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公開番号2023069969
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-18
出願番号2021193631
出願日2021-11-04
発明の名称マッサージ具
出願人有限会社景松開発
代理人
主分類A61H 19/00 20060101AFI20230511BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】男性用のマッサージ具における効果を向上させる構造を得ること。
【解決手段】柔軟性シリコーン樹脂成型でなる、模擬膣たるインナー11の外側に二重構造として硬度の異なる合成樹脂体を積層構成することで、要所に高硬度の筋力体Gを融着設置し、それを様々に加圧操作することで、局部的に筋力的な収縮作用を機能させ、さらに、従来の摩擦操作を元部と先方部に分けて別操作として自在に操作を組合わせる構造としたことで複合的な効果の増大を実現し、さらに模擬膣壁の形状を換え備えたインナー13を交換自在構造として複合的操作機会を増大し、よって使用者は経験的に組合せによる操作法を学習し、それを感覚的に蓄積し、より良い選択を模索ができる構造とした。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
低硬度柔軟性合成樹脂成型によってなる円筒体を男性器用マッサージ孔として、本来内なる内壁を円筒形の外側にして成型、これを裏返して模擬膣を形成する従来製法によって得たマッサージ具において、
これをインナー(11)として着脱自在に構成、二重構造でなる男性用マッサージ具であって、
前記インナー(11)の外側面に離型剤を被着し、その面に非着性を確保した後、これを中心に配置、
円筒体(15)の素材である低硬度柔軟性合成樹脂材と、中硬度柔軟性合成樹脂と、局部的加圧機能を保持する高硬度柔軟性合成樹脂とを、
前記インナー(11)と、仮枠である円筒外枠(32)との間に形成される空間に、前記インナー(11)の後端側から先端方向へ計画的に積層することで前記円筒体(15)を構成してなる、異なる硬度の柔軟性合成樹脂積層構造と、
前記積層構造は、ジェル状、又は液状素材の適当な連続注入によることで素材の隣接部を融着構成し、又は、両材融着に接着剤を介在させ、隣接する2素材の固着一体化を融着又は接着によって接合する設置構造と、
によって構成されることを特徴とした男性用マッサージ具。
続きを表示(約 3,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の、高硬度柔軟性合成樹脂は少なくとも3種類の筋力体(G)を形成し、その第1筋力体(G1)、および第2筋力体(G2)は前記インナー(11)外周を囲み、断面長方形のリング状に形成し、そのリング形状が、前記第1筋力体(G1)は2個、又は3個に円周方向に分断され、前記第2筋力体(G2)は4個、又は5個に円周方向に分断され、いずれの分断箇所も中硬度柔軟性合成樹脂を充填することによりリング分断部が素材の連続一体化をなす筋力体(G)の分断設置構造と

別途成型製作された、軸方向に沿う縦型でなる第3筋力体(G3)は、所定の長さと湾曲形状と先端の縦型凸部(39)でなる縦型筋力体片(42)を、3~16本の中から選ばれる一の数、望ましくは6本で構成し、その一端で集束リング(45)の外周に集束一体成型として縦型筋力体(41)を形成、その開放端部側を前記インナー(11)の先端から軸方向に沿って先方部に、これを囲むように包囲して設置、その周辺の未注入空間に中硬度柔軟性合成樹脂を充填、又は、接着剤を介在させて充填設置し一体化してなる前記第3筋力体(G3)の縦型筋力体配置構造と、
によってなる男性用マッサージ具。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の筋力体(G)において、少なくとも3種類の、第1筋力体(G1)~第3筋力体(G3)の端部を、前記円筒体(15)の外周表面よりも突出させて一体成型でなる加圧用の指掛り(20)を設置した個別加圧操作構造と、
前記円筒体(15)を構成する主要材である中硬度柔軟性合成樹脂材中に融着接合により前記筋力体(G)を設置したことでその筋力体(G)が、周囲の中硬度柔軟性合成樹脂材の柔軟性により弾力的に支持され、前記指掛り(20)の加圧動作が前記インナー(11)を介してその関連する陰茎局部のみに、加圧力とその強弱性を直結的に伝達する局部加圧力伝達構造と、
によって構成される男性用マッサージ具。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項記載のインナー(11)は、円筒体(15)の中心に交換自在に設置され、
交換後の交換インナー(13)内壁の形状的特徴と、前記円筒体(15)構造の特徴との組合せ構成によって、前記交換インナー(13)固有の特徴に加えて、前記円筒体(15)構造の特徴が干渉し、当該組合せ特有の複合効果が生成される構造としたインナー交換構造でなる男性用マッサージ具。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項記載の円筒体(15)構造において、
図6に示すインナー(11)を含む前記円筒体(15)中間部の前記第2筋力体(G2)を取り込んで切断した円筒体(15a)と、円筒体(15b)に分離し、これを、陰茎を案内軸として兼ねて挿入組合わせ構造とすることによって、又は、
全長における中間部3分の1区間のインナー(11)を含む構成素材を、硬度1度又は、硬度2度とし、かつ延伸性を有する柔軟性合成樹脂素材をもって構成し、それによって前記円筒体(15)の元部対先方部を伸縮自在とした伸縮構造とすることによって、
前記円筒体(15)元部、又は前記円筒体(15a)を手に横持ちした時における、先方部に渡る支持力を無力化、又は消失させ、それにより、元部及び、先方部を其々両手で支持することを必然とする構成によって、元部と先方部其々のマッサージ操作が各々自在となす元部対先方部の個別マッサージ操作構造と、
前記筋力体(G)による元部と先方部の其々を個別に加圧する前記局部加圧構造と、を自在に交えて操作する複合的操作構造
によって構成される男性用マッサージ具。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項記載の円筒体(15)における外周構造に、当該男性用マッサージ具を身体的に保持するための、補助具を装着する欠き込み(50)を備えてなる男性用マッサージ具。
【請求項7】
柔軟性合成樹脂成型によって、円筒形にしてマッサージ孔を形成してなる男性用マッサージ具の、本来的に内壁である模擬膣を外側にして成型、これを裏返して模擬膣を形成する従来製法を採用してなる、男性用マッサージ具の製造方法であって、
基盤(30)の上に仮設された治具支持棒(31)に、前記模擬膣を被着支持し、これをインナー(11)とし、
前記インナー(11)の空洞部奥行きは140~200mmのうちから選ばれる一の数、望ましくは170mmでなり、
前記インナー(11)の外側面には離型剤が被着してあり、更なる外側に型枠として、円筒体(15)を形成するための円筒空間を確保して、指掛り(20)成型用の凹型部(21)を形成してなる第1円筒外枠(32a)を被せて基盤(30)上に立設する型枠設置工程と、
ジェル状、又は液状の低硬度柔軟性合成樹脂を3~10mm高さのうちから選ばれる一の数値を、望ましくは5mmを注入して、初層である前記円筒体(15)の後端部(16)を低硬度で形成する初層工程と、
2層目として、初層の上に高さ10~20mmの中から選ばれる一の数値でなる第1仕切枠(35)を2個、又は3個によって円周上平均的に間隔を空けて配設、その配設間隔部を筋力体(G)用の空間として構成することで、前記仕切枠(35)の設置数がその階層における分断数となる筋力体(G)の分断配置工程と、
配設された前記仕切枠(35)内に中硬度柔軟性合成樹脂を注入充填し、前記筋力体(G)用の空間に、可撓性を有する高硬度柔軟性合成樹脂を注入設置する筋力体(G)の設置工程と、
前記柔軟性合成樹脂と前記柔軟性合成樹脂の注入後、前記第2仕切枠(36)を速やかに抜去して隣接材の融着を実現してなる2層目工程と、
3層目として2層目の上に、10~50mmのうちから選ばれる一の数値、望ましくは30mm高でなる、前記円筒体(15)の一部として形成される前記中硬度柔軟性合成樹脂層を設置する3層目工程と、
4層目として、3層の上に高さ10~20mmの中から選ばれる一の数値でなる仕切枠(35)を、4個又は、5個を円周上平均的な間隔を空けて配設、
5層目は先に、高さ50mmに形成される第2円筒外枠(32b)を、前記第1円筒外枠(32a)の上端部に嵌合増設する型枠増設工程と、
前記4層目の上に前記中硬度柔軟性合成樹脂、又は柔軟性合成樹脂の硬度1、又は2でなる素材を、30~60mmのうちから選ばれる一の数値、望ましくは50mm高で積層充填して前記円筒体(15)の全長における中間部を形成する5層目工程と、
6層目は、別途成型製作された縦型第3筋力体(G3)の部分である複数の縦型筋力体片(42)と、その先端部内側に縦型凸部(39)を備え、その長さは40~70mmのうちから選ばれる一の数値、望ましくは55mmであり、3~16本の中から選ばれる一の数、望ましくは6本で形成される集合体形として、その一端を集束リング(45)の外周へ一体に成型して構成される縦型第3筋力体(G3)の別途成型体製作工程と、
この縦型第3筋力体(G3)の開放端部側を、前記インナー(11)の先端から軸方向に沿って、これを囲むように包囲嵌入する第3筋力体(G3)設置工程と、
変形枠である第3円筒外枠(32c)を、前記第2円筒外枠(32b)の上端部に増設する第3円筒外枠(32c)設置工程と、
前記第3円筒外枠(32c)が構成する前記円筒体(15)の未注入空間に前記中硬度柔軟性合成樹脂を充填し、又は接着剤を介してこれを充填して、積層完了する前記円筒体(15)積層工程と、
硬化後の脱型工程を経て製造される
ことを特徴とした男性用マッサージ具の製造方法。

発明の詳細な説明【発明の属する産業分野】
【0001】
本発明は、男性器をマッサージする男性用マッサージ具に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
男性器のマッサージ具は、基本的に円筒形でなる、マッサージ孔を備えたタイプが多く提案され、市販されている。マッサージ孔の内部が柔軟性合成樹脂材で形成され模擬膣を構成しており、収容した陰茎を模擬膣の柔軟性合成樹脂材製内壁でマッサージし、その効果が得られるようになされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
再表2010/082316
特開2015-139626
【非特許文献】
【0004】
刊行物「株式会社講談社」発行週刊誌2020年4月6日発売「週刊現代4月11・18日号」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
市販されている電力を使わない自力型男性用マッサージ具は、円筒形の基本的な形を踏襲しながら、シリコーン製などの内壁の凸起形状を変化させることによって、其々の性感が得られる工夫がなされている。然るに一般的な従来品を超えた特徴的といえる人気製品の実現には至っていないとされる状況がある。
【0006】
自然体の膣においては、当然にその性能力は深奥なものであり、その域へ工業的に単に凸起形状を変化させることで近付こうとしても、それは全く不十分な構造であると云うことができ、そこからは自ずと新たな効果の生成は期待されない。
【0007】
前記[特許文献1]については本願発明とは目的と技術的手段が異なるものである。
また、[特許文献2]においては、模擬膣たる空洞部の形状が内径の異なる同心円を連続設置することが特徴的に記載されているが、これは設計段階で種々試行される程度の技術であると思料される。したがって本願発明とは次元の異なるものである。
【0008】
本願発明は、男性用マッサージ具を新たな構造をもって構成することで、使用者に、これを操作するにあたって多くの選択肢を提供し、体験的学習効果から最善の操作を模索できる構造としてこれを提供することを目的とし、課題とする。
【0009】
また、前掲[非特許文献1]に示す「週刊現代」誌、掲載記事140頁~143頁、181頁~187頁において、我が国文化における少なくとも200年に渡って歴史的に保持されてきた概念として伝えられるところの、極めて希少とされる一部女性器の性能力について、茶道具などの名品名器の貴重性に習い、同様に名器と表現され言い伝えられて来た概念があり、これを当該誌の183頁において6種類の図をもってその特徴の詳細が解説されている。その記載によれば、6種類に分類される例は、所謂「締まり型」と所謂「ひだ型」に大別され、名器とされるものの存在率は6種類合わせても1%未満である、とその希少性が記載されている。何れにせよ名器としての希少性と性能力が類推されて現実的に解説されており、本願発明においては前記所謂「締まり型」について収縮を試行することのできる構造を、また、所謂「ひだ型」については自然体から得られる複製体などを含め、従来にはなかったひだや壁面となる形状を得たとき、これをもって試行のできる構造を実現することや、またその形状体を着脱自在な交換構造にするなどの試行構造を提案することで、前記概念の希少性に対して、全現役男性においてあまねく恩恵を受ける機会拡大となるよう、その可能性を新規構造として実現することも課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
低硬度柔軟性合成樹脂成型によってなる円筒体を男性器用マッサージ孔として、本来内なる内壁を円筒形の外側にして成型、これを裏返して模擬膣を形成する従来製法によって得たマッサージ具において、
これをインナー(11)として着脱自在に構成、二重構造でなる男性用マッサージ具であって、
前記インナー(11)の外側面に離型剤を被着し、その面に非着性を確保した後、これを中心に配置、
円筒体(15)の素材である低硬度柔軟性合成樹脂材と、中硬度柔軟性合成樹脂と、局部的加圧機能を保持する高硬度柔軟性合成樹脂とを、
前記インナー(11)と、仮枠である円筒外枠(32)との間に形成される空間に、前記インナー(11)の後端側から先端方向へ計画的に積層することで前記円筒体(15)を構成してなる、異なる硬度の柔軟性合成樹脂積層構造と、
前記積層構造は、ジェル状、又は液状素材の適当な連続注入によることで素材の隣接部を融着構成し、又は、両材融着に接着剤を介在させ、隣接する2素材の固着一体化を融着又は接着によって接合する設置構造と、
によって構成されることを特徴とした男性用マッサージ具である。
(【0011】以降は省略されています)

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