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公開番号2023068919
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-18
出願番号2021180377
出願日2021-11-04
発明の名称自動車用ガラスアンテナ
出願人マツダ株式会社
代理人
主分類H01Q 1/32 20060101AFI20230511BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】既存の遮光膜を拡大せず、ドライバーの視界を妨害することなく、水平方向にも垂直方向にもアンテナ長さを確保するアンテナを提供する。
【解決手段】車両のフロントウインドウ3に設けられるガラスアンテナであって、第1給電端子11に接続された第1エレメント12及び第2給電端子13に接続され、少なくとも一部が車幅方向に延びる第2エレメント14を有する。第1エレメント12は、少なくとも一部が遮光膜の第1凸部42に重なって車幅方向に伸びる第1部位12Bと、第1部位12Bに接続され、第1凸部42の右辺42Bに沿って下方に延びる第2部位12Cと、を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
自動車のフロントウインドウに設けられるガラスアンテナであって、
前記フロントウインドウは遮光膜を有し、
前記遮光膜は
前記フロントウインドウの周縁に沿って延びる上縁部、右縁部、下縁部、左縁部、および前記フロントウインドウの中央上部において前記上縁部から連続して下方前方に突出する凸部から構成され、
前記ガラスアンテナは
前記上縁部もしくは前記凸部に設けられた第1給電端子、前記第1給電端子に接続された第1エレメント、前記上縁部もしくは前記凸部に設けられた第2給電端子、および前記第2給電端子に接続され、少なくとも一部が前記上縁部において車幅方向に延びる第2エレメントを有し、
前記第1エレメントは、
少なくとも一部が前記凸部に重ねて車幅方向に伸びる第1部位と、前記第1部位に接続され、前記凸部の周縁に沿って下方に延びる第2部位を有する
ことを特徴とするガラスアンテナ。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記第1エレメントは前記第2部位に接続され、前記凸部に沿って車幅方向に伸びる第3部位を有する請求項1に記載のガラスアンテナ。
【請求項3】
前記第2給電端子は前記凸部に配置され、
前記第2エレメントは前記第2給電端子に接続され、上方に延びる第4部位と、第4部位に接続され、前記上縁部に配置され、車幅方向に伸びる第5部位とを有する請求項1または2のいずれかに記載のガラスアンテナ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は自動車のウインドウガラスに配設され、放送を受信するアンテナ、いわゆるガラスアンテナに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ガラスアンテナは、リヤウインドウに配置され、特にリアデフォッガ熱線より上部に配設されることが多い。近年リアビューカメラの普及によりリヤウインドウの面積は小さくなる傾向にある。それに伴って熱線とガラスアンテナの配置も再検討されたが、リアデフォッガ熱線を廃止することは不可能であるため、ガラスアンテナを配設するスペースが小さくなってきている。そのため、ガラスアンテナをフロントウインドウに設ける場合がある(例えば、特許文献1)。
【0003】
ガラスアンテナをフロントウインドウに設ける場合には、ドライバーの視界を遮ることなく配置する必要がある。特許文献1に記載のガラスアンテナは、アンテナが可能な限り遮光膜に重なるようにし、遮光膜の外に出た部分に関してもできるだけ遮光膜に近づけることにより、ドライバーの視界を妨害しないことが期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-123922公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところでアンテナの受信感度の観点では、電波は空間を伝播する場合に電界が振動する方向が決まった波(偏波)であり、電波を安定して受信するためには偏波の方向に合わせてガラスアンテナをできるだけ延ばす必要がある。
【0006】
特許文献1のガラスアンテナは垂直に延びる部位と水平に延びる部位を有し、垂直偏波のDAB(Digital Audio Broadcasting)帯(170~240MHz)と水平偏波のDTV(Digital Television)帯(470~710MHz)を受信することが企図されている。しかし、アンテナを上下幅の小さな遮光膜に重ね、外に出た部分についてもできるだけ遮光膜に近づけようとしているため、上下長さを確保しにくく、垂直偏波の受信感度は良くない。垂直偏波を安定して受信しようとすると、垂直方向にガラスアンテナをできるだけ延ばす必要がある。
【0007】
アンテナを長くすると、アンテナの一部が遮光膜の外に位置することとなり、ドライバーの視野に入る可能性が高まると共に見栄えの点でも好ましくない。このアンテナを隠すために遮光膜を拡大すると前方視界を狭めることになる。したがって、遮光膜を拡大せず、ドライバーの視界を妨害することなく、水平方向にも垂直方向にも長さを確保するために、ガラスアンテナの配設方法には検討の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題に対し、本件発明者は、まず一般的にルームミラー前方に位置し、フロントウインドウ中央上部の遮光膜の周縁から下向きに突出する凸部の左右側辺に着目した。そして鋭意検討し、この凸部の左右の側辺にアンテナを沿わせることにより、垂直方向の長さを確保することができるとともに、アンテナを目立たなくさせることができるという知見を得た。
【0009】
カタチも定義するンテナの配置場所と伸ばし限にする
この知見を具現化した本発明は、自動車のフロントウインドウが遮光膜を有し、遮光膜はフロントウインドウの周縁に沿った周縁部と、周縁部から連続して下方前方に突出する凸形状の凸部から構成され、周縁部もしくは凸部に設けられた第1給電端子、第1給電端子に接続された第1エレメント、周縁部もしくは凸部に設けられた第2給電端子、および第2給電端子に接続され、少なくとも一部が周縁部において車幅方向に延びる第2エレメントを有する自動用ガラスアンテナである。このガラスアンテナの第1エレメントは少なくとも一部が凸部に重ねて車幅方向に伸びる第1部位と、第1部位に接続され、凸部に沿って下方に延びる第2部位を有する。
【0010】
このように構成された本発明によれば、第1エレメントは第2部位が凸部に沿って下方に伸びることにより、目立つことなく垂直方向の長さを確保する。一方、第2エレメントは周縁部において車幅方向に伸びることにより、目立つことなく水平方向の長さを確保する。これにより、既存の遮光膜を拡大せず、ドライバーの視界を妨害することなく、ガラスアンテナの長さを垂直方向にも水平方向にも確保し、垂直偏波と水平偏波の両方の受信感度を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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