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公開番号2023070737
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-22
出願番号2021183003
出願日2021-11-10
発明の名称遊技機
出願人株式会社三共
代理人
主分類A63F 7/02 20060101AFI20230515BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】適切な乱数値の更新が可能な遊技機を提供する。
【解決手段】第1乱数値と第2乱数値とが、同じ2バイトで構成される乱数値であり、第1乱数値は有利状態に制御されるか否かの判定に用いられる乱数値であり、第2乱数値よりも更新速度を速くすることで管理する。演出制御用CPU120は、可変表示の開始に伴い保留シフト表示を行っているときに、飾り図柄の変動開始アクションを行うとともに、特図保留記憶表示エリア5Uにおける左から1番目の表示エリアに表示されていた第1保留表示002SG101をアクティブ表示エリア5Fにアクティブ表示002SG103として切り替えるシフト表示が終了するまで、飾り図柄のスクロール表示を開始させない。また、第1種類の変動パターン指定コマンドに基づいて可変表示が実行されるときと第2種類の変動パターン指定コマンドに基づいて可変表示が実行されるときとで、共通のシフト表示を行うことが可能である。
【選択図】図10-12
特許請求の範囲【請求項1】
特定識別情報の可変表示を実行し、該特定識別情報の可変表示の結果として特定表示結果が導出されたときに遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、
遊技制御手段と、
演出制御手段と、
乱数値を更新可能な更新手段と、を備え、
前記遊技制御手段は、前記特定識別情報の可変表示を実行し、
前記演出制御手段は、前記特定識別情報の可変表示に対応する複数種類の装飾識別情報の可変表示を行うことが可能であり、
一の演出モードにおいて、第1背景画像と第2背景画像とを含む複数種類の背景画像を切り替えて表示可能であり、
前記背景画像を前記第1背景画像から前記第2背景画像へ切り替えるときに、前記第1背景画像の透明度を漸次高めて消去する背景フェードアウト表示を実行するとともに、該第1背景画像の背景フェードアウト表示を実行しているときに前記第2背景画像の透明度を漸次低くしていく背景フェードイン表示を実行可能であり、
前記装飾識別情報の可変表示を開始するときに、該装飾識別情報の透明度を漸次高めて消去する識別情報フェードアウト表示を実行可能であり、
前記装飾識別情報の可変表示を終了するときに、該装飾識別情報の透明度を漸次低くしていく識別情報フェードイン表示を実行可能であり、
前記識別情報フェードイン表示の実行期間よりも前記背景フェードイン表示の実行期間の方が長く、
前記乱数値には、前記有利状態に制御するか否かに関する処理に用いられる第1乱数値と、該第1乱数値とは異なる第2乱数値と、が含まれ、
前記第1乱数値は、特定バイト数で構成され、更新範囲に含まれる乱数値の総数が特定数であり、
前記第2乱数値は、前記特定バイト数で構成され、更新範囲に含まれる乱数値の総数が前記特定数よりも小さい所定数であり、
前記更新手段による前記第1乱数値の更新の方が、該更新手段による前記第2乱数値の更新よりも更新速度が速い、
ことを特徴とする遊技機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技を行うことが可能な遊技機に関する。
続きを表示(約 6,100 文字)【背景技術】
【0002】
パチンコ遊技機等の遊技機として、ハード乱数、ソフト乱数により各種乱数を管理する遊技機がある(例えば特許文献1)。また、特定識別情報(特別図柄)の可変表示に対応して、複数種類の装飾識別情報(飾り図柄)の可変表示が行われるものがあった(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許6124313号公報
特開2017-86392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1~2の機能や構成を有する遊技機において商品性を高める余地があった。
【0005】
この発明は、上記の実情を鑑みてなされたものであり、商品性を高めた遊技機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本願発明に係る遊技機は、特定識別情報の可変表示を実行し、該特定識別情報の可変表示の結果として特定表示結果が導出されたときに遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、
遊技制御手段と、
演出制御手段と、
乱数値を更新可能な更新手段と、を備え、
前記遊技制御手段は、前記特定識別情報の可変表示を実行し、
前記演出制御手段は、前記特定識別情報の可変表示に対応する複数種類の装飾識別情報の可変表示を行うことが可能であり、
一の演出モードにおいて、第1背景画像と第2背景画像とを含む複数種類の背景画像を切り替えて表示可能であり、
前記背景画像を前記第1背景画像から前記第2背景画像へ切り替えるときに、前記第1背景画像の透明度を漸次高めて消去する背景フェードアウト表示を実行するとともに、該第1背景画像の背景フェードアウト表示を実行しているときに前記第2背景画像の透明度を漸次低くしていく背景フェードイン表示を実行可能であり、
前記装飾識別情報の可変表示を開始するときに、該装飾識別情報の透明度を漸次高めて消去する識別情報フェードアウト表示を実行可能であり、
前記装飾識別情報の可変表示を終了するときに、該装飾識別情報の透明度を漸次低くしていく識別情報フェードイン表示を実行可能であり、
前記識別情報フェードイン表示の実行期間よりも前記背景フェードイン表示の実行期間の方が長く、
前記乱数値には、前記有利状態に制御するか否かに関する処理に用いられる第1乱数値と、該第1乱数値とは異なる第2乱数値と、が含まれ、
前記第1乱数値は、特定バイト数で構成され、更新範囲に含まれる乱数値の総数が特定数であり、
前記第2乱数値は、前記特定バイト数で構成され、更新範囲に含まれる乱数値の総数が前記特定数よりも小さい所定数であり、
前記更新手段による前記第1乱数値の更新の方が、該更新手段による前記第2乱数値の更新よりも更新速度が速い。
ここで、有利状態は、例えば大当り遊技状態などであればよい。遊技機は、例えばパチンコ遊技機1などであればよい。更新手段は、例えば16ビットの乱数回路104A、8ビットの乱数回路104Bなどであればよい。処理手段は、例えば特別図柄プロセス処理P_TPROCを実行するCPU103などであればよい。第1乱数値は、例えば乱数MR1-1などであればよい。第2乱数値は、例えば乱数MR3-2などであればよい。特定バイト数は、例えば2バイトであればよい。特定数は、例えば乱数MR1-1の大きさである「65536」などであればよい。所定数は、例えば乱数MR3-2の大きさである「65519」などであればよい。更新速度が速いことは、例えば乱数値比較例AKA23における乱数MR1-1の更新速度が15000[回/ms]と乱数MR3-2の更新速度が469[回/ms]などであればよい。
このような構成においては、有利状態に関する第1乱数値の更新速度が速いことにより意図的な有利状態の制御が困難になるように、適切な乱数値の更新が可能になる。フェードイン表示は、基本的に短い期間で実行されるほど急に表れる印象を与えるため、装飾識別情報の可変表示と背景変化とが共通の時期に実行される可能性がある場合、識別情報フェードイン表示が背景フェードイン表示より短期間で実行されることで、装飾識別情報の可変表示が終了することに注目させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
パチンコ遊技機の正面図である。
各種の制御基板などを示す構成図である。
遊技用乱数の一例を示す図である。
遊技制御用のメイン処理を示すフローチャートである。
遊技制御用のタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。
特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。
特別図柄プロセス処理ジャンプテーブルの構成例を示す図である。
演出制御用のメイン処理を示すフローチャートである。
演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートなどである。
遊技制御用マイクロコンピュータの構成例を示す図である。
アドレスマップの一例を示す図である。
機能設定レジスタエリアに含まれるアドレスの主な設定例を示す図である。
機能制御レジスタエリアに含まれるアドレスの主な設定例を示す図である。
遊技用乱数についての設定例を説明するための図である。
乱数更新周期を説明するための図である。
電力供給開始対応処理の一例を示すフローチャートである。
機能設定レジスタ格納値テーブルの構成例を示す図である。
RWMアクセスプロテクトレジスタの構成例を示す図である。
電源断処理の一例を示すフローチャートである。
データ構成の使用例を説明するための図である。
乱数更新処理の一例を示すフローチャートである。
データ構成の使用例を説明するための図である。
初期値変更乱数更新処理の一例を示すフローチャートである。
初期値決定用乱数更新処理の一例を示すフローチャートである。
始動口スイッチ通過処理の一例を示すフローチャートである。
データ構成の使用例を説明するための図である。
特別図柄通常処理の一例を示すフローチャートである。
データ構成の使用例を説明するための図である。
特別図柄判定処理の一例を示すフローチャートである。
データ構成の使用例を説明するための図である。
特別図柄情報設定処理の一例を示すフローチャートである。
大当り情報データ選択処理の一例を示すフローチャートである。
データ構成の使用例を説明するための図である。
データ構成の使用例を説明するための図である。
変動パターン設定処理の一例を示すフローチャートである。
当り時変動パターン種別テーブル選択処理の一例を示すフローチャートなどである。
ハズレ時変動パターン種別テーブル選択処理の一例を示すフローチャートなどである。
変動パターン種別振り分けテーブルの構成例を説明するための図である。
変動パターン振り分けテーブルの構成例を説明するための図である。
変動パターン振り分けテーブルの構成例を説明するための図である。
変動パターン振り分けテーブルの構成例を説明するための図である。
普通図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートなどである。
データ構成の使用例を説明するための図である。
ゲートスイッチ通過処理の一例を示すフローチャートである。
普通図柄通常処理の一例を示すフローチャートである。
データ構成の使用例を説明するための図である。
実施の形態1における遊技機を示す正面図である。
パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。
演出制御コマンドを例示する図である。
各乱数を示す説明図である。
表示結果判定テーブルを示す説明図である。
(A)は大当り種別判定テーブルを示す説明図であり、(B)は大当り種別の説明図である。
変動パターンの説明図である。
変動パターン判定テーブルの説明図である。
遊技制御用データ保持エリアを示す説明図である。
(A)は演出制御用データ保持エリアを示す説明図であり、(B)は始動入賞時受信コマンドバッファを示す説明図である。
遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。
遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。
特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。
始動入賞判定処理の一例を示すフローチャートである。
特別図柄通常処理の一例を示すフローチャートである。
演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。
演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。
可変表示開始設定処理の一例を示すフローチャートである。
飾り図柄と小図柄を説明するための図である。
(A1)(A2)は第1演出モード、(B1)(B2)は第2演出モード、(C1)(C2)は第3演出モード、(D1)(D2)は第4演出モードの態様を示す図である。
(A1)(A2)は第1演出モード、(B1)(B2)は第2演出モードにおける可変表示エリアと飾り図柄との関係を示す図である。
(C1)(C2)は第3演出モード、(D1)(D2)は第4演出モードにおける可変表示エリアと飾り図柄との関係を示す図、(E)は飾り図柄と小図柄との可変表示の態様を説明するための図である
、(A)は飾り図柄の変動開始アクション、(B)は変動停止アクション、(C)はループアクションを示す図である。
(A)は飾り図柄の各種アクションとランプの発光制御の期間を比較する図、(B)はランプのループ発光制御の一例を示す図である。
(A1)~(A4)、(B1)~(B4)は、保留表示の動作例を説明する図である。
第1演出モードにおける飾り図柄の可変表示の流れを示す図である。
図36に続く飾り図柄の可変表示の流れを示す図である。
第2演出モードにおける飾り図柄の可変表示の流れを示す図である。
図38に続く飾り図柄の可変表示の流れを示す図である。
図38の飾り図柄の可変表示の流れの詳細を示す図である。
変形例1としての飾り図柄の可変表示の流れを示す図である。
図41に続く飾り図柄の可変表示の流れを示す図である
第3演出モードにおける飾り図柄の可変表示の流れを示す図である。
飾り図柄の見え方を説明するための図である。
第4演出モードにおける飾り図柄の可変表示の流れを示す図である。
第1演出モード(第2演出モード)における飾り図柄の停止表示の流れを示す図である。
図46に続く飾り図柄の停止表示の流れを示す図である。
(A)~(G)は第1演出モード(第2演出モード)において保留記憶数が3個の場合の飾り図柄の停止表示の流れを示す図である。
(A)、(B)は第4演出モード(第3演出モード)における飾り図柄の停止表示の流れを示す図である。
(A1)は第1背景画像、(A2)は第1所定背景画像を示す図であり、(B)は背景変化を説明する図である。
第1演出モードにおける背景変化の流れを示す図である。
第1演出モードでの可変表示の各部の流れを示すタイミングチャートである。
第2演出モードでの可変表示の各部の流れを示すタイミングチャートである。
第3演出モード・第4演出モードでの可変表示の各部の流れを示すタイミングチャートである。
(A)は第1演出モード、(B)は第2演出モード、(C)は第3演出モード及び第4演出モードにおける可変表示開始時の各部の態様を示すタイミングチャートである。
客待ちデモ演出の動作例を示す図である。
客待ちデモ演出中に始動入賞が発生した場合の動作例を示す図である。
擬似連予告の流れを示す図である。
(A)は擬似連回数表示と図柄色の一例を示す図、(B)は擬似連回数表示と図柄色の種別を示す図、(C)は擬似連回数表示色決定テーブルを示す図である。
リーチ演出の流れを示す図である。
図60に続くリーチ演出の流れを示す図である。
リーチ演出における各部の動作例を示す図である。
SPリーチ演出の流れを示す図である。
図63に続くSPリーチ演出の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成および制御について説明する。
【0009】
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
【0010】
遊技盤2の所定位置には、第1特別図柄表示装置4Aと、第2特別図柄表示装置4Bと、が設けられている。図1に示す例では、遊技領域の右側方に設けられている。第1特別図柄表示装置4Aと、第2特別図柄表示装置4Bとは、それぞれ、複数種類の特別識別情報としての特別図柄の可変表示を行うことができる。特別図柄は、「特図」ともいう。特別図柄の可変表示は、「特図ゲーム」ともいう。第1特別図柄表示装置4Aと、第2特別図柄表示装置4Bとは、いずれも7セグメントのLEDなどを用いて構成される。特別図柄は、「0」~「9」を示す数字や「-」を示す記号、その他、任意の点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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