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公開番号2023072576
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-24
出願番号2021185228
出願日2021-11-12
発明の名称蓋体
出願人凸版印刷株式会社,日清食品ホールディングス株式会社,日清食品株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B65D 81/34 20060101AFI20230517BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】安定して且つ容易に容器を再封可能な蓋体を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る蓋体は、湯を注いで調理する即席食品を収納する容器の開口を封止する蓋体であって、容器の開口端部に貼合される本体部と、本体部から外側に張り出した少なくとも2つの摘まみ片とを有し、本体部を厚さ方向からみて本体部を2つの領域に仮想的に2等分した場合において、少なくとも2つの摘まみ片は、2つの領域のうちの1つの領域の外周縁に配置されており、本体部および少なくとも2つの摘まみ片は、積層シートによって形成されており、積層シートは、紙製の基材層と、基材層上に設けられた熱接着樹脂層とを有し、基材層の単位面積当たりの重量をG1とし、蓋体の単位面積当たりの重量をG2とした場合、G1およびG2が、0.75≦G1/G2を満たす。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
湯を注いで調理する即席食品を収納する容器の開口を封止する蓋体であって、
前記容器の開口端部に貼合される本体部と、
前記本体部から外側に張り出した少なくとも2つの摘まみ片と、
を有し、
前記本体部を厚さ方向からみて前記本体部を2つの領域に仮想的に2等分した場合において、前記少なくとも2つの摘まみ片は、前記2つの領域のうちの1つの領域の外周縁に配置されており、
前記本体部および前記少なくとも2つの摘まみ片は、積層シートによって形成されており、
前記積層シートは、
紙製の基材層と、
前記基材層上に設けられた熱接着樹脂層と、
を有し、
前記基材層の単位面積当たりの重量をG1とし、前記蓋体の単位面積当たりの重量をG2とした場合、前記G1および前記G2が式(1)を満たす、
蓋体。
0.75≦G1/G2・・・(1)
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記G1および前記G2が式(2)を満たす、
請求項1に記載の蓋体。
0.9≦G1/G2・・・(2)
【請求項3】
湯を注いで調理する即席食品を収納する容器の開口を封止する蓋体であって、
前記容器の開口端部に貼合される本体部と、
前記本体部から外側に張り出した少なくとも2つの摘まみ片と、
を有し、
前記本体部を厚さ方向からみて前記本体部を2つの領域に仮想的に2等分した場合において、前記少なくとも2つの摘まみ片は、前記2つの領域のうちの1つの領域の外周縁に配置されており、
前記本体部および前記少なくとも2つの摘まみ片は、積層シートによって形成されており、
前記積層シートは、
紙製の基材層と、
前記基材層上に設けられた熱接着樹脂層と、
前記基材層と前記熱接着樹脂層との間に配置される金属層と、
を有し、
前記基材層の単位面積当たりの重量をG1とし、前記蓋体の単位面積当たりの重量をG2とし、前記金属層の単位面積当たりの重量をG3とした場合、前記G1、前記G2および前記G3が式(3)を満たす、
請求項1に記載の蓋体。
0.75≦{G1+(2×G3)}/G2・・・(3)
【請求項4】
前記G1、前記G2および前記G3が式(4)を満たす、
請求項3に記載の蓋体。
0.9≦{G1+(2×G3)}/G2・・・(4)
【請求項5】
湯を注いで調理する即席食品を収納する容器の開口を封止する蓋体であって、
前記容器の開口端部に貼合される本体部と、
前記本体部から外側に張り出した少なくとも2つの摘まみ片と、
を有し、
前記本体部を厚さ方向からみて前記本体部を2つの領域に仮想的に2等分した場合において、前記少なくとも2つの摘まみ片は、前記2つの領域のうちの1つの領域の外周縁に配置されており、
前記本体部および前記少なくとも2つの摘まみ片は、積層シートによって形成されており、
前記積層シートは、
紙製の基材層と、
前記基材層上に設けられた熱接着樹脂層と、
を有し、
前記積層シートは、前記積層シートと同じ層構成を有する矩形のサンプル片であって短辺方向の長さが15mmであり長辺方向の長さが100mmである前記サンプル片を、前記熱接着樹脂層が接するように長手方向の中央部で折り曲げた後に復元に伴う移動が停止した段階での前記サンプル片の復元角度を前記積層シートのデッドホールド値と定義した場合、前記デッドホールド値が5度以上25度以下である、
蓋体。
【請求項6】
前記デッドホールド値が10度以上20度以下である、
請求項5に記載の蓋体。
【請求項7】
前記デッドホールド値は、前記積層シートのMD方向のデッドホールド値およびTD方向のデッドホールド値の平均値である、
請求項5または6に記載の蓋体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は蓋体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
即席食品(たとえば即席麺)は、容器に収納され、容器の開口を蓋体で封止された状態で提供される。この場合、ユーザは、蓋体の一部を容器から引き剥がし、容器の一部を開封する。ユーザは、その開封箇所から熱湯を容器内に注いだ後、蓋体で容器を再度塞ぐ。この際、蓋体で容器の開口を再封した状態を維持するため、粘着テープで蓋体を容器に固定することが知られている(特許文献1参照)。そして、蓋体で容器を再封した状態を一定時間維持した後、蓋体を容器から分離する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭61-105671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
蓋体で容器を再封する際、粘着テープで蓋体を容器に固定する形態では、粘着テープを準備して止める必要があり、蓋体を容器に止めるための手間も生じるとともに、容器および蓋体とは別に粘着テープが必要である。一方、近年、環境負荷低減の観点から資源消費の削減が求められている。
【0005】
そこで、本発明は、安定して且つ容易に容器を再封可能な蓋体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る蓋体の一例は、湯を注いで調理する即席食品を収納する容器の開口を封止する蓋体であって、上記容器の開口端部に貼合される本体部と、上記本体部から外側に張り出した少なくとも2つの摘まみ片と、を有し、上記本体部を厚さ方向からみて上記本体部を2つの領域に仮想的に2等分した場合において、上記少なくとも2つの摘まみ片は、上記2つの領域のうちの1つの領域の外周縁に配置されており、上記本体部および上記少なくとも2つの摘まみ片は、積層シートによって形成されており、上記積層シートは、紙製の基材層と、上記基材層上に設けられた熱接着樹脂層と、を有し、上記基材層の単位面積当たりの重量をG1とし、上記蓋体の単位面積当たりの重量をG2とした場合、上記G1および上記G2が式(1)を満たす。
0.75≦G1/G2・・・(1)
【0007】
上記蓋体を上記容器に適用した場合、上記摘まみ片を折り曲げることで、蓋体で容器を容易に再封できる。更に、蓋体を形成する積層シートが上記式(1)の条件を満たすように構成されていることから、蓋体で容器を安定して再封できる。
【0008】
上記G1および上記G2は式(2)を満たしてもよい。
0.9≦G1/G2・・・(2)
【0009】
この場合、蓋体で容器をより安定して再封できる。
【0010】
本発明に係る蓋体の他の例は、湯を注いで調理する即席食品を収納する容器の開口を封止する蓋体であって、上記容器の開口端部に貼合される本体部と、上記本体部から外側に張り出した少なくとも2つの摘まみ片と、を有し、上記本体部を厚さ方向からみて上記本体部を2つの領域に仮想的に2等分した場合において、上記少なくとも2つの摘まみ片は、上記2つの領域のうちの1つの領域の外周縁に配置されており、上記本体部および上記少なくとも2つの摘まみ片は、積層シートによって形成されており、上記積層シートは、紙製の基材層と、上記基材層上に設けられた熱接着樹脂層と、上記基材層と上記熱接着樹脂層との間に配置される金属層と、を有し、上記基材層の単位面積当たりの重量をG1とし、上記蓋体の単位面積当たりの重量をG2とし、上記金属層の単位面積当たりの重量をG3とした場合、上記G1、上記G2および上記G3が式(3)を満たす。
0.75≦{G1+(2×G3)}/G2・・・(3)
(【0011】以降は省略されています)

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