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公開番号2023072114
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-24
出願番号2021184445
出願日2021-11-12
発明の名称画像形成方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 9/097 20060101AFI20230517BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】感光層にアモルファスシリコンを用いた静電荷像担持体を使用した場合においても、高湿環境における画像流れを抑制し、長時間の耐久印刷後も安定して高品位な画像を得られる画像形成方法を提供すること。
【解決手段】静電荷像担持体を帯電部材により帯電させる帯電工程と、帯電された該静電荷像担持体に静電潜像を形成させる静電潜像形成工程と、トナーを用いて現像して該静電荷像担持体上にトナー像を形成する現像工程と、
該トナー像を記録媒体に転写する転写工程と、
該記録媒体上に転写されたトナー像を該記録媒体に定着する定着工程と、
クリーニングブレードを用いて転写工程後に該静電荷像担持体の表面に残存する転写残トナーを取り除くクリーニング工程と、
を有する画像形成方法であって、
該静電荷像担持体の感光層がアモルファスシリコンを含有し、
該静電荷像担持体の表面層がアモルファスシリコンカーバイドまたはアモルファスカーボンを含有し、
該トナーは、トナー粒子と、シリカ粒子及び有機ケイ素重合体粒子を有することを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
静電荷像担持体を帯電部材により帯電させる帯電工程と、帯電された該静電荷像担持体に静電潜像を形成させる静電潜像形成工程と、トナーを用いて現像して該静電荷像担持体上にトナー像を形成する現像工程と、
該トナー像を記録媒体に転写する転写工程と、
該記録媒体上に転写されたトナー像を該記録媒体に定着する定着工程と、
クリーニングブレードを用いて転写工程後に該静電荷像担持体の表面に残存する転写残トナーを取り除くクリーニング工程と、
を有する画像形成方法であって、
該静電荷像担持体の感光層がアモルファスシリコンを含有し、
該静電荷像担持体の表面層がアモルファスシリコンカーバイドまたはアモルファスカーボンを含有し、
該トナーは、トナー粒子と、シリカ粒子及び有機ケイ素重合体粒子を有することを特徴とする画像形成方法。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記トナーに水洗処理を施した際に、トナーの質量を基準とした、前記有機ケイ素重合体粒子のトナーからの移行量をA(質量%)、前記シリカ粒子のトナーからの移行量をB(質量%)としたとき、該Aおよび該Bが、
0.50≦A+B≦4.00
0.20≦B/A≦2.00
を満たす請求項1に記載の画像形成方法。
【請求項3】
前記移行した有機ケイ素重合体粒子の一次粒子の個数平均径Daが50nm以上200nm以下、
前記移行したシリカ粒子の一次粒子の個数平均径Dbが50nm以上200nm以下、
である請求項2に記載の画像形成方法。
【請求項4】
前記有機ケイ素重合体粒子のヤング率Eaが1.0GPa以上30.0GPa以下である請求項1~3のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項5】
前記有機ケイ素重合体粒子の理論BET比表面積をX(m
2
/g)とし、前記有機ケイ素重合体粒子の実測されるBET比表面積をY(m
2
/g)としたとき、該Xと該Yとが、3.0≦Y/X≦8.0を満たす請求項1~4のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項6】
前記有機ケイ素重合体粒子のヤング率をEa、前記シリカ粒子のヤング率をEbとしたとき、Ea/Eb≦0.20の関係を満たす請求項1~5のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項7】
前記静電荷像担持体のヤング率をEdとしたとき、前記有機ケイ素重合体粒子のヤング率Eaとの関係で、Ea/Ed≦0.05を満たす請求項1~6のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項8】
前記静電荷像担持体の表面層がアモルファスカーボンを含有する請求項1~7のいずれか1項に記載の画像形成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式に用いられるトナーを用いた画像形成方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子写真方式のフルカラー複写機が広く普及するに従い、高品位な画像長期間にわたって得られる画像形成装置に対する需要が増大する一方、メンテナンスの頻度を小さくしランニングコストを小さくするべく消耗部品の長寿命化への要求も高まっている。
高画質化、高速化、長寿命化を達成する為の電子写真感光体として、感光層にアモルファスシリコンを用いた感光体(以下a-Si感光体と略す)を用いた電子写真装置が知られている。
このようなa-Si感光体を用いた画像形成装置においては、高湿環境下で文字がぼけたり、或いは、文字が印字されずに白抜けが発生したりする画像不良が発生する場合がある。以下、これらの画像不良を「画像流れ」と記載する。
画像流れの原因は様々であるが、感光体を帯電する際に放電生成物が生じ、放電生成物が水分を吸着することで感光体表面の抵抗が低下し、感光体表面の潜像電荷を乱すことが発生要因として知られている。
画像流れの抑制のため、主に2つの手段が従来から検討されている。1つは、感光体を加熱し、感光体の表面に吸着した水分を低減または除去することが行われてきた。そのような感光体の加熱手段としては、様々な方法が知られており、例えば、特許文献1にはヒータを感光体の外部に設けて、感光体を外部から加熱する方法が記載されている。
もう1つの手段として、生成された放電生成物を削りとる効果のある研磨剤をトナーの外添剤として用いることが検討されている。特許文献2には、形状が立方体または直方体であるペロブスカイト型結晶である特定の無機微粒子をトナーの外添剤に用い、感光体の研磨剤として使用したトナーが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-15759号公報
特開2006-285145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のような方法では画像形成装置の大型化につながり、加熱するために消費電力を要するという問題があった。
一方、特許文献2に記載のa-Si感光体は、有機感光体に比べ表層が硬いため放電生成物が削り取られにくい。そのため画像流れに対する効果はまったく不十分であった。また、トナーの流動性や帯電性が低下し高品位な画像を得られにくいという欠点があった。
本発明は上記の課題を解決する画像形成方法を提供するものである。具体的には、感光層にアモルファスシリコンを用いた感光体を使用した場合においても、高湿環境における画像流れを抑制し、長時間の耐久印刷後も安定して高品位な画像を得られる画像形成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、静電荷像担持体を帯電部材により帯電させる帯電工程と、帯電された該静電荷像担持体に静電潜像を形成させる静電潜像形成工程と、トナーを用いて現像して該静電荷像担持体上にトナー像を形成する現像工程と、
該トナー像を記録媒体に転写する転写工程と、
該記録媒体上に転写されたトナー像を該記録媒体に定着する定着工程と、
クリーニングブレードを用いて転写工程後に該静電荷像担持体の表面に残存する転写残トナーを取り除くクリーニング工程と、
を有する画像形成方法であって、
該静電荷像担持体の感光層がアモルファスシリコンを含有し、
該静電荷像担持体の表面層がアモルファスシリコンカーバイドまたはアモルファスカーボンを含有し、
該トナーは、トナー粒子と、シリカ粒子及び有機ケイ素重合体粒子を有することを特徴とする画像形成方法である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、静電荷像担持体の感光層にアモルファスシリコンを用いた感光体を使用した場合においても、高湿環境における画像流れを抑制し、長時間の耐久印刷後も安定して高品位な画像を得られる画像形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の画像形成方法の一例である。
本発明の静電荷像担持体のアモルファスシリコン感光体の層構成の一例である。
本発明の感光体の成膜装置の一例である。
本発明のクリーニングブレードと静電荷像担持体のニップ部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明において、数値範囲を表す「○○以上××以下」や「○○~××」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。
【0009】
本発明者らの検討によれば、ブレードによるクリーニング方法で安定してトナーすり抜けを発生させないようにする為には、クリーニングブレードニップ近傍で外添剤による阻止層が形成されることが必要だと考えている。この阻止層を安定して形成する為には外添剤の特性が重要である。外添剤として滑り性が高すぎるものは外添剤の動きが速くなりすぎ、安定した阻止層が形成されにくい。安定した外添剤阻止層形成のためには外添剤が集まった時に互いの動きを抑制する凝集性が重要であると考えている。
【0010】
従来知られている研磨剤を用いることなく、高温高湿環境において画像流れを抑制しようとした場合、外添剤による阻止層によって放電生成物を掻きとることができればよいのではないかと考えた。この場合、外添剤阻止層には、トナーのすり抜けが発生しない安定性とともに、放電生成物をかき取ることのできる研磨性が求められる。
(【0011】以降は省略されています)

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