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公開番号2023072189
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-24
出願番号2021184572
出願日2021-11-12
発明の名称留め具
出願人株式会社ニフコ
代理人個人
主分類F16B 19/00 20060101AFI20230517BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】貫通穴からの抜去時の留め具の負担を効果的に軽減可能な構造を留め具に持たせる。
【解決手段】はめ込み部2は、ベース部8の側方にあって、貫通穴Paへの前記はめ込み部2の挿入を前記ベース部8に近接する向きm1の弾性変形により許容すると共に、前記挿入の終了位置での弾性復帰により前記挿入の挿入先Pcにおいて前記貫通穴Paに係合するように構成され、かつ、前記貫通穴Paから前記はめ込み部2を抜き出す向きの力f1が作用されたときに前記近接する向きm1の弾性変形を生じるように構成された弾性片4を備えている。前記ベース部8には、前記抜き出す向きの力f1の作用時に前記弾性片4に突き当たる当接部8bが設けられていると共に、前記抜き出す向きの力f1が所定の大きさ以上となったときに、前記弾性片4が前記当接部8bよりも内方となる前記はめ込み部2の中心軸xに近づく向きm2に撓むようにしてなる。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
留め付け対象に設けられた貫通穴にはめ込まれるはめ込み部を備えてなる留め具であって、
前記はめ込み部は、
ベース部と、
前記ベース部の側方にあって、前記貫通穴への前記はめ込み部の挿入を前記ベース部に近接する向きの弾性変形により許容すると共に、前記挿入の終了位置での弾性復帰により前記挿入の挿入先において前記貫通穴に係合するように構成され、かつ、前記貫通穴から前記はめ込み部を抜き出す向きの力が作用されたときに前記近接する向きの弾性変形を生じるように構成された弾性片とを備えており、
前記ベース部には、前記抜き出す向きの力の作用時に前記弾性片に突き当たる当接部が設けられていると共に、
前記抜き出す向きの力が所定の大きさ以上となったときに、前記弾性片が前記当接部よりも内方となる前記はめ込み部の中心軸に近づく向きに撓むようにしてなる、留め具。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記はめ込み部は、前記中心軸を含む仮想の一つの平面に沿うように形成されたガイド部を備えると共に、
前記はめ込み部の前記挿入先側の端末を前記ガイド部の端末により構成させるようにしてなる、請求項1に記載の留め具。
【請求項3】
前記ガイド部は、前記仮想の一つの平面に沿った第一部分に対し、前記中心軸の位置で交叉する第二部分を備えてなる、請求項2に記載の留め具。
【請求項4】
前記弾性片を、前記ベース部との間に間隔を開けて前記中心軸に沿う向きに延びる内腕部と、この内腕部の前記挿入先側の端末から前記はめ込み部の基部側に延びる外腕部とを備えた屈曲片状としてなる、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の留め具。
【請求項5】
前記抜き出す向きの力の作用時に、前記弾性片の前記内腕部の前記挿入先側の端末が、前記ベース部の前記当接部に突き当たるようにしてなる、請求項4に記載の留め具。
【請求項6】
前記弾性片の前記外腕部に前記ガイド部側に突き出す支持突部を形成させてなる、請求項5に記載の留め具。
【請求項7】
前記当接部及び前記弾性片における前記当接部に突き当たる箇所の双方又はいずれか一方を、突部とさせてなる、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の留め具。
【請求項8】
一つの前記ベース部の両側にそれぞれ前記弾性片を備えさせなる、請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の留め具。
【請求項9】
前記ガイド部の両側にそれぞれ前記ベース部を備えさせると共に、前記ガイド部の一方側に位置するベース部の両側にそれぞれ前記弾性片を備えさせ、かつ、前記ガイド部の他方側に位置するベース部の両側にそれぞれ前記弾性片を備えさせてなる、請求項2~請求項8のいずれか1項に記載の留め具。
【請求項10】
前記弾性片の前記外腕部における前記はめ込み部の基部側に位置される前記貫通穴に対する係合端と前記中心軸との距離が四つの前記弾性片においてそれぞれ等しくなるようにしてなる、請求項9に記載の留め具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、各種の取り付け対象に形成された貫通穴にはめ込まれるはめ込み部を備え、かかるはめ込みによって、かかる貫通穴を塞ぐようにしてかかる取り付け対象に取り付けられる留め具の改良に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
取付穴(貫通穴)に挿入・係合されるアンカーを、一対の支柱から構成し、アンカーに保持力を超える抜去力が加えられたときに、支柱が互いに交叉する向きに傾倒されるようにして、取付穴から無理なくアンカーを抜き取り可能とし、繰り返しの使用を担保したクリップ(留め具)として、特許文献1に示されるものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5558322号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のクリップでは、取付穴に対するアンカーの係合を解くための支柱の傾倒方向は一定であり、この方向に向けて支柱が所定量変形しないと前記係合は解かれない。このため、特許文献1のクリップは、取付穴からの抜去時のアンカーの負担をより軽減できる構造の検討の余地を残すものであった。
【0005】
この発明が解決しようとする主たる問題点は、貫通穴からの抜去時のこの種の留め具のはめ込み部の負担をより効果的に軽減可能な構造を、この種の留め具に合理的に持たせる点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を達成するために、この発明にあっては、留め具を、留め付け対象に設けられた貫通穴にはめ込まれるはめ込み部を備えてなる留め具であって、
前記はめ込み部は、
ベース部と、
前記ベース部の側方にあって、前記貫通穴への前記はめ込み部の挿入を前記ベース部に近接する向きの弾性変形により許容すると共に、前記挿入の終了位置での弾性復帰により前記挿入の挿入先において前記貫通穴に係合するように構成され、かつ、前記貫通穴から前記はめ込み部を抜き出す向きの力が作用されたときに前記近接する向きの弾性変形を生じるように構成された弾性片とを備えており、
前記ベース部には、前記抜き出す向きの力の作用時に前記弾性片に突き当たる当接部が設けられていると共に、
前記抜き出す向きの力が所定の大きさ以上となったときに、前記弾性片が前記当接部よりも内方となる前記はめ込み部の中心軸に近づく向きに撓むようにしてなる、ものとした。
【0007】
かかる留め具に対し貫通穴からはめ込み部を抜き出す向きの力が作用されると、貫通穴に係合する弾性片はベース部に近接する向きに弾性変形されるが、この弾性変形はベース部の当接部への弾性片の当接によって抑制される。これにより、前記抜き出す向きの力が所定の大きさ未満である限り貫通穴と弾性片との係合が解かれないようにすることができる。一方、前記抜き出す向きの力が所定の大きさ以上となったときは、前記弾性片が前記当接部よりも内方となる前記はめ込み部の中心軸に近づく向きに撓むようになっている。
これにより、かかる留め具にあっては、留め付け対象から留め具を取り外すために、貫通穴からはめ込み部を抜き出す向きの力の作用を受けると、先ず弾性片がベース部に近接する向きに弾性変形し、次いで弾性片が中心軸に近づく向きに撓み変形し、この変形の向きを異ならせる二つの変形によって貫通穴と弾性片との係合を解除可能となる。したがって、留め付け対象から留め具を取り外すにあたっての前記ベース部に近接する向きでの弾性片の変形量、および、前記中心軸に近づく向きでの弾性片の変形量をそれぞれ、必要最小限とすることができ、かかる取り外しにあたって弾性片に座屈や破断などが生じる事態を可及的に防止し、再利用可能な状態での留め付け対象からの留め具の取り外しが可能となる。
【0008】
前記はめ込み部は、前記中心軸を含む仮想の一つの平面に沿うように形成されたガイド部を備えると共に、
前記はめ込み部の前記挿入先側の端末を前記ガイド部の端末により構成させるようにしておくことが、この発明の態様の一つとされる。
【0009】
また、前記ガイド部は、前記仮想の一つの平面に沿った第一部分に対し、前記中心軸の位置で交叉する第二部分を備えたものとすることが、この発明の態様の一つとされる。
【0010】
また、前記弾性片を、前記ベース部との間に間隔を開けて前記中心軸に沿う向きに延びる内腕部と、この内腕部の前記挿入先側の端末から前記はめ込み部の基部側に延びる外腕部とを備えた屈曲片状とすることが、この発明の態様の一つとされる。
(【0011】以降は省略されています)

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