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公開番号2023069345
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-18
出願番号2021181134
出願日2021-11-05
発明の名称懸架装置
出願人株式会社プロスパイラ
代理人個人
主分類B60G 15/07 20060101AFI20230511BHJP(車両一般)
要約【課題】かさ張りを抑える。
【解決手段】二重筒状のアッパーベース11及びロアベース12と、ダンパー51のロッド52の上端部に連結される内側部材13と、アッパーベース及びロアベースそれぞれの内筒21、25と、内側部材と、を各別に連結する第1弾性体14及び第2弾性体15と、アッパーベース及びロアベースそれぞれの外筒22、26を互いに連結する第3弾性体16と、アッパーベース、ロアベース、第1弾性体、第2弾性体、及び第3弾性体に囲まれた空気室Xに、加圧エアを給排する給排機構17と、を備え、空気室は、加圧エアの給排に伴い、第1弾性体、第2弾性体、及び第3弾性体が弾性変形しつつ拡縮し、アッパーベース及びロアベースが上下方向に相対移動し、給排機構により空気室から加圧エアを排気したときに、第1弾性体、第2弾性体、及び第3弾性体が圧縮変形しながら、アッパーベース及びロアベースが上下方向に相対的に接近移動する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車体側に連結される二重筒状のアッパーベースと、
前記アッパーベースの下方に前記アッパーベースに対して相対的に上方移動可能に設けられ、かつコイルスプリングの上端部を支持する二重筒状のロアベースと、
前記アッパーベースおよび前記ロアベースそれぞれの内筒より径方向の内側に設けられるとともに、ダンパーのロッドの上端部に連結される内側部材と、
前記アッパーベース、および前記ロアベースそれぞれの内筒と、前記内側部材と、を各別に連結する第1弾性体、および第2弾性体と、
前記アッパーベース、および前記ロアベースそれぞれの外筒を互いに連結する第3弾性体と、
前記アッパーベース、前記ロアベース、前記第1弾性体、前記第2弾性体、および前記第3弾性体に囲まれた空気室に、加圧エアを給排する給排機構と、を備え、
前記空気室は、加圧エアの給排に伴い、前記第1弾性体、前記第2弾性体、および前記第3弾性体が弾性変形しつつ拡縮し、前記アッパーベースおよび前記ロアベースが上下方向に相対移動し、
前記給排機構により前記空気室から加圧エアを排気したときに、前記第1弾性体、前記第2弾性体、および前記第3弾性体が圧縮変形しながら、前記アッパーベースおよび前記ロアベースが上下方向に相対的に接近移動する、懸架装置。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記空気室は、前記アッパーベースおよび前記ロアベースそれぞれの内筒を径方向に跨いでいる、請求項1に記載の懸架装置。
【請求項3】
前記アッパーベースと前記ロアベースとの間に、前記アッパーベースおよび前記ロアベースを上下方向に離す向きに付勢する付勢部材が設けられている、請求項1または2に記載の懸架装置。
【請求項4】
前記アッパーベースおよび前記ロアベースのうちのいずれか一方の内筒には、径方向の外側に向けて突出したガイド突起が設けられ、
前記給排機構により前記空気室から加圧エアが排気されて、前記アッパーベースおよび前記ロアベースが上下方向に相対的に接近移動したときに、前記ガイド突起が、前記アッパーベースおよび前記ロアベースのうちのいずれか他方の外筒の内周面に当接、若しくは近接する、請求項1から3のいずれか1項に記載の懸架装置。
【請求項5】
前記アッパーベースは、内筒および外筒の各上端開口を一体に閉塞する頂壁を有し、
前記ロアベースは、内筒および外筒の各下端開口を一体に閉塞する底壁を有し、
前記第1弾性体および前記第2弾性体には、前記給排機構により前記空気室から加圧エアが排気されて、前記アッパーベースおよび前記ロアベースが上下方向に相対的に接近移動したときに、前記頂壁および前記底壁に各別に当接する第1弾性突起および第2弾性突起が形成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の懸架装置。
【請求項6】
前記アッパーベースおよび前記ロアベースのうちのいずれか一方には、前記給排機構により前記空気室から加圧エアが排気されて、前記アッパーベースおよび前記ロアベースが上下方向に相対的に接近移動したときに、前記アッパーベースおよび前記ロアベースのうちのいずれか他方に当接する第3弾性突起が設けられている、請求項1から5のいずれか1項に記載の懸架装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、懸架装置に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1の図4に示されるように、車体側に連結されるアッパーベース(41a)と、アッパーベースの下方に設けられたロアベース(16)と、アッパーベースとロアベースとの間に設けられ、ダンパーのロッド(3a)の上端部に連結される内側部材(26、43)と、アッパーベースおよび内側部材を互いに連結する弾性体(41)と、ロアベースの下方に設けられた弾性膜(17)と、弾性膜内に加圧エアを給排する給排機構と、を備え、弾性膜内に加圧エアを給排して弾性膜を拡縮することで、車高を調整することが可能な懸架装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-314840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来の懸架装置では、かさ張りを抑えることが困難であるという問題があった。
【0005】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、かさ張りを抑えることができる懸架装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の懸架装置は、車体側に連結される二重筒状のアッパーベースと、前記アッパーベースの下方に前記アッパーベースに対して相対的に上方移動可能に設けられ、かつコイルスプリングの上端部を支持する二重筒状のロアベースと、前記アッパーベースおよび前記ロアベースそれぞれの内筒より径方向の内側に設けられるとともに、ダンパーのロッドの上端部に連結される内側部材と、前記アッパーベース、および前記ロアベースそれぞれの内筒と、前記内側部材と、を各別に連結する第1弾性体、および第2弾性体と、前記アッパーベース、および前記ロアベースそれぞれの外筒を互いに連結する第3弾性体と、前記アッパーベース、前記ロアベース、前記第1弾性体、前記第2弾性体、および前記第3弾性体に囲まれた空気室に、加圧エアを給排する給排機構と、を備え、前記空気室は、加圧エアの給排に伴い、前記第1弾性体、前記第2弾性体、および前記第3弾性体が弾性変形しつつ拡縮し、前記アッパーベースおよび前記ロアベースが上下方向に相対移動し、前記給排機構により前記空気室から加圧エアを排気したときに、前記第1弾性体、前記第2弾性体、および前記第3弾性体が圧縮変形しながら、前記アッパーベースおよび前記ロアベースが上下方向に相対的に接近移動する。
【0007】
給排機構により空気室に加圧エアが供給された状態で、振動が入力されると、コイルスプリングだけでなく、第1弾性体、第2弾性体、および第3弾性体も弾性変形しながら、アッパーベースおよびロアベースが相対変位し、かつダンパーによる減衰力が、内側部材を介して第1弾性体、第2弾性体、および第3弾性体を伝播することで低減されて車体側に到達する。これにより、車両の通常走行時には、空気室に加圧エアを供給しておくことで、乗り心地性を確保することができる。
給排機構により空気室から加圧エアを排気すると、第1弾性体、第2弾性体、および第3弾性体が圧縮変形しながら、アッパーベースおよびロアベースが上下方向に相対的に接近移動するため、第1弾性体、第2弾性体、および第3弾性体の各ばねが高くなる。これにより、車両の高速走行時には、空気室から加圧エアを排気しておくことで、第1弾性体、第2弾性体、および第3弾性体の各ばねが高くなって、主にコイルスプリングのばねが発現することになるとともに、ダンパーによる減衰力が、第1弾性体、第2弾性体、および第3弾性体を伝播するときに低減されにくく、高いまま車体側に到達することとなり、車両を安定させることができる。
空気室が、アッパーベースと、ロアベースと、第1弾性体と、第2弾性体と、第3弾性体と、により囲まれており、弾性膜のような別部材を設けていないので、懸架装置のかさ張りを抑えることができる。
第1弾性体および第2弾性体だけでなく、第3弾性体も備えているので、懸架装置のばねを容易に調整することができ、また、第3弾性体が、アッパーベース、およびロアベースそれぞれの外筒を互いに連結するので、空気室を容易に広く確保することができる。
【0008】
前記空気室は、前記アッパーベースおよび前記ロアベースそれぞれの内筒を径方向に跨いでもよい。
【0009】
空気室が、アッパーベースおよびロアベースそれぞれの内筒を径方向に跨いでいるので、空気室の広さを容易に確保することができる。
【0010】
前記アッパーベースと前記ロアベースとの間に、前記アッパーベースおよび前記ロアベースを上下方向に離す向きに付勢する付勢部材が設けられてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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