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公開番号2023070873
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-22
出願番号2021183268
出願日2021-11-10
発明の名称調光ユニットおよびその製造方法
出願人凸版印刷株式会社
代理人
主分類G02F 1/13 20060101AFI20230515BHJP(光学)
要約【課題】少ない工数で製造でき、堅牢で、調光層に対する封止性が良好で、透明電極との接合面積が大きく、対面する配線領域間の発熱問題が回避された調光ユニットの電極構造を提供する。
【解決手段】透明フィルムの表面に透明導電膜を形成した一対の透明導電フィルムの透明導電膜側を内側にして、印加する電圧によって光の透過率が変化する調光層を挟持した調光シートの一辺の端部に調光シートの駆動電圧を給電する給電構造部を備えた調光ユニットであって、前記給電構造部は、前記一辺の端部において、該端部に沿って平行に引き剥がされた一対の透明導電フィルムの開かれた部分の奥の領域に充填された封止樹脂によって、前記一辺の長さの80%以上の長さの長尺状の給電部材が、導電性接着剤を介して、前記一対の透明導電フィルムに挟持し、接着され、封止された給電部材を備えた調光ユニットである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
透明フィルムの表面に透明導電膜を形成した一対の透明導電フィルムの透明導電膜側を内側にして、印加する電圧によって光の透過率が変化する調光層を挟持した調光シートの一辺の端部に調光シートの駆動電圧を給電する給電構造部を備えた調光ユニットであって、
前記給電構造部は、前記一辺の端部において、該端部に沿って平行に引き剥がされた一対の透明導電フィルムの各透明導電膜に前記一辺の長さの80%以上の長さの長尺状の給電部材を、導電性接着剤を介して、前記一対の透明導電フィルムに挟持し、接着してなり、
前記給電部材は、長尺状の絶縁層の、一方の面に第1導電層を備え、もう一方の面に第2導電層を備えた両面導電性テープであり、
前記第1導電層と、前記第2導電層とは、それぞれ、第1絶縁層と第2絶縁層により、被覆されており、
前記第1導電層と、一方の前記透明導電膜とは、前記第1絶縁層に形成された開口部に備えられた導電性接着剤を介して接着されており、
前記第2導電層と、もう一方の前記透明導電膜とは、前記第2絶縁層に形成された、前記開口部とは平面視で重なる位置に形成された開口部に備えられた導電性接着剤を介して接着されており、
前記給電構造部において、一方の前記透明導電膜と、もう一方の前記透明導電膜と、前記調光層の前記透明導電膜と接していない面と、によって囲まれた空間に充填された封止樹脂によって、前記給電部材が埋め込まれ、前記調光層の前記透明導電膜と接していない面が封止されていることを特徴とする調光ユニット。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
透明フィルムの表面に透明導電膜を形成した一対の透明導電フィルムの透明導電膜側を内側にして、印加する電圧によって光の透過率が変化する調光層を挟持した調光シートの一辺の端部に調光シートの駆動電圧を給電する給電構造部を備えた調光ユニットであって、
前記給電構造部は、前記一辺の端部において、該端部に沿って平行に引き剥がされた一対の透明導電フィルムの各透明導電膜に前記一辺の長さの80%以上の長さの長尺状の給電部材を、導電性接着剤を介して接着してなり、
前記給電部材は、長尺状の絶縁層の、一方の面に第1導電層を備え、もう一方の面に第2導電層を備えた両面導電性テープであり、
前記第1導電層と、前記第2導電層とは、それぞれ、第1絶縁層と第2絶縁層により、被覆されており、
前記第1導電層と、一方の前記透明導電膜とは、前記第1絶縁層に形成された開口部に備えられた導電性接着剤を介して接着されており、
前記第2導電層と、もう一方の前記透明導電膜とは、前記第2絶縁層に形成された、前記開口部とは平面視で重ならない位置に形成された開口部に備えられた導電性接着剤を介して接着されており、
前記給電構造部において、一方の前記透明導電膜と、もう一方の前記透明導電膜と、前記調光層の前記透明導電膜と接していない面と、によって囲まれた空間に充填された封止樹脂によって、前記給電部材が埋め込まれ、前記調光層の前記透明導電膜と接していない面が封止されていることを特徴とする調光ユニット。
【請求項3】
前記給電構造部において、前記給電部材の少なくとも一方の端部が、前記一辺に隣接する辺の端部から突出した、前記駆動電圧を給電する電源と接続可能な、配線領域を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の調光ユニット。
【請求項4】
前記第1絶縁層に形成された前記開口部が、前記一辺に沿って平行に、等間隔に配置さ
れた、同じ形状の、同じ大きさの開口部であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の調光ユニット。
【請求項5】
前記両面導電性テープが、両面フレキシブル配線板からなることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の調光ユニット。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載の調光ユニットの製造方法であって、
前記調光シートの前記一辺の端部から所定の距離だけ内側の位置を一対のロール間に挟み込むことで固定する工程と、
前記調光シートの前記一辺の端部から、先端が剃刀状となっているフィルム剥がしツールを前記調光シートの前記調光層に挿入することによって、一対のロールによって固定されている前記調光シートの前記一辺の端部から所定の距離だけ内側の位置まで引き剥がすことによって、一対の前記透明導電フィルムを開く工程と、
開かれた一対の前記透明導電フィルムの前記透明導電膜上の前記調光層を除去する工程と、
一対の前記透明導電フィルムが開かれた部分の奥の領域に封止樹脂を充填する工程と、
前記給電部材の長手方向にテンションをかけた状態で、前記調光シートの一対の前記透明フィルムを開いた部分の奥の領域に充填された封止樹脂の中に前記給電部材を挿入する工程と、
挿入された前記給電部材を一対の前記透明フィルムで挟み込む形にラミネートし、前記導電性接着剤と前記封止樹脂の仮圧着を行いながら、さらに前記給電部材の前記調光シートの外側端部にも封止樹脂を充填する工程と、
前記給電部材と前記封止樹脂を挟み込んで、前記透明フィルムが平坦化するように一対のロールでラミネートし、紫外線を照射することにより前記導電性接着剤と前記封止樹脂を硬化させたのち、前記調光シートの不要な部分を切り落とす工程と、
を備えていることを特徴とする調光ユニットの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は調光ユニットの給電構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
調光ユニットに使用する調光シートは、液晶組成物を含む調光層と、調光層を挟む一対の透明電極層と、を備える。一対の透明電極層に駆動電圧が印加されると、調光層に含まれる液晶分子の配向状態が変わることにより、調光シートの光透過率が変わる。こうした調光シートと、透明電極層を電源に接続するための接続部とから、調光ユニットが構成される(特許文献1参照)。
【0003】
調光ユニットの構造の一例について、図面を参照して説明する。図14が示すように、調光ユニット100は、窓ガラス等の透明板200に取り付けられる。調光シート110は、一対の電極シート130A、130Bを備え、電極シート130Aには接続部160Aが接続され、電極シート130Bには接続部160Bが接続されている。
【0004】
図14のXII-XII´切断線における調光シート110と接続部160Aの断面構造を例示する断面説明図である図15に詳細を示すように、一方の電極シート130Aは、透明電極層140Aと透明支持層150Aとの積層体である。透明電極層140Aは、調光層120の一方の面に接し、透明支持層150Aは、接着層210を介して透明板200に貼り付けられている。接続部160Aは、透明電極層140Aのなかで調光層120および他方の電極シート130Bから露出する領域に接続されている。
【0005】
また、図14のXIII-XIII´切断線における調光シート110と接続部160Bの断面構造を例示する断面説明図である図16に詳細を示すように、他方の電極シート130Bは、透明電極層140Bと透明支持層150Bとの積層体であり、透明電極層140Bは、調光層120の他方の面に接している。接続部160Bは、透明電極層140Bのなかで調光層120およびもう一方の電極シート130Aから露出する領域に接続されており、透明板200と対向する。
【0006】
接続部160A、160Bは、透明電極層140A、140Bに接合された導電性接着層161と、導電性接着層161に接合された導電テープ162と、を備える。導電性接着層161は、例えば、銀ペースト等の導電ペーストから構成される。導電テープ162は、例えば銅(箔)テープである。接続部160A、160Bは、さらに、導電テープ162の表面上に位置するはんだ163と、はんだ163によって導電テープ162に接続されたリード線164と、を備える。リード線164は、電源から供給される電圧を、調光シート110を駆動可能な駆動電圧に変換する駆動回路に接続され、接続部160A、160Bを通じて、透明電極層140A、140Bに駆動電圧が印加される。
【0007】
しかしながら、図14~図16で示されるような給電端子取り出し構造(接続部160A、160B)では、配線(リード線164)にかかる外力に対して脆弱であること以外にも、両面に、すなわち、電極シート130Aの透明電極層140Aの表面に接続部160Aと、電極シート130Bの透明電極層140Bの表面に接続部160Bと、を個別に加工を施さなければならないため、調光シート110を反転させて加工するなど加工工数を要すること、調光シート上にはんだ端子形成などの突起ができることによりガラス面に密着できない場合があること、また、信頼性などを良好にするためには、電極形成部にカバー構造や封止構造を別途施さなければならないこと、などの問題もあった。
【0008】
さらに、透明電極との接続部(配線領域)が小さい(電流供給方向に垂直な方向に幅が短い)場合には透明電極への電流の集中が起こり、配線領域周辺部での電圧降下や発熱、信頼性低下などの原因になった。また、図14のようにーつの配線領域をある程度長くし、電流の注入性を良くした場合においては、対面する透明電極のそれぞれに施された配線領域間の距離が近いところに電流が集中し、その部分が発熱する、という問題もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第4387931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記の事情に鑑み、本発明は、少ない工数で製造でき、堅牢で、調光層に対する封止性が良好で、透明電極との接合面積が大きく、対面する配線領域間の発熱問題が回避された調光ユニットの電極構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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