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公開番号2023070869
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-22
出願番号2021183263
出願日2021-11-10
発明の名称樹脂組成物およびフィルム
出願人株式会社カネカ
代理人
主分類C08L 79/08 20060101AFI20230515BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】透明性が高く、かつ十分な機械強度を有する透明フィルム、およびその作製に用いられる樹脂組成物を提供する。
【解決手段】ポリイミドとエステル系樹脂を含む樹脂組成物であって、
前記ポリイミドは、テトラカルボン酸二無水物由来の構造とジアミン由来の構造を有し、
前記ジアミン由来の構造としてフルオロアルキル置換ベンジジンと脂環式ジアミンを有し、
前記テトラカルボン酸二無水物由来の構造としてフッ素含有芳香族テトラカルボン酸二無水物を有し、
前記エステル系樹脂が、(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体、フマル酸ジエステル(共)重合体およびマレイン酸ジエステル(共)重合体の群から選ばれるいずれかの構造を有する樹脂であることを特徴とする、樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリイミドとエステル系樹脂を含む樹脂組成物であって、
前記ポリイミドは、テトラカルボン酸二無水物由来の構造とジアミン由来の構造を有し、
前記ジアミン由来の構造としてフルオロアルキル置換ベンジジンと脂環式ジアミンを有し、
前記テトラカルボン酸二無水物由来の構造としてフッ素含有芳香族テトラカルボン酸二無水物を有し、
前記エステル系樹脂が、(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体、フマル酸ジエステル(共)重合体およびマレイン酸ジエステル(共)重合体の群から選ばれるいずれかの構造を有する樹脂であることを特徴とする、樹脂組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記脂環式ジアミンが、イソホロンジアミン、1,3-シクロヘキサンジアミン、1,4-シクロヘキサンジアミン、1,3-ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ビス(アミノメチル)ノルボルネン、4,4’-メチレンビス(シクロヘキシルアミン)、4,4’-メチレンビス(2-メチルシクロヘキシルアミン)、アダマンタン-1,3-ジアミン、1,1-ビス(4-アミノフェニル)シクロヘキサンから選択される1種以上である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記テトラカルボン酸二無水物由来の構造としてさらに、下記一般式(1)で表されるビス(無水トリメリット酸)エステルを有することを特徴とする、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
(但し、一般式(1)におけるXは、下記(A)~(K)から選択される2価の有機基である。)
JPEG
2023070869000011.jpg
33
110
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2023070869000012.jpg
105
143
【請求項4】
フッ素含有芳香族テトラカルボン酸二無水物が4,4’-(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記フルオロアルキル置換ベンジジンが2,2’-ビス(トリフルオロメチル)ベンジジンである、請求項1~4のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記ジアミン由来の構造が2,2’-ビス(トリフルオロメチル)ベンジジンとジカルボン酸の縮合構造であることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記ジカルボン酸が、テレフタル酸であることを特徴とする請求項6に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記ジアミン由来の構造中、2,2’-ビス(トリフルオロメチル)ベンジジンとジカルボン酸の縮合構造が50モル%以上である、請求項6または7に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
前記ジアミン由来の構造全量100モル%に対する、フルオロアルキル置換ベンジジンと脂環式ジアミンの含有量の合計が50モル%以上である、請求項1~8のいずれかに記載の樹脂組成物。
【請求項10】
前記エステル系樹脂のモノマー成分全量に対する、メタクリル酸メチルの量が60重量%以上である、請求項1~9のいずれかに記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物およびフィルムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
液晶、有機EL、電子ペーパー等の表示装置や、太陽電池、タッチパネル等のエレクトロニクスデバイスにおいて、薄型化や軽量化、さらにはフレキシブル化が要求されている。これらのデバイスに使用されるガラス材料をフィルム材料に代えることにより、フレキシブル化、薄型化、軽量化が図られる。ガラス代替材料として、透明ポリイミドフィルムが開発され、ディスプレイ用基板やカバーフィルム等に用いられている。
【0003】
通常のポリイミドフィルムは、ポリイミド前駆体であるポリアミド酸溶液を支持体上に膜状に塗布し、高温処理することにより、溶媒除去と同時に熱イミド化を行うことにより得られる。しかしながら、熱イミド化のための加熱温度は高く(例えば300℃以上)、加熱による着色(黄色度の上昇)が生じやすく、ディスプレイ用カバーフィルム等の高い透明性が要求される用途への適用が困難である。
【0004】
高い透明性を有するポリイミドフィルムの製造方法として、有機溶媒に可溶であり、フィルム化後の高温でのイミド化を必要としないポリイミド樹脂を用いる方法が提案されている。例えば、特許文献1には、テトラカルボン酸二無水物成分としてビス無水トリメリット酸エステル類を含むポリイミドが、ジクロロメタン等の低沸点溶媒に可溶であり、かつ透明性および機械強度に優れることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2020/004236号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ポリイミドは、剛直な構造を導入すると、機械強度が向上するものの、有機溶媒への溶解性や透明性の低下の要因となり、従来の透明ポリイミド樹脂では、透明性を保持したまま、透明性と高機械強度を両立することは容易ではない。かかる課題に鑑み、本発明は、ポリイミドの優れた機械強度を大幅に低下させることなく、透明性が高く、着色を低減可能透明フィルム、およびその作製に用いられる樹脂組成物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは鋭意検討の結果、下記樹脂組成物とすることで上記課題を解決することを見出した。本発明は以下の構成をなす。
【0008】
1).ポリイミドとエステル系樹脂を含む樹脂組成物であって、
前記ポリイミドは、テトラカルボン酸二無水物由来の構造とジアミン由来の構造を有し、
前記ジアミン由来の構造としてフルオロアルキル置換ベンジジンと脂環式ジアミンを有し、
前記テトラカルボン酸二無水物由来の構造としてフッ素含有芳香族テトラカルボン酸二無水物を有し、
前記エステル系樹脂が、(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体、フマル酸ジエステル(共)重合体およびマレイン酸ジエステル(共)重合体の群から選ばれるいずれかの構造を有する樹脂であることを特徴とする、樹脂組成物。
【0009】
2).前記脂環式ジアミンが、イソホロンジアミン、1,3-シクロヘキサンジアミン、1,4-シクロヘキサンジアミン、1,3-ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ビス(アミノメチル)ノルボルネン、4,4’-メチレンビス(シクロヘキシルアミン)、4,4’-メチレンビス(2-メチルシクロヘキシルアミン)、アダマンタン-1,3-ジアミン、1,1-ビス(4-アミノフェニル)シクロヘキサンから選択される1種以上である、1)に記載の樹脂組成物。
【0010】
3).前記テトラカルボン酸二無水物由来の構造としてさらに、下記一般式(1)で表されるビス(無水トリメリット酸)エステルを有することを特徴とする、1)または2)に記載の樹脂組成物。
(但し、一般式(1)におけるXは、下記(A)~(K)から選択される2価の有機基である。)
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2023070869000001.jpg
33
110
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2023070869000002.jpg
105
143
(【0011】以降は省略されています)

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