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公開番号2023071250
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-23
出願番号2021183903
出願日2021-11-11
発明の名称レンズ装置および撮像装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02B 7/02 20210101AFI20230516BHJP(光学)
要約【課題】
例えば、光学特性の点で有利なレンズ装置を提供する。
【解決手段】レンズ装置は、鏡筒と、前記鏡筒内に配された第1および第2のレンズと、前記第1のレンズを平行偏心させるように前記第1のレンズを付勢する第1の付勢部材と、前記第2のレンズを平行偏心させるように前記第2のレンズを付勢する第2の付勢部材と、を有し、前記第1の付勢部材が前記第1のレンズを付勢する方向と前記第2の付勢部材が前記第2のレンズを付勢する方向とは、前記第1のレンズの平行偏心による光学特性への影響と前記第2のレンズの平行偏心による光学特性への影響とが互いに強め合わないようになっていることを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
鏡筒と、
前記鏡筒内に配された第１および第２のレンズと、
前記第１のレンズを平行偏心させるように前記第１のレンズを付勢する第１の付勢部材と、
前記第２のレンズを平行偏心させるように前記第２のレンズを付勢する第２の付勢部材と、を有し、
前記第１の付勢部材が前記第１のレンズを付勢する方向と前記第２の付勢部材が前記第２のレンズを付勢する方向とは、前記第１のレンズの平行偏心による光学特性への影響と前記第２のレンズの平行偏心による光学特性への影響とが互いに強め合わないようになっていることを特徴とするレンズ装置。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記第１の付勢部材は、前記第１のレンズの光軸を中心とする周方向における半周以下の範囲において前記第１のレンズを付勢することを特徴とする請求項１に記載のレンズ装置。
【請求項３】
前記第２の付勢部材は、前記第２のレンズの光軸を中心とする周方向における半周以下の範囲において前記第２のレンズを付勢することを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のレンズ装置。
【請求項４】
前記鏡筒は、径方向に沿って第１の貫通穴が形成され、
前記第１の付勢部材は、前記第１の貫通穴に配置された第１の弾性部材と、前記鏡筒の外側から前記第１の弾性部材を前記第１のレンズに向けて押圧する第１の押圧部材とを含むことを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか一項に記載のレンズ装置。
【請求項５】
前記鏡筒は、径方向に沿って第２の貫通穴が形成され、
前記第２の付勢部材は、前記第２の貫通穴に配置された第２の弾性部材と、前記鏡筒の外側から前記第２の弾性部材を前記第２のレンズに向けて押圧する第２の押圧部材とを含むことを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか一項に記載のレンズ装置。
【請求項６】
前記第１の押圧部材は、前記鏡筒の外周部と螺合し、前記鏡筒とともに前記第１のレンズを光軸に沿った方向において挟持する第１の環状部材を含むことを特徴とする請求項４に記載のレンズ装置。
【請求項７】
前記第２の押圧部材は、前記鏡筒の外周部と螺合し、前記鏡筒とともに前記第２のレンズを光軸に沿った方向において挟持する第２の環状部材を含むことを特徴とする請求項５に記載のレンズ装置。
【請求項８】
前記鏡筒の外周部と螺合し、前記鏡筒とともに前記第１のレンズを光軸に沿った方向において挟持する第１の環状部材を有し、前記第１の環状部材の内面には第１の凹部が形成され、前記第１の付勢部材は、前記第１の凹部に配置されていることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか一項に記載のレンズ装置。
【請求項９】
前記第１の環状部材の内面には、前記第１の凹部が複数形成されていることを特徴とする請求項８に記載のレンズ装置。
【請求項１０】
前記鏡筒の外周部と螺合し、前記鏡筒とともに前記第２のレンズを光軸に沿った方向において挟持する第２の環状部材を有し、前記第２の環状部材の内面には第２の凹部が形成され、前記第２の付勢部材は、前記第２の凹部に配置されていることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか一項に記載のレンズ装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、レンズ装置および撮像装置に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
レンズを鏡筒内に保持するのに、レンズを鏡筒内に嵌合させ、鏡筒内の胴付き部と円環状のネジ部材とによって光軸に沿った方向においてレンズを固定する方法が知られている。
【０００３】
レンズと鏡筒とは線膨張係数が互いに異なるため、大きな温度変化が生じた場合には、レンズが鏡筒に締め付けられうる。その場合、過度な締め付け力が働くと、レンズが変形して光学特性が変化しうる。当該変化を低減するため、嵌合部には微小なガタが設けられている。ところが、当該ガタ設けられていると、レンズ装置への外乱により、レンズの位置が当該ガタの範囲内で変化し、光学特性が変化してしまいうる。
【０００４】
特許文献１には、鏡筒内に等角度間隔で設けられた弾性部材でレンズを保持するレンズ装置が開示されている。特許文献２には、鏡筒の内面とレンズの外周面との間に三日月形の弾性部材を設け、鏡筒の内面の一部にレンズの外周面が付勢されるレンズ構体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２００７－２７９１２３号公報
特開昭６２－８６３１５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
特許文献１に開示された構造では、レンズが質量の大きな大口径のレンズである場合や、レンズ鏡筒に大きな外乱が作用した場合には、弾性部材による付勢力に抗してレンズの偏心が生じうる。また、外乱が作用した場合のレンズの偏心は、あらゆる径方向に起こり得る。
【０００７】
特許文献２に開示された構造では、弾性部材による各レンズの偏心が重畳して光学特性に影響を与えうる。本発明は、例えば、光学特性の点で有利なレンズ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記目的を達成するために、本発明のレンズ装置は、鏡筒と、前記鏡筒内に配された第１および第２のレンズと、前記第１のレンズを平行偏心させるように前記第１のレンズを付勢する第１の付勢部材と、前記第２のレンズを平行偏心させるように前記第２のレンズを付勢する第２の付勢部材と、を有し、前記第１の付勢部材が前記第１のレンズを付勢する方向と前記第２の付勢部材が前記第２のレンズを付勢する方向とは、前記第１のレンズの平行偏心による光学特性への影響と前記第２のレンズの平行偏心による光学特性への影響とが互いに強め合わないようになっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、例えば、光学特性の点で有利なレンズ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
実施例１のレンズ装置の側面断面図である。
実施例１のレンズ装置の図１のＡ－Ａ'線における断面図である。
実施例１のレンズ装置の図２のＢ－Ｂ'線における断面図である。
実施例１レンズ装置の図１のＣ－Ｃ'線における断面図である。
実施例２のレンズ装置の側面断面図である。
実施例２のレンズ装置の図５のＤ－Ｄ'線における断面図である。
実施例２のレンズ装置の図６のＥ－Ｅ'線における断面図である。
実施例２のレンズ装置の図５のＦ－Ｆ'線における断面図である。
実施例３のレンズ装置の側面断面図である。
実施例３のレンズ装置の図９のＧ－Ｇ'線における断面図である。
実施例３のレンズ装置の図９のＨ－Ｈ'線における断面図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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