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公開番号2023070535
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-19
出願番号2021182773
出願日2021-11-09
発明の名称液晶表示装置
出願人スタンレー電気株式会社
代理人個人,個人
主分類G02F 1/137 20060101AFI20230512BHJP(光学)
要約【課題】
帯電除去機能剤を液晶に添加することにより、液晶の比抵抗を安定化し、静電気による障害の少ないマルチドメイン垂直配向型液晶素子を提供する。
【解決手段】
マルチドメイン垂直配向型液晶表示装置は、対向配置され、透光性を有する第1、第2の基板と、第1、第2の基板の対向面上に形成された所定パターンの第1、第2の透明電極であり、電極を略長方形状に除去して形成された複数のスリットを有し、一方の基板上のスリットと他方の基板上のスリットとが、該スリットの長手方向と直交する方向に沿って、交互に配置されている第1、第2の透明電極と、第1、第2の透明電極を覆って形成された第1、第2の垂直配向膜と、第1、第2の垂直配向膜間のスペースを充填する液晶層であって、非イオン性物質を含んで形成され、静電気放電による危害を低下させる機能を有する帯電除去機能剤を添加された液晶層と、を含む。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
対向配置され、透光性を有する第1、第2の基板と、
前記第1、第2の基板の対向面上に形成された所定パターンの第1、第2の透明電極であり、電極を略長方形状に除去して形成された複数のスリットを有し、一方の基板上のスリットと他方の基板上のスリットとが、該スリットの長手方向と直交する方向に沿って、交互に配置されている第1、第2の透明電極と、
前記第1、第2の透明電極を覆って形成された第1、第2の垂直配向膜と、
前記第1、第2の垂直配向膜間のスペースを充填する液晶層であって、非イオン性物質を含んで形成され、静電気放電による危害を低下させる機能を有する帯電除去機能剤を添加された液晶層と、
を含むマルチドメイン垂直配向型液晶表示装置。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記液晶層に含まれる帯電除去機能剤の濃度は、正(> 0)で、5ppm以下である請求項1に記載のマルチドメイン垂直配向型液晶表示装置。
【請求項3】
25℃における前記液晶層のアンカリング強度が、
10.0x10∧-5~14.0x10∧-5(J/m2)
の範囲である請求項1または2に記載のマルチドメイン垂直配向型液晶表示装置。
【請求項4】
80℃における前記液晶層のアンカリング強度が、
12.0x10∧-5~14.0x10∧-5(J/m2)
の範囲である請求項1または2に記載のマルチドメイン垂直配向型液晶表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置に関し、特に、垂直配向型液晶セルを有する液晶表示装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
高コントラストを実現できる液晶表示装置として、対向基板間に配置された液晶分子を基板面に垂直な方向に配向させる、垂直配向型の液晶表示装置がある。対向基板上に形成された対向電極間に電圧を印加し、液晶分子を倒れこませて表示を行う。液晶分子が倒れ込む方向を規定するため、電極面上に配向膜を形成し、ラビングを行ってプレティルトを与える方法が広く用いられている。この場合、倒れ込む方向は通常1方向となる。
【0003】
広い視認角度領域を得るためには、2つ以上の倒れ込み方向を備えたマルチドメインとすることが望ましい。マルチドメイン形成方法として、電極にスリットを設ける方法がある。スリットを設けた一方の電極と、スリットなしの他方の電極を対向させると、他方の電極のスリット中央に対応する位置から発生する電気力線は、一方の電極のスリットを挟んだ両側の電極端部に向かう。スリットを挟んで、異なる方向に傾いた傾斜電界が形成される。
【0004】
図7は、平行配置された対向透明基板103,113の対向面上に形成された透明電極104,114に、スリット108,118をその面内位置を半ピッチずつずらして、交互に配置した構成を示す。スリット108両側の電極104端部から対向する電極114に向かう電気力線120は対称的に傾斜した斜め電界を形成する。電圧印加時に液晶分子が倒れ込む方向が逆になる。このようにして、液晶分子の配向方向が異なる2つの配向ドメインを形成することができる(例えば特許文献1参照)。
【0005】
電極にスリットを形成すると、スリット両側の電極領域が電気的に分離される。スリットの長さを長くすると、スリットに沿った位置による電気的性質の差も増大可能である。均一な性質を持つ電極を形成するためには、スリットの長さは制限して、スリット両端で両側の電極部分を電気的に接続し、多数のスリットを電極面内に分布させ、電極面内で一様な性質を持たせることが望ましい。
【0006】
図8A,8Bは、斜め電界配向制御によるマルチドメイン垂直配向型液晶表示装置の平面図、断面図である。図8Aは、対向基板内のスリット(開口)分布を同一平面上に投影して示す、重ね合せ平面図、図8Bは液晶表示装置の積層構造を概略的に示す断面図である。
【0007】
図8Aにおいて、上側電極のスリット108と下側電極のスリット118とは、基板面内において、等しい縦方向ピッチおよび等しい横方向ピッチを有し、基板間で縦方向、横方向それぞれ半ピッチずらして配置されている。上側電極のスリット108、下側電極のスリット118両者を通過する縦方向位置においては、図7類似の構造となるが、スリット両端の位置は上側電極と下側電極とでずれているので、図7の2種類のドメインを若干修正したマルチドメインが生じよう。
【0008】
図8Bに示す液晶表示装置の積層構造において、上側基板103の下側表面上の透明電極104はスリット開口108を有し、その上に絶縁膜105、垂直配向膜106が形成されている。上側基板103と対向配置された下側基板113の上側表面上の透明電極114はスリット開口118を有し、その上に絶縁膜115、垂直配向膜116が形成されている。
【0009】
上下基板間の空間に液晶層107が注入されて、液晶セル121が形成される。上下基板外側には、視角補償板102,112を介して、例えばクロスニコル配置の偏光板101,111が配置されて、ノーマリーブラック表示をする。なお、透明電極と配向膜との間に配置された絶縁膜105,115は、なくてもよい。
【0010】
図8Aに示すように、上下のスリット開口108,118はそれぞれ長径(横)方向、短径(縦)方向の方向を揃え、上下基板内の位置は互いに半ピッチずらして配置されている。このため、上側スリット開口108の連結部の横方向位置は、下側スリット開口部118の中央部の横方向位置に対応している。駆動波形の周波数が低い時、表示ムラ(暗領域)が生じ、表示の品質が劣化すると言われている(例えば特許文献2参照)。
(【0011】以降は省略されています)

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