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公開番号2023072474
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-24
出願番号2021185057
出願日2021-11-12
発明の名称キャニスタ
出願人フタバ産業株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類F02M 25/08 20060101AFI20230517BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】蒸発燃料の大気放出を抑制できるキャニスタを提供する。
【解決手段】本開示の一態様は、車両の燃料タンクで発生した蒸発燃料を吸着及び脱離するキャニスタである。キャニスタはチャージポートと、パージポートと、大気ポートと、チャージポート及びパージポートが接続された主室と、大気ポートが直接又は他の部屋を介して接続された副室と、蒸発燃料の流路において主室と副室との間に配置されると共に、主室及び副室それぞれと接続された中間室と、主室に収納された第1吸着材と、副室に収納された第2吸着材と、中間室に収納された第3吸着材と、を備える。第3吸着材全体の吸着能力は、第1吸着材全体の吸着能力、及び第2吸着材全体の吸着能力の双方よりも小さい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両の燃料タンクで発生した蒸発燃料を吸着及び脱離するキャニスタであって、
前記蒸発燃料を取り込むチャージポートと、
前記蒸発燃料を排出するパージポートと、
大気に開放された大気ポートと、
前記チャージポート及び前記パージポートが接続された主室と、
前記大気ポートが直接又は他の部屋を介して接続された副室と、
前記蒸発燃料の流路において前記主室と前記副室との間に配置されると共に、前記主室及び前記副室それぞれと接続された中間室と、
前記主室に収納された第1吸着材と、
前記副室に収納された第2吸着材と、
前記中間室に収納された第3吸着材と、
を備え、
前記第3吸着材全体の吸着能力は、前記第1吸着材全体の吸着能力、及び前記第2吸着材全体の吸着能力の双方よりも小さい、キャニスタ。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
請求項1に記載のキャニスタであって、
前記中間室において、気体の流れ方向と垂直な断面における相当直径D[mm]に対する、気体の流れ方向の長さL[mm]の比L/Dは、1以下である、キャニスタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のキャニスタであって、
前記中間室の気体の流れ方向と垂直な断面における相当直径は、前記副室の気体の流れ方向と垂直な断面における相当直径以下であり、かつ、前記主室の気体の流れ方向と垂直な断面における相当直径未満である、キャニスタ。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のキャニスタであって、
前記主室の前記チャージポートとは反対側の端部に連結された流路構成部材と、
前記流路構成部材を前記主室に向けて押圧するスプリングと、
をさらに備え、
前記中間室は、前記流路構成部材の内部に配置される、キャニスタ。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のキャニスタであって、
前記主室と前記副室とを連通させる連通路をさらに備え、
前記中間室は、前記連通路内に配置される、キャニスタ。
【請求項6】
請求項5に記載のキャニスタであって、
前記連通路は、気体の流れ方向を曲げるクランク部を有し、
前記中間室は、前記クランク部内に配置される、キャニスタ。
【請求項7】
請求項5に記載のキャニスタであって、
前記連通路は、直線状に前記副室と並んで配置される直線部を有し、
前記中間室は、前記直線部内に配置される、キャニスタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、キャニスタに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
車両の燃料タンクには、蒸発した燃料の大気放出を防ぐキャニスタが装着される。キャニスタは、蒸発燃料を吸着材に吸着させると共に、吸引した空気により吸着材から燃料を脱離してパージを行い、エンジンに供給する。
【0003】
キャニスタは、通常、チャージポートが接続された主室と、この主室に接続された副室とを少なくとも有する。主室及び副室には、それぞれ吸着材が収納される。このようなキャニスタにおいて、大量の蒸発燃料がチャージポートから供給されると、主室及び副室で吸着し切れなかった蒸発燃料が大気ポートから放出される可能性がある。
【0004】
そこで、副室からの蒸発燃料の大気放出を防止するため、吹き抜け防止部を設けたキャニスタが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-36734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のキャニスタでは、吹き抜け防止部が大気ポートに隣接して配置されている。そのため、蒸発燃料が大気放出されるおそれがある。
【0007】
本開示の一局面は、蒸発燃料の大気放出を抑制できるキャニスタを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様は、車両の燃料タンクで発生した蒸発燃料を吸着及び脱離するキャニスタである。キャニスタは、蒸発燃料を取り込むチャージポートと、蒸発燃料を排出するパージポートと、大気に開放された大気ポートと、チャージポート及びパージポートが接続された主室と、大気ポートが直接又は他の部屋を介して接続された副室と、蒸発燃料の流路において主室と副室との間に配置されると共に、主室及び副室それぞれと接続された中間室と、主室に収納された第1吸着材と、副室に収納された第2吸着材と、中間室に収納された第3吸着材と、を備える。第3吸着材全体の吸着能力は、第1吸着材全体の吸着能力、及び第2吸着材全体の吸着能力の双方よりも小さい。
【0009】
このような構成によれば、中間室によって、主室で吸着し切れなかった蒸発燃料の副室への移行を遅延させることができる。そのため、蒸発燃料の大気放出を抑制できる。また、中間室における第3吸着材全体の吸着能力が第1吸着材全体の吸着能力及び第2吸着材全体の吸着能力よりも小さくされているため、中間室をコンパクトにすることができる。その結果、蒸発燃料の大気放出を抑制しつつ、キャニスタの大型化が抑制できる。
【0010】
本開示の一態様では、中間室において、気体の流れ方向と垂直な断面における相当直径D[mm]に対する、気体の流れ方向の長さL[mm]の比L/Dは、1以下であってもよい。このような構成によれば、中間室の通気抵抗を低減できる。また、中間室の長さを低減できるため、キャニスタの大型化の抑制効果を促進できる。
(【0011】以降は省略されています)

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