TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2023068386
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-17
出願番号2021179446
出願日2021-11-02
発明の名称電子機器
出願人新光電気工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F28D 15/02 20060101AFI20230510BHJP(熱交換一般)
要約【課題】放熱性能を可変できる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器M1は、ループ状の流路内に作動流体が封入されたループ型ヒートパイプ10と、ループ型ヒートパイプ10に設けられた第1磁石50と、ループ型ヒートパイプ10の外面に熱的に接続可能な放熱板30と、放熱板30に設けられるとともに、第1磁石50に対向して設けられた第2磁石60とを有する。電子機器M1は、ループ型ヒートパイプ10の外面に放熱板30が熱的に接続された状態と、ループ型ヒートパイプ10の外面に放熱板30が熱的に接続されていない状態との間において、第1磁石50の磁力の変化に応じてループ型ヒートパイプ10の外面と放熱板30との間の距離を可変できるように、放熱板30を移動可能に支持する支持部材40を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ループ状の流路内に作動流体が封入されたループ型ヒートパイプと、
前記ループ型ヒートパイプに設けられた第1磁石と、
前記ループ型ヒートパイプの外面に熱的に接続可能な放熱板と、
前記放熱板に設けられるとともに、前記第1磁石に対向して設けられた第2磁石と、
前記ループ型ヒートパイプの外面に前記放熱板が熱的に接続された状態と、前記ループ型ヒートパイプの外面に前記放熱板が熱的に接続されていない状態との間において、前記第1磁石の磁力の変化に応じて前記ループ型ヒートパイプの外面と前記放熱板との間の距離を可変できるように、前記放熱板を移動可能に支持する支持部材と、
を有する電子機器。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1磁石と前記第2磁石とは、同じ磁極が互いに向かい合うように設けられており、
前記放熱板は、前記ループ型ヒートパイプへの熱入力量が第1熱量以下である低熱入力時には、前記第1磁石と前記第2磁石との反発力に応じて、前記ループ型ヒートパイプと熱的に接続されていない状態で支持されており、
前記放熱板は、前記ループ型ヒートパイプへの熱入力量が前記第1熱量よりも大きい高熱入力時には、前記第1磁石の熱減磁に応じて、前記ループ型ヒートパイプと熱的に接続された状態で支持される請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記ループ型ヒートパイプは、
前記作動流体を気化させる蒸発器と、
前記作動流体を液化する凝縮器と、
前記蒸発器と前記凝縮器とを接続する液管と、
前記蒸発器と前記凝縮器とを接続する蒸気管と、を有し、
前記第1磁石は、前記凝縮器に設けられており、
前記放熱板は、前記凝縮器に熱的に接続可能である請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記凝縮器は、前記放熱板に対向する第1対向面を有し、
前記放熱板は、前記第1対向面に対向する第2対向面を有し、
前記第1対向面と前記第2対向面との間に設けられた熱伝導部材を更に有し、
前記放熱板は、前記熱伝導部材を介して前記凝縮器に熱的に接続可能である請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記熱伝導部材は、前記熱伝導部材の厚さ方向における第1端面及び第2端面を有し、
前記第1端面及び前記第2端面のいずれか一方が前記第1対向面に対向するとともに、前記第1端面及び前記第2端面のいずれか他方が前記第2対向面に対向しており、
前記第1端面は、非接着面であり、
前記第2端面は、接着面である請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記第1磁石は、前記第1対向面よりも前記第2対向面に向かって突出するように設けられており、
前記第1対向面からの前記第1磁石の突出量は、前記熱伝導部材の厚さよりも小さい請求項4又は請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記第2磁石は、前記第2対向面よりも前記第1対向面に向かって突出するように設けられており、
前記第1対向面からの前記第1磁石の突出量と前記第2対向面からの前記第2磁石の突出量とを合わせた合計量は、前記熱伝導部材の厚さよりも小さい請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記第1磁石は、平面視において、前記熱伝導部材と重ならない位置に設けられている請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項9】
前記第1磁石は、平面視において、前記流路と重ならないように設けられており、
前記第1磁石は、前記凝縮器に埋め込まれている請求項3から請求項8のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項10】
前記第1磁石は、前記凝縮器を厚さ方向に貫通している請求項3から請求項9のいずれか1項に記載の電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電子機器に搭載される半導体デバイス(例えば、CPU等)の発熱部品を冷却するデバイスとして、作動流体の相変化を利用して熱を輸送するヒートパイプが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
ヒートパイプの一例として、発熱部品の熱により作動流体を気化させる蒸発器と、気化した作動流体を冷却して液化する凝縮器とを備え、蒸発器と凝縮器とがループ状の流路を形成する液管と蒸気管とで接続されたループ型ヒートパイプが知られている。ループ型ヒートパイプでは、作動流体がループ状の流路を一方向に流れる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6291000号公報
特許第6400240号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ループ型ヒートパイプにおいて、使用状況や使用環境等に応じて放熱性能(冷却性能)を可変できることが望まれており、この点においてなお改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一観点によれば、ループ状の流路内に作動流体が封入されたループ型ヒートパイプと、前記ループ型ヒートパイプに設けられた第1磁石と、前記ループ型ヒートパイプの外面に熱的に接続可能な放熱板と、前記放熱板に設けられるとともに、前記第1磁石に対向して設けられた第2磁石と、前記ループ型ヒートパイプの外面に前記放熱板が熱的に接続された状態と、前記ループ型ヒートパイプの外面に前記放熱板が熱的に接続されていない状態との間において、前記第1磁石の磁力の変化に応じて前記ループ型ヒートパイプの外面と前記放熱板との間の距離を可変できるように、前記放熱板を移動可能に支持する支持部材と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一観点によれば、放熱性能を可変できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
(a)は、一実施形態の電子機器を示す概略断面図(図3における1-1線断面図)、(b)は、図1(a)に示した電子機器の一部を拡大した拡大断面図である。
一実施形態の電子機器を示す概略断面図である。
一実施形態の電子機器を示す概略平面図である。
一実施形態の電子機器を示す概略断面図である。
変更例の電子機器を示す概略断面図である。
変更例の電子機器を示す概略断面図である。
変更例の電子機器を示す概略断面図である。
変更例の電子機器を示す概略断面図である。
変更例の電子機器を示す概略断面図である。
変更例の電子機器を示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態について添付図面を参照して説明する。
なお、添付図面は、便宜上、特徴を分かりやすくするために特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率については各図面で異なる場合がある。また、断面図では、各部材の断面構造を分かりやすくするために、一部の部材のハッチングを梨地模様に代えて示し、一部の部材のハッチングを省略している。各図面には、相互に直交するX軸、Y軸、Z軸が示されている。以下の説明では、便宜上、X軸に沿って延びる方向をX軸方向と称し、Y軸に沿って延びる方向をY軸方向と称し、Z軸に沿って延びる方向をZ軸方向と称する。なお、本明細書において、「平面視」とは、対象物をZ軸方向から見ることを言い、「平面形状」とは、対象物をZ軸方向から見た形状のことを言う。
【0010】
(電子機器M1の全体構成)
図1(a)及び図2に示すように、電子機器M1は、ループ型ヒートパイプ10と、ループ型ヒートパイプ10の外面に熱的に接続可能な放熱板30と、放熱板30を移動可能に支持する支持部材40とを有している。電子機器M1は、ループ型ヒートパイプ10に設けられた第1磁石50と、放熱板30に設けられた第2磁石60とを有している。電子機器M1は、例えば、ループ型ヒートパイプ10と放熱板30との間に設けられる熱伝導部材70と、筐体80とを有している。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
熱交換器
6か月前
株式会社ティラド
熱交換器
7か月前
株式会社ティラド
積層型熱交換器
6か月前
株式会社ティラド
熱交換ユニット
7か月前
株式会社スイシン
熱交換装置
9か月前
個人
冷媒液注入及び封止方法
20日前
株式会社ティラド
熱交換器の補強構造
6か月前
マルヤス工業株式会社
熱交換器
3か月前
個人
放熱ニット網
2か月前
株式会社ティラド
熱交換器の誤組防止構造
3か月前
株式会社ティラド
プレート積層型熱交換器
3か月前
株式会社ティラド
熱交換器のヘッダタンク
29日前
住友精密工業株式会社
熱交換器
6か月前
住友精密工業株式会社
熱交換器
27日前
個人
ウィック付毛細管挿入縦型ヒートパイプ
8か月前
個人
薄型ウイック及び薄型ヒートパイプ
8か月前
株式会社デンソー
熱交換器
3か月前
株式会社デンソー
熱交換器
6か月前
株式会社デンソー
熱交換器
6か月前
株式会社カンファクト
熱伝導部材及び冷却器具
8か月前
株式会社バルテック
プレート式熱交換器
5か月前
株式会社バルテック
プレート式熱交換器
5か月前
株式会社デンソー
熱交換器
6か月前
富士電機株式会社
冷却装置および蒸発器
4か月前
株式会社デンソー
温度調節器
8か月前
シャープ株式会社
熱交換器、及び、除湿機
2か月前
日野自動車株式会社
熱交換器
2か月前
住友金属鉱山株式会社
煙灰除去装置
8か月前
新光電気工業株式会社
ヒートパイプ
5か月前
株式会社神戸製鋼所
熱交換器
4か月前
株式会社ティラド
カッププレート積層型熱交換器
20日前
古河電気工業株式会社
ヒートパイプ
6か月前
株式会社ティラド
ヘッダプレートレス型熱交換器
7か月前
株式会社デンソー
温度調節器
8か月前
株式会社デンソー
温度調節器
8か月前
住友精密工業株式会社
熱交換システム
6か月前
続きを見る