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公開番号2023069210
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-18
出願番号2021180931
出願日2021-11-05
発明の名称サスペンション装置
出願人KYB株式会社
代理人個人
主分類B60G 17/015 20060101AFI20230511BHJP(車両一般)
要約【課題】車体の姿勢を制御できるものの安価なサスペンション装置を提供することである。
【解決手段】本実施の形態のサスペンション装置1は、車体Bと車体Bの左右のそれぞれに車輪を有する左右輪列を1つ以上含んで車体Bに対して前後方向に複数列に亘って設けられた車輪Wfl,Wfr,Wrl,Wrrとを有する車両Vに対して、車体Bと少なくとも1つ以上の左右輪列の車輪Wrl,Wrr(Wfl,Wfr)との間に介装されるとともに、伸長側或いは収縮側の減衰力のみの調整が可能な減衰力可変ダンパ2と、車両Vが収集して車両Vから得た情報に基づいて減衰力可変ダンパ2の減衰力を制御するコントローラ4とを備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車体と、前記車体の左右のそれぞれに車輪を有する左右輪列を1つ以上含んで前記車体に対して前後方向に複数列に亘って設けられた車輪とを有する車両に対して、前記車体と少なくとも1つ以上の左右輪列の車輪との間に介装されるとともに、伸長側或いは収縮側の減衰力のみの調整が可能な減衰力可変ダンパと、
前記車両が収集した情報を前記車両から得て前記情報に基づいて前記減衰力可変ダンパの前記減衰力を制御するコントローラとを備えた
ことを特徴とするサスペンション装置。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記減衰力可変ダンパは、伸長側の減衰力の調整のみが可能であって、前記車体と前記車体の後方側の左右輪列の車輪との間に介装される
ことを特徴とする請求項1に記載のサスペンション装置。
【請求項3】
前記減衰力可変ダンパは、ノーマルの減衰力とノーマルよりも高いハードの減衰力との2段階に減衰力の調整が可能である
ことを特徴とする請求項1または2に記載のサスペンション装置。
【請求項4】
前記減衰力可変ダンパは、
シリンダと、
前記シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるロッドと、
前記シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるとともに前記ロッドに連結されて前記シリンダ内を液体が充填される伸側室と圧側室とに区画するピストンと、
ソレノイドを有して前記ソレノイドへの通電のオンオフによって通過する液体の流れに与える抵抗を2段階に調整可能な減衰力調整バルブとを有する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のサスペンション装置。
【請求項5】
前記減衰力可変ダンパにおける前記ソレノイドのそれぞれは、直列に接続されており、
前記コントローラは、前記ソレノイドへ通電する駆動回路を1つのみ有している
ことを特徴とする請求項4に記載のサスペンション装置。
【請求項6】
前記車体と前記減衰力可変ダンパが介装される左右輪列以外の車輪との間の全てに介装される減衰力調整が不能なパッシブダンパを備えた
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のサスペンション装置。
【請求項7】
前記コントローラは、前記車両から制動、加速、旋回の少なくとも1つを把握可能な情報に基づいて前記減衰力可変ダンパの前記減衰力を制御する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のサスペンション装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、サスペンション装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
4輪車両における乗心地の向上や走行状態に適した車体の姿勢を実現する等の目的で、車体と4輪各輪との間に介装される減衰力可変ダンパと、各減衰力可変ダンパの減衰力を制御するコントローラとを備えたサスペンション装置が種々提案されている。
【0003】
このようなサスペンション装置では、4輪各輪に配置される減衰力可変ダンパは、伸長作動時と収縮作動時の減衰力の調整が可能であって、コントローラは、各減衰力可変ダンパの減衰力を独立して制御するようになっている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-47723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなサスペンション装置では、スカイフック制御によって車体の振動を抑制するために必要となる減衰力を各減衰力可変ダンパに発揮させる。そのため、コントローラは、4輪各輪の直上の車体の上下方向の加速度を検知するための3つの加速度センサと、各減衰力可変ダンパのストロークを検知する4つのストロークセンサを備えている。また、各減衰力可変ダンパは、コントローラから供給される電流量に応じて開弁圧を調整するソレノイドバルブを備えている。
【0006】
コントローラは、3つの加速度センサから求めた4輪各輪の直上の車体の上下方向の速度を求めて、当該速度にスカイフック減衰係数を乗じて各減衰力可変ダンパに発揮させるべき減衰力を求める。また、減衰力可変ダンパが発揮する減衰力の大きさは、ストローク速度に依存して変化するため、コントローラは、4つのストロークセンサで検知したストローク変位を微分して各減衰力可変ダンパのストローク速度を求め、当該ストローク速度にて前述の通りに求めた減衰力を出力させるためにソレノイドバルブへ供給する電流量を求める。そして、コントローラは、各減衰力可変ダンパのソレノイドバルブを駆動するために4つの駆動回路を備えており、求めた電流量通りに各減衰力可変ダンパのソレノイドバルブへ駆動回路を通じて電流を供給する。
【0007】
このように、従来のサスペンション装置は、それぞれ伸長側および収縮側の両側の減衰力の調整が可能な減衰力可変ダンパと、少なくとも3つの加速度センサ、4つのストロークセンサおよび4つの駆動回路とを備えたコントローラとを構成要素としており、4つの減衰力可変ダンパの減衰力を制御してきめ細やかに車体の姿勢を制御できる点で優れているものの、非常に高価であって高価格帯の高級車にしか搭載できないシステムとなっている。
【0008】
そこで、本発明は、車体の姿勢を制御できるものの安価なサスペンション装置の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のサスペンション装置は、車体と車体の左右のそれぞれに車輪を有する左右輪列を1つ以上含んで車体に対して前後方向に複数列に亘って設けられた車輪とを有する車両に対して、車体と少なくとも1つ以上の左右輪列の車輪との間に介装されるとともに、伸長側或いは収縮側の減衰力のみの調整が可能な減衰力可変ダンパと、車両Vが収集して車両Vから得た情報に基づいて減衰力可変ダンパの減衰力を制御するコントローラとを備えている。
【0010】
このように構成されたサスペンション装置によれば、減衰力可変ダンパが伸長側或いは収縮側の減衰力のみの調整が可能であるので、減衰力可変ダンパが簡素化されて安価となるとともに、コントローラは車両がもともと収集する情報を利用して減衰力可変ダンパの減衰力を調整するので、サスペンション装置が独自にセンサ類を保有する必要がない。
(【0011】以降は省略されています)

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