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公開番号2023072916
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-25
出願番号2021185640
出願日2021-11-15
発明の名称ガスバリア性積層体およびこのリサイクル方法、並びに再生樹脂組成物およびこれを含む物品
出願人凸版印刷株式会社
代理人
主分類B32B 27/32 20060101AFI20230518BHJP(積層体)
要約【課題】リサイクル適性に優れ且つ再生材料としてバージン樹脂と併用されてもバージン樹脂が単独で使用された物品と比較して十分な強度物性が維持されている物品を作製するのに有用なガスバリア性積層体を提供する。また、このガスバリア性積層体から得られる再生樹脂組成物及びこれを含む物品、並びにガスバリア性積層体のリサイクル方法を提供する。
【解決手段】ポリプロピレン樹脂からなる第一の層と、ポリプロピレン樹脂からなる第二の層とを備える積層構造を有する積層体において、前記第一の層及び前記第二の層の少なくとも一方が、ポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂と相溶する相溶化剤を含む、ガスバリア性積層体である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリプロピレン樹脂からなる第一の層と、ポリプロピレン樹脂からなる第二の層とを備える積層構造を有する積層体において、前記第一の層及び前記第二の層の少なくとも一方が、ポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂と相溶する相溶化剤を含む、ガスバリア性積層体。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記第一の層と前記第二の層の合計質量を100質量部とすると、前記相溶化剤の含有量が1~40質量部である、請求項1に記載のガスバリア性積層体。
【請求項3】
前記第一の層の前記第二の層と相対する面に、少なくともガスバリア性を有する蒸着層と、ガスバリア性被覆層とが順に積層された、請求項1または2に記載のガスバリア性積層体。
【請求項4】
ポリプロピレン樹脂からなる第一の層と、前記第一の層の表裏にそれぞれポリプロピレン樹脂からなる第二の層と、ポリプロピレン樹脂からなる第三の層とが少なくとも設けられた積層体において、前記第一の層、第二の層及び前記第三の層の少なくとも一層が、ポリプロピレン樹脂又はポリエチレン樹脂と相溶する相溶化剤を含む、ガスバリア性積層体。
【請求項5】
前記第一の層と第二の層と第三の層の合計質量を100質量部とすると、前記相溶化剤の含有量が1~40質量部である、請求項4に記載のガスバリア性積層体。
【請求項6】
前記第一の層のどちらかの面に、少なくともガスバリア性を有する蒸着層と、ガスバリア性被覆層とが順に積層された、請求項4または5に記載の積層体。
【請求項7】
前記相溶化剤がポリプロピレン-ポリエチレンブロック共重合体、ポリプロピレン-エチレン・ブチレンブロック共重合体のいずれか1つまたは、複数の混合物であることを特徴とする請求項1~6に記載のガスバリア性積層体。
【請求項8】
前記第一の層と前記蒸着層の間に密着層を更に備える、請求項3、6、7に記載のガスバリア性積層体。
【請求項9】
前記ガスバリア性被覆層が少なくともカルボキシ基含有重合体、多価金属含有粒子を含む、請求項3、6~8に記載のガスバリア性積層体。
【請求項10】
前記蒸着層は、Al及びSiの少なくとも一方の元素を含む、請求項3、6~9に記載のガスバリア性積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスバリア性積層体およびこのリサイクル方法、並びに再生樹脂組成物およびこれを含む物品に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
基材フィルムとして耐熱性及び強靭性に優れた二軸延伸PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムと、シーラント層としてポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンフィルムとを備える積層体(軟包材)が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
ところで近年、海洋プラスチックごみ問題等に端を発する環境意識の高まりから、プラスチック材料の分別回収と再資源化のさらなる高効率化が求められるようになってきている。すなわち、従来、様々な異種材料を組み合わせることで高性能化を図ってきた包装用の積層体においても、モノマテリアル化が求められるようになってきた。
【0004】
積層体においてモノマテリアル化を実現するためには、構成するフィルムを同一素材とする必要がある。しかし、完全な単一素材に軟包材の機能を付与することは技術的課題が大きいため、比重が近いポリエチレン/ポリプロピレン(PE/PP)などのポリオレフィン系樹脂を主体としたオールポリオレフィン製の基材フィルムを使用したガスバリアフィルムの要請が高まっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-178357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)は非相溶であるため、これらが混在した状態でリサイクルした再生材料を、ポリエチレン又はポリプロピレンのバージン樹脂と混ぜて包材にしたとしても強度物性を確保するのが困難である。したがって、再生プラスチックは、低い強度物性であっても使用可能な限られた用途にしか利用されていないのが現状である。
【0007】
本発明は、リサイクル適性に優れ且つ再生材料としてバージン樹脂と併用されてもバージン樹脂が単独で使用された物品と比較して十分な強度物性が維持されている物品を作製するのに有用なガスバリア性積層体を提供する。また、本発明は、このガスバリア性積層体から得られる再生樹脂組成物及びこれを含む物品、並びにガスバリア性積層体のリサイクル方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に於いて上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、
ポリプロピレン樹脂からなる第一の層と、ポリプロピレン樹脂からなる第二の層とを備える積層構造を有し、前記第一の層及び前記第二の層の少なくとも一方が、ポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂と相溶する相溶化剤を含むガスバリア性積層体である。
【0009】
このガスバリア性積層体に予め含まれている相溶化剤の機能により、ガスバリア性積層体がリサイクルされる際に混入したポリエチレン樹脂がポリプロピレン樹脂と十分に相溶
し、再生後も強度物性を確保することができる。
【0010】
また、本発明の第2の態様は、
前記第一の層と前記第二の層の合計質量を100質量部とすると、前記相溶化剤の含有量が1~40質量部であることが好ましい。1質量部以上であることで、PEとPPの分散効果が十分に発現して十分な強度物性を確保することができ、相溶化剤の含有量が40質量部以下であることで、PE及びPPが持つ本来の特性が保たれる。
(【0011】以降は省略されています)

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