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公開番号2023072972
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-25
出願番号2021185738
出願日2021-11-15
発明の名称電源装置
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H02M 3/00 20060101AFI20230518BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】コモンモードノイズを低減可能な電源装置を提供すること。
【解決手段】電源装置1は、電子部品ユニット10と、電子部品ユニット10を収容する導電性の筐体20と、を備える。筐体20は、筐体20の外壁41の表面から延出する柱状部43と、柱状部43に繋がり且つ渦巻状に周回しながら柱状部43から離れるように広がる周回部44と、を有する。筐体20は、筐体20の内部において電子部品ユニット10のグラウンド回路と電気的に接続される。電子部品ユニット10は、入力電圧を所定の目標電圧に変換して出力する電圧変換機能を有する。筐体20は、外壁41の表面から延出する複数の放熱用フィン42を有する。筐体20の外壁41、柱状部43及び周回部44が一体成型されたダイカスト品である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電子部品ユニットと、前記電子部品ユニットを収容する導電性の筐体と、を備える電源装置であって、
前記筐体は、
当該筐体の外壁の表面から延出する柱状部と、前記柱状部に繋がり且つ渦巻状に周回しながら前記柱状部から離れるように広がる周回部と、を有し、当該筐体の内部において前記電子部品ユニットのグラウンド回路と電気的に接続される、
電源装置。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電源装置において、
前記電子部品ユニットは、
入力電圧を所定の目標電圧に変換して出力する電圧変換機能を有する、
電源装置。
【請求項3】
請求項2に記載の電源装置において、
前記筐体は、
前記外壁の表面から延出する複数の放熱用フィンを有する、
電源装置。
【請求項4】
請求項1~請求項3の何れか一項に記載の電源装置において、
前記筐体の前記外壁、前記柱状部及び前記周回部が一体成型されたダイカスト品である、
電源装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品ユニットと、電子部品ユニットを収容する導電性の筐体と、を備える電源装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、ハイブリッド自動車等の車両に搭載されるバッテリとインバータとの間における電力変換等の目的で、DC/DCコンバータが用いられている(例えば、特許文献1を参照。)。DC/DCコンバータは、一般に、電力変換を行うための電子部品ユニットを金属製の筐体の中に収容した構造を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-193517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般に、電子部品等への通電時には、本来は通電されている回路内に留まるべき電流の一部が、回路内外に不可避的に存在する浮遊容量等を介してグラウンド(GND)に漏出するとともに、漏出した電流(いわゆる、ノイズ電流)が他の浮遊容量等を介して再び回路内に還流する現象が生じる。このようなノイズ電流に起因して生じるノイズは、コモンモードノイズと呼ばれる。特に、スイッチング方式のDC/DCコンバータのように、大電流かつ高周波でのスイッチング制御が電子部品ユニットで行われる場合、コモンモードノイズの影響が大きくなることが知られている。そこで、コモンモードノイズがDC/DCコンバータの作動に及ぼす影響を低減し、DC/DCコンバータが本来の機能を適正に発揮できるよう、コモンモードノイズへの対策が求められている。なお、上記説明から理解されるように、DC/DCコンバータに限らず、他の電源装置においても、コモンモードノイズを低減することが望ましい。
【0005】
本発明の目的の一つは、コモンモードノイズを低減可能な電源装置の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係る電源装置は、以下を特徴としている。
【0007】
電子部品ユニットと、前記電子部品ユニットを収容する導電性の筐体と、を備える電源装置であって、
前記筐体は、
当該筐体の外壁の表面から延出する柱状部と、前記柱状部に繋がり且つ渦巻状に周回しながら前記柱状部から離れるように広がる周回部と、を有し、当該筐体の内部において前記電子部品ユニットのグラウンド回路と電気的に接続される、
電源装置であること。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電源装置が有する導電性の筐体が、電子部品ユニットを収容するとともに電子部品ユニットのグラウンド回路と筐体内で電気的に接続される。筐体は、筐体の外壁の表面から延出する柱状部と、柱状部に繋がり且つ渦巻状に周回しながら柱状部から離れるように広がる周回部と、を有する。そこで、このような構造を有する周回部の外部端を所定のグラウンド箇所(例えば、車両の車体。いわゆるボディアース)に接続すれば、電子部品ユニットのグラウンド回路が、筐体の外壁、柱状部及び周回部を介して、グラウンド箇所に電気的に接続されることになる。このとき、周回部が渦巻状の形状を有することで、周回部はインダクタとして働く。その結果、高周波のコモンモードノイズが周回部で低減されることになる。ノイズフィルタ等の電子部品を電子部品ユニットに追加する場合に比べ、電源装置全体の構造をシンプル化できるとともに、製造コストの低減も図り得る。このように、本構成の電源装置は、コモンモードノイズを低減可能である。
【0009】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る電源装置を上下反転させて示す斜視図である。
図2は、本発明の実施形態に係る電源装置の図1のA-A断面を示す図である。
図3は、図1に示す周回部のみの下面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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