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公開番号2023072396
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-24
出願番号2021184935
出願日2021-11-12
発明の名称メモリ管理ユニット、メモリ管理方法、及び、情報処理装置
出願人富士通株式会社
代理人個人,個人
主分類G06F 12/1027 20160101AFI20230517BHJP(計算;計数)
要約【課題】メモリ管理ユニットの物量の増加を抑制する。
【解決手段】メモリ管理ユニットは、仮想アドレスの第1ビット範囲と一致する物理アドレスを示す1以上の第1エントリが設定される第1記憶部と、第1ビット範囲と1以上の第1エントリとを対応付ける第2エントリが設定される第2記憶部と、第1及び第2記憶部に基づき仮想アドレスを物理アドレスに変換する制御部とを備える。制御部は、第2記憶部の探索により第1仮想アドレスの第1ビット範囲と一致する第2エントリがヒットした場合、当該第2エントリに対応する1以上の第1エントリから第1仮想アドレスにより特定される第1エントリの番号を当該第2エントリに設定し、第2仮想アドレスによる探索で同じ第2エントリがヒットし、且つ、第2仮想アドレスにより特定される第1エントリの番号が第2エントリに設定した番号よりも大きい場合、次の1以上の第1エントリの情報をメモリから取得する。
【選択図】図16
特許請求の範囲【請求項1】
仮想アドレスの第1ビット範囲と一致する物理アドレスを示す1以上の第1エントリが設定される第1記憶部と、
前記仮想アドレスの前記第1ビット範囲と前記1以上の第1エントリとを対応付ける第2エントリが設定される第2記憶部と、
前記仮想アドレスを含む変換要求に応じて、前記第1記憶部及び前記第2記憶部に基づき前記仮想アドレスを前記物理アドレスに変換する変換処理を実行する制御部とを備え、
前記制御部は、
第1仮想アドレスを含む第1変換要求に応じた第1変換処理において、前記第2記憶部の探索により前記第1仮想アドレスの前記第1ビット範囲と一致する第2エントリがヒットした場合、ヒットした前記第2エントリに対応する1以上の第1エントリのうちの、前記第1仮想アドレスに基づき特定される1つの第1エントリの識別番号を、前記ヒットした第2エントリに設定し、
第2仮想アドレスを含む第2変換要求に応じた第2変換処理において、前記第2記憶部の探索により前記第1変換処理と同じ第2エントリがヒットし、且つ、前記第2仮想アドレスに基づき特定される1つの第1エントリの識別番号が前記第2エントリに設定した識別番号よりも大きい場合、前記ヒットした第2エントリに対応付けられた1以上の第1エントリに続く1以上の第1エントリの情報をメモリから取得する、
メモリ管理ユニット。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記メモリから取得した前記情報に基づき、前記ヒットした第2エントリに対応付けられた1以上の第1エントリに続く1以上の第1エントリを前記第1記憶部に設定し、前記設定した1以上の第1エントリに対応付けた第2エントリを前記第2記憶部に設定する、
請求項1に記載のメモリ管理ユニット。
【請求項3】
前記制御部は、前記第2変換処理において、前記第2記憶部の探索により前記第1変換処理と同じ第2エントリがヒットし、且つ、前記第2仮想アドレスに基づき特定される1つの第1エントリの識別番号が前記第2エントリに設定した識別番号以下である場合、前記第2仮想アドレスに基づき特定される1つの第1エントリの識別番号を前記第2エントリに設定する、
請求項1又は請求項2に記載のメモリ管理ユニット。
【請求項4】
前記変換要求は、前記仮想アドレスと、前記変換要求の発行元に割り当てられるアドレス空間の識別情報とを含み、
前記制御部は、
前記識別情報ごとに前記第2記憶部の前記第2エントリを設定し、
前記変換処理において、前記変換要求に含まれる識別情報と、前記仮想アドレスとに基づき、前記第2記憶部を探索する、
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のメモリ管理ユニット。
【請求項5】
前記第1ビット範囲は、前記仮想アドレスの上位所定数のビット範囲であり、
前記識別番号は、前記仮想アドレスにおける前記第1ビット範囲に続く所定数のビット範囲が示す値である、
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のメモリ管理ユニット。
【請求項6】
メモリ管理ユニットの制御部が、
仮想アドレスを含む変換要求に応じて、前記仮想アドレスの第1ビット範囲と一致する物理アドレスを示す1以上の第1エントリが設定される第1記憶部と、前記仮想アドレスの前記第1ビット範囲と前記1以上の第1エントリとを対応付ける第2エントリが設定される第2記憶部とに基づき前記仮想アドレスを前記物理アドレスに変換する変換処理を実行し、
第1仮想アドレスを含む第1変換要求に応じた第1変換処理において、前記第2記憶部の探索により前記第1仮想アドレスの前記第1ビット範囲と一致する第2エントリがヒットした場合、ヒットした前記第2エントリに対応する1以上の第1エントリのうちの、前記第1仮想アドレスに基づき特定される1つの第1エントリの識別番号を、前記ヒットした第2エントリに設定し、
第2仮想アドレスを含む第2変換要求に応じた第2変換処理において、前記第2記憶部の探索により前記第1変換処理と同じ第2エントリがヒットし、且つ、前記第2仮想アドレスに基づき特定される1つの第1エントリの識別番号が前記第2エントリに設定した識別番号よりも大きい場合、前記ヒットした第2エントリに対応付けられた1以上の第1エントリに続く1以上の第1エントリの情報をメモリから取得する、
処理を実行する、メモリ管理方法。
【請求項7】
メモリと、
仮想アドレスを前記メモリ上の物理アドレスに変換するメモリ管理ユニットとを備え、
前記メモリ管理ユニットは、
仮想アドレスの第1ビット範囲と一致する物理アドレスを示す1以上の第1エントリが設定される第1記憶部と、
前記仮想アドレスの前記第1ビット範囲と前記1以上の第1エントリとを対応付ける第2エントリが設定される第2記憶部と、
前記仮想アドレスを含む変換要求に応じて、前記第1記憶部及び前記第2記憶部に基づき前記仮想アドレスを前記物理アドレスに変換する変換処理を実行する制御部とを備え、
前記制御部は、
第1仮想アドレスを含む第1変換要求に応じた第1変換処理において、前記第2記憶部の探索により前記第1仮想アドレスの前記第1ビット範囲と一致する第2エントリがヒットした場合、ヒットした前記第2エントリに対応する1以上の第1エントリのうちの、前記第1仮想アドレスに基づき特定される1つの第1エントリの識別番号を、前記ヒットした第2エントリに設定し、
第2仮想アドレスを含む第2変換要求に応じた第2変換処理において、前記第2記憶部の探索により前記第1変換処理と同じ第2エントリがヒットし、且つ、前記第2仮想アドレスに基づき特定される1つの第1エントリの識別番号が前記第2エントリに設定した識別番号よりも大きい場合、前記ヒットした第2エントリに対応付けられた1以上の第1エントリに続く1以上の第1エントリの情報を前記メモリから取得する、
情報処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、メモリ管理ユニット、メモリ管理方法、及び、情報処理装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
コンピュータのOS上で動作するプロセスは、独立した仮想アドレス空間を有し、メインメモリへのアクセスに仮想アドレスを用いる。コンピュータのプロセッサは、仮想アドレスをメインメモリの物理アドレスに変換するMMU(Memory Management Unit:メモリ管理ユニット)と、プロセスを実行し、MMUにより変換された物理アドレスを用いてメインメモリにアクセスするプロセッサコアとを備える。
【0003】
また、メインメモリへのアクセスを行なうIO(Input / Output)装置、例えばネットワークインターフェースは、入力されるパケットの宛先となる仮想アドレスを物理アドレスに変換するIOMMUを備える。IOMMUの構成及び動作は、プロセッサのMMUと同様である。以下、プロセッサのMMUとIO装置のIOMMUとを区別しない場合には、これらを総称して、単に「MMU」と表記する。
【0004】
MMUは、仮想アドレスから物理アドレスへの変換を高速に行なうために、仮想アドレスと物理アドレスとの対応関係を示す情報が格納される記憶領域、例えばTLB(Translation Lookaside Buffer)を有する。TLBには、メインメモリから取得した変換テーブルに基づき、仮想アドレスに対応する物理アドレスが設定される。
【0005】
MMUは、プロセス等の変換要求元から取得した仮想アドレスに対応するエントリがTLBに存在する場合(TLBヒット)、TLBから物理アドレスを読み出して変換要求元に応答することで、メインメモリへのアクセスをスキップする。
【0006】
一方、仮想アドレスに対応するエントリがTLBに存在しない場合(TLBミス)、MMUは、メインメモリから対応関係を示す情報を取得(フェッチ)し、対応関係をプロセッサコアに応答するとともに、TLBに格納する。
【0007】
また、TLBミスの場合のメインメモリへのアクセスによる変換処理時間の増加を抑制するための手法として、TLBプリフェッチ手法が知られている。TLBプリフェッチ手法では、MMUは、プロセスが次にアクセスする仮想アドレスを予測し、当該仮想アドレスの対応関係を示す情報を予めメインメモリからフェッチし、TLBに格納する。
【0008】
プロセスがアクセスする仮想アドレスを予測する手法としては、ストア(Store)/ロード(Load)命令のPC(Program Counter)に対応するエントリを含むRPT(Reference Prediction Table)を利用する手法が知られている。
【0009】
当該手法では、MMUは、プロセスによりストア/ロード命令が実行される都度、当該命令のアクセス対象の仮想アドレス、当該仮想アドレスと同一命令の前回実行時のアクセス対象の仮想アドレスとの差分(ストライド)等をRPTに保存する。
【0010】
MMUは、TLBミスが発生すると、そのときのストア/ロード命令のPC及び仮想アドレスに対応するエントリにおけるストライドを当該仮想アドレスに加算して得た仮想アドレスを、次にアクセスされる仮想アドレスと予測する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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