキャニスタであって、少なくとも1つの室と、流入ポートと、大気ポートと、流出ポートと、樹脂部材と、を備える。少なくとも1つの室は、燃料蒸気を吸着する吸着材が配置される。流入ポートは、車両の燃料タンクから、少なくとも1つの室に燃料蒸気を流入させるよう構成される。大気ポートは、車両の外部から、少なくとも1つの室に大気を流入させるよう構成される。流出ポートは、大気ポートから流入した大気により、吸着材に吸着した燃料蒸気をエンジンに向けて流出させるよう構成される。樹脂部材は、少なくとも1つの室のいずれかである対象室に配置される。対象室に配置される吸着材は、複数の粒状部材として構成されている。樹脂部材は、一体的に形成された樹脂製の部材であり、連結部と、少なくとも1つの棒状ユニットとを有する。棒状ユニットは、対象室における気体の流れ方向に対し45°以上90°以下の角度で交差する伸長方向に略平行な方向に、連結部から伸びる複数の棒状部を有する。
【0010】
上記構成によれば、対象室の全域に複数の棒状部を配置しつつ、複数の棒状部が短くなるよう促すことができ、これにより、抜きテーパの形成により棒状部の根元が太くなるのを抑制できる。このため、樹脂部材の射出成形の際に棒状部にソリが発生するのを抑制でき、その結果、キャニスタの製造が容易になる。
(【0011】以降は省略されています)

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