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公開番号2023072391
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-24
出願番号2021184928
出願日2021-11-12
発明の名称くくり罠
出願人株式会社鎌田スプリング
代理人個人,個人
主分類A01M 23/34 20060101AFI20230517BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】踏板が枠体内を下動することで作動部材が上動し、これに伴いくくり輪が作動部材から外れて締め込まれるように構成されたくくり罠において、くくられた動物の移動範囲を規制する。
【解決手段】ワイヤ4の先端部に形成される通し輪4bに該ワイヤ4の中間部が貫通されることでくくり輪4aを形成する一方、該ワイヤ4の後端部を第一固定物T1に固定し、さらに、該ワイヤ4の先端部に連結部4cを形成して該連結部4cに、第二固定物T2に固定された規制用ワイヤ20の先端部20aを連結するように構成した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
踏板と、該踏板に支軸を介して回動自在に支持される作動部材と、該踏板を上下動自在に内嵌するとともに該作動部材を下側から支える枠体と、該作動部材にリング状に懸回され、弾機により締め込み側に付勢されたくくり輪を形成するワイヤとを備え、
該踏板が該枠体内を下動することで該作動部材が上動し、これに伴いくくり輪が作動部材から外れて締め込まれるように構成されたくくり罠において、
前記ワイヤは、先端部に形成される通し輪に該ワイヤの中間部が貫通されることで前記くくり輪を形成するとともに、該ワイヤの後端部を第一固定物に固定されるものであり、
該ワイヤの先端部に連結部が形成され、該連結部に、第二固定物に固定された規制用ワイヤの先端部が連結されていることを特徴とするくくり罠。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
連結部は、ワイヤの通し輪よりも先端側に形成されていることを特徴とする請求項1記載のくくり罠。
【請求項3】
通し輪には、ワイヤを貫通するための貫通部材が設けられ、該貫通部材は、ワイヤが懸回された状態で、懸回基端側部位と先端側部位とに配される各一対のワイヤを、各貫通する基端側、先端側のスリーブの緊締により挟持状に取り付けられるものであり、連結部は、先端側スリーブの先端側に弧状に形成されることを特徴とする請求項1または2記載のくくり罠。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、猪、鹿、キョン等の野生動物を捕獲するため用いられるくくり罠の技術分野に関するものである。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
今日、猪、鹿、キョン等の野生動物(害獣)が出没して田畑や山林等を荒らす被害が各地で頻発しており、その対策として、これら野生動物を捕獲することが試みられているが、この種の動物を捕獲するための道具としてくくり罠(括り罠)が簡便で安価なものとして広く採用されている。
このようなくくり罠は、一般的には、長尺状のワイヤの先端部に、弾機を介して締め込み可能にしたくくり輪を一連状に設け、ワイヤの基端側は木や杭等の固定物に掛け回す等して固定することで捕獲現場にセットし、そしてくくり輪に動物の脚が侵入した(入り込んだ)ことに感応してくくり輪を弾機付勢力を受けて締め込み作動させることで脚をくくって逃走できないようにし、これによって動物を捕獲できる構成にしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3233888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、くくり輪に脚がくくられた動物は逃げようとするが、該逃げようとする動物は、脚をワイヤでくくられた状態であるためワイヤの基端側が固定された固定物を中心に円を描くように走り回ることになって、走った跡が掘り返されてしまい、例えばワイヤが長尺である場合は特に、走った跡を埋め戻す等の作業が煩わしいといった問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑み上記の課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、踏板と、該踏板に支軸を介して回動自在に支持される作動部材と、該踏板を上下動自在に内嵌するとともに該作動部材を下側から支える枠体と、該作動部材にリング状に懸回され、弾機により締め込み側に付勢されたくくり輪を形成するワイヤとを備え、該踏板が該枠体内を下動することで該作動部材が上動し、これに伴いくくり輪が作動部材から外れて締め込まれるように構成されたくくり罠において、前記ワイヤは、先端部に形成される通し輪に該ワイヤの中間部が貫通されることで前記くくり輪を形成するとともに、該ワイヤの後端部を第一固定物に固定されるものであり、該ワイヤの先端部に連結部が形成され、該連結部に、第二固定物に固定された規制用ワイヤの先端部が連結されていることを特徴とするくくり罠である。
請求項2記載の発明は、連結部は、ワイヤの通し輪よりも先端側に形成されていることを特徴とする請求項1記載のくくり罠である。
請求項3の発明は、通し輪には、ワイヤを貫通するための貫通部材が設けられ、該貫通部材は、ワイヤが懸回された状態で、懸回基端側部位と先端側部位とに配される各一対のワイヤを、各貫通する基端側、先端側のスリーブの緊締により挟持状に取り付けられるものであり、連結部は、先端側スリーブの先端側に弧状に形成されることを特徴とする請求項1または2記載のくくり罠である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明とすることにより、2つの固定物にワイヤを固定することができるため、くくり罠にかかった動物が逃げようとして暴れたり走ったりする際の可動範囲を抑えることができる。
請求項2の発明とすることにより、捕獲された動物が逃げようと暴れた場合であっても、くくり輪が弛んでしまうことを回避できる。
請求項3の発明とすることにより、ワイヤをスリーブで緊締することで、通し輪と連結部を形成できるため、製作効率が良く、しかも、部品点数を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
くくり罠の全体概略図である。
くくり罠の要部斜視図である。
くくり輪の要部斜視図である。
(A)はワイヤの弾機支持部材部分の断面図、(B)はワイヤの先端部分の概略図である。
くくり罠の作動状態を示す図であり、(A)は作動前、(B)は作動後(動物の捕獲後)を示している。
動物がくくり罠に捕獲された状態を示す全体概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は猪、鹿、キョン等の動物(害獣)Aを捕獲するためのくくり罠であって、該くくり罠1は、踏板2、該踏板2の上面に回動自在に支持される一対のU字状の作動部材3、これら作動部材3の外周にリング状に懸回される締め込み可能なくくり輪4aを先端側に形成する長尺状のワイヤ4、該くくり輪4aを締め込み側に付勢する弾機5、踏板2を上下動自在に内嵌する枠体6棟を備えて構成されている。そして、後述するように、踏板2の下動に基づいてくくり輪4aが作動部材3から外れ、該作動部材3から外れたくくり輪4aが弾機5の付勢力を受けて締め込まれることで、前記踏板2を踏み込んだ動物Aの脚をくくって捕獲するように構成されている。
【0009】
前記踏板2は、本実施の形態では円板状のものであって、該踏板2の上面には、前述したように一対のU字状の作動部材3が回動自在に支持されるが、この場合に、一対のU字状の作動部材3は、開口側が互いに対向するように配されるとともに、該対向する開口側端部3aが、踏板2の上面に固定された取付金具7に支軸8を介してそれぞれ回動自在に支持されている。そして、該支軸8に支持された状態で、作動部材3の開口側端部3aは、踏板2の上面から浮いた状態となるように設定されているとともに、支軸8を支点とする作動部材3の反支軸側の下動は、該作動部材3の反支軸側が踏板2の上面に当接することで規制されるように構成されている。さらに、作動部材3の外周面部には、くくり輪4aが係脱自在に係止する係止溝3cが形成されている。
【0010】
前記ワイヤ4は長尺状であって、該ワイヤ4の先端部には、くくり輪4aを形成するため筒形状の貫通部材9が後述するように取り付けられるが、該貫通部材9は、貫通方向中間部から両端側に至るほど大径となった筒形状をしていて、線条体を螺旋状に曲げ加工することで形成されるものであって、長時間弾機5の付勢力を受けてもほとんど変形することなく筒形状を維持して通し輪4b内を移動するワイヤ4の摩擦を低減し、これによりくくり輪4aの締め込みを可及的に迅速に行えるようになっている。さらに、貫通部材9の筒形状が貫通方向中間部から両端側に至るほど大径となっているため、貫通部材9を貫通したワイヤ4をいずれの方向にもスムーズに湾曲させることができるようになっている。
そして、くくり輪4aの後端側から該ワイヤ4を引き込むことでくくり輪4aを締め込むことができるものであって、弾機5によって締め込み側に付勢されている。そして、該くくり輪4aは、前記係止溝3cに係止する状態で一対の作動部材3の外周にリング状に懸回される。
(【0011】以降は省略されています)

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