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公開番号2023070311
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-19
出願番号2021182398
出願日2021-11-09
発明の名称積層体及び表示装置
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20230512BHJP(光学)
要約【課題】積算光量の大きい紫外線照射を受けた場合にも優れた屈曲性及び光学特性を有する積層体を提供する。
【解決手段】積層体は、前面層、第1粘着剤組成物を用いて形成された第1粘着剤層、少なくとも直線偏光層を含む偏光板、第2粘着剤組成物を用いて形成された第2粘着剤層、及び背面層をこの順に有する。第1粘着剤組成物を用いて厚み0.6mmに形成された第1基準粘着剤層に対して積算量100J/cm2の紫外線を照射した後の第1基準粘着剤層の温度25℃、荷重1N、歪み350%の条件下における線収縮率をD1[%]とし、第2粘着剤組成物を用いて厚み0.6mmに形成された第2基準粘着剤層に対して積算量100J/cm2の紫外線を照射した後の第2基準粘着剤層の温度25℃、荷重1N、歪み350%の条件下における線収縮率をD2[%]とするとき、下記式(1)及び(2)の関係を満たす。
D1<D2 (1)
2.5≦D2≦6.5 (2)
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
前面層、第1粘着剤組成物を用いて形成された第1粘着剤層、少なくとも直線偏光層を含む偏光板、第2粘着剤組成物を用いて形成された第2粘着剤層、及び背面層をこの順に有し、
前記第1粘着剤組成物を用いて厚み0.6mmに形成された第1基準粘着剤層に対して積算量100J/cm

の紫外線を照射した後の前記第1基準粘着剤層の温度25℃、荷重1N、歪み350%の条件下における線収縮率をD1[%]とし、
前記第2粘着剤組成物を用いて厚み0.6mmに形成された第2基準粘着剤層に対して積算量100J/cm

の紫外線を照射した後の前記第2基準粘着剤層の温度25℃、荷重1N、歪み350%の条件下における線収縮率をD2[%]とするとき、
下記式(1)及び(2)の関係を満たす、積層体。
D1<D2 (1)
2.5≦D2≦6.5 (2)
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記紫外線を照射した後の前記第2基準粘着剤層のゲル分率は、50%以上90%以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記第2粘着剤層の厚みは、15μm以上100μm以下である、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項4】
前記第2粘着剤層のガラス転移温度は、-55℃以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項5】
前記第2粘着剤組成物は、(メタ)アクリル系ポリマーを含み、
前記(メタ)アクリル系ポリマーは、炭素数が1以上24以下のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項6】
前記(メタ)アクリル系ポリマーは、炭素数が20以上24以下のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位を含む、請求項5に記載の積層体。
【請求項7】
前記(メタ)アクリル系ポリマーを構成する全構成単位に対する反応性官能基を有するモノマーに由来する構成単位の含有量は、2質量%以下である、請求項5又は6に記載の積層体。
【請求項8】
前記前面層は、第1基材層と、前記第1基材層の少なくとも片面に形成されたコーティング層とを含み、
前記コーティング層は、デンドリマー構造を有する(メタ)アクリル化合物を含む組成物を用いて形成されている、請求項1~7のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項9】
前記偏光板は、前記前面層側から順に、前記直線偏光層及び位相差層を有する円偏光板である、請求項1~8のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項10】
前記背面層は、前記第2粘着剤層側から順に、離型処理層及び第2基材層を有するセパレータである、請求項1~9のいずれか1項に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体及び表示装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
屈曲可能な表示パネルを備えたフレキシブルディスプレイでは、良好な屈曲性を実現するために、表示パネルに用いられる積層体に含まれる粘着剤層の応力緩和特性等を調整することが知られている(例えば、特許文献1、2、4及び5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
韓国公開特許第10-2014-0085299号公報
特開2018-27995号公報
特開2017-125195号公報
特開2018-28573号公報
特表2019-528330号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
表示パネルに用いられる積層体が積算光量の大きい紫外線照射を受けると、屈曲性が低下したり、積層体の光学特性が低下することが見出された。
【0005】
本発明は、積算光量の大きい紫外線照射を受けた場合にも優れた屈曲性及び光学特性を有する積層体及びそれを含む表示装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の積層体及び表示装置を提供する。
〔1〕 前面層、第1粘着剤組成物を用いて形成された第1粘着剤層、少なくとも直線偏光層を含む偏光板、第2粘着剤組成物を用いて形成された第2粘着剤層、及び背面層をこの順に有し、
前記第1粘着剤組成物を用いて厚み0.6mmに形成された第1基準粘着剤層に対して積算量100J/cm

の紫外線を照射した後の前記第1基準粘着剤層の温度25℃、荷重1N、歪み350%の条件下における線収縮率をD1[%]とし、
前記第2粘着剤組成物を用いて厚み0.6mmに形成された第2基準粘着剤層に対して積算量100J/cm

の紫外線を照射した後の前記第2基準粘着剤層の温度25℃、荷重1N、歪み350%の条件下における線収縮率をD2[%]とするとき、
下記式(1)及び(2)の関係を満たす、積層体。
D1<D2 (1)
2.5≦D2≦6.5 (2)
〔2〕 前記紫外線を照射した後の前記第2基準粘着剤層のゲル分率は、50%以上90%以下である、〔1〕に記載の積層体。
〔3〕 前記第2粘着剤層の厚みは、15μm以上100μm以下である、〔1〕又は〔2〕に記載の積層体。
〔4〕 前記第2粘着剤層のガラス転移温度は、-55℃以下である、〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の積層体。
〔5〕 前記第2粘着剤組成物は、(メタ)アクリル系ポリマーを含み、
前記(メタ)アクリル系ポリマーは、炭素数が1以上24以下のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位を含む、〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の積層体。
〔6〕 前記(メタ)アクリル系ポリマーは、炭素数が20以上24以下のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位を含む、〔5〕に記載の積層体。
〔7〕 前記(メタ)アクリル系ポリマーを構成する全構成単位に対する反応性官能基を有するモノマーに由来する構成単位の含有量は、2質量%以下である、〔5〕又は〔6〕に記載の積層体。
〔8〕 前記前面層は、第1基材層と、前記第1基材層の少なくとも片面に形成されたコーティング層とを含み、
前記コーティング層は、デンドリマー構造を有する(メタ)アクリル化合物を含む組成物を用いて形成されている、〔1〕~〔7〕のいずれかに記載の積層体。
〔9〕 前記偏光板は、前記前面層側から順に、前記直線偏光層及び位相差層を有する円偏光板である、〔1〕~〔8〕のいずれかに記載の積層体。
〔10〕 前記背面層は、前記第2粘着剤層側から順に、離型処理層及び第2基材層を有するセパレータである、〔1〕~〔9〕のいずれかに記載の積層体。
〔11〕 〔1〕~〔10〕のいずれかに記載の積層体を含む、表示装置。
〔12〕 前記背面層が内側となるように屈曲可能である、〔11〕に記載の表示装置。
【発明の効果】
【0007】
本発明の積層体によれば、積算光量の大きい紫外線照射を受けた場合にも優れた屈曲性及び光学特性を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る積層体を模式的に示す概略断面図である。
本発明の他の実施形態に係る積層体を模式的に示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
【0010】
(積層体)
図1及び図2は、本実施形態の積層体の一例を模式的に示す概略断面図である。積層体1,2は、前面層11、第1粘着剤組成物を用いて形成された第1粘着剤層21、少なくとも直線偏光層を含む偏光板30、第2粘着剤組成物を用いて形成された第2粘着剤層22、及び背面層15をこの順に有する。
(【0011】以降は省略されています)

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