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公開番号2023068380
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-17
出願番号2021179436
出願日2021-11-02
発明の名称車両
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類B60K 1/04 20190101AFI20230510BHJP(車両一般)
要約【課題】二次電池の温度が低下しすぎることを抑制できる車両を提供する。
【解決手段】車両は、車体11と、車体11に搭載された電池パック14と、車体11に搭載されたヒートパイプ15とを備えている。電池パック14は、二次電池41を有している。ヒートパイプ15は、作動流体、作動流体を収容するパイプ本体51、及びパイプ本体51の内周面に設けられたウィック52を有している。ヒートパイプ15は、液体の作動流体が移動する液体移動部15aをウィック52に有するとともに、気体の作動流体が移動する気体移動部15bをウィック52の内側に有している。ヒートパイプ15の第1端部15cは、二次電池41と熱的に接続されている。ヒートパイプ15の第2端部15dは、車体11の外部に露出している。ヒートパイプ15は、気体移動部15bに、第1端部15cから第2端部15dに向かう作動流体の移動を規制する逆止弁53を有している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
冷蔵庫内又は冷凍庫内と前記冷蔵庫内又は前記冷凍庫内よりも温度の高い庫外とを行き来する車両であって、
車体と、
二次電池及び前記二次電池を収容するケースを有するとともに前記車体に搭載された電池パックと、
作動流体、前記作動流体が封入されたパイプ本体、及び前記パイプ本体の内周面に設けられたウィックを有するとともに前記車体に搭載されたヒートパイプと、
を備え、
前記ヒートパイプは、液体の前記作動流体が移動する液体移動部を前記ウィックに有するとともに、気体の前記作動流体が移動する気体移動部を前記ウィックの内側に有し、
前記ヒートパイプの軸方向の第1端部は、前記二次電池と熱的に接続されており、前記ヒートパイプの軸方向の第2端部は、前記車体の外部に露出しており、
前記ヒートパイプは、前記気体移動部に、前記第1端部から前記第2端部に向かう前記作動流体の移動を規制する規制部を有することを特徴とする車両。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記規制部は、前記気体移動部における前記車体の内部に位置する部分に設けられた逆止弁である請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記作動流体は、前記気体移動部を前記第2端部から前記第1端部に向かって移動可能である請求項2に記載の車両。
【請求項4】
前記逆止弁は、前記気体移動部における前記ケースの外部に位置する部分に設けられている請求項3に記載の車両。
【請求項5】
前記規制部は、前記第1端部から前記第2端部に向かう前記作動流体の圧力損失が、前記第2端部から前記第1端部に向かう前記作動流体の圧力損失よりも大きくなるように設けられた壁部である請求項1に記載の車両。
【請求項6】
前記壁部は、前記ヒートパイプの軸方向に複数設けられ、
前記壁部はそれぞれ、前記第1端部から前記第2端部に向かうにつれて拡径する円筒状である請求項5に記載の車両。
【請求項7】
前記ヒートパイプは、鉛直方向に沿って延びており、前記第2端部は、前記第1端部よりも鉛直方向下側に位置している請求項1~6の何れか一項に記載の車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷蔵庫内又は冷凍庫内と冷蔵庫内又は冷凍庫内よりも温度の高い庫外とを行き来する車両に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電力貯蔵用電池に取り付けられたヒートパイプが開示されている。ヒートパイプは、作動流体と、作動流体が封入されたパイプ本体とを有している。特許文献1では、ヒートパイプは、電力貯蔵用電池の放熱装置として用いられている。ヒートパイプの軸方向の第1端部は、電池と熱的に接続されている。ヒートパイプの軸方向の第2端部は、電池を収容する断熱性のケースの外部に配置されている。電池の温度がケースの外部の雰囲気の温度よりも高い場合、第1端部において、液体の作動流体は、パイプ本体を介して電池から気化熱を受け取ることにより蒸発する。気体となった作動流体は、第1端部から第2端部に向かって移動する。そして、第2端部において、気体の作動流体は冷却されることにより液体に変化する。作動流体が気体から液体に変化するときの凝縮熱は、パイプ本体を介してケースの外部に放熱される。つまり、電池の熱は、ヒートパイプを介してケースの外部に放熱される。
【0003】
特許文献2には、車体と、車体に搭載された電池パックとを備える車両としてフォークリフトが開示されている。電池パックは、二次電池を有している。フォークリフトは、二次電池の電力を動力源として動作する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平9-326263号公報
特開2016-135021号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、フォークリフト等の車両は、冷蔵庫内又は冷凍庫内と庫外とを行き来することがある。冷蔵庫内又は冷凍庫内と庫外とを行き来する車両の二次電池にヒートパイプを取り付けた場合、二次電池の温度は、ヒートパイプによる放熱によって低下するだけでなく、庫内の雰囲気によって冷却されることによっても低下する。そして、二次電池の温度が低下しすぎると、二次電池の出力が低下するおそれがある。二次電池の出力が低下すると、車両の動作に悪影響を及ぼす可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点を解決するための車両は、冷蔵庫内又は冷凍庫内と前記冷蔵庫内又は前記冷凍庫内よりも温度の高い庫外とを行き来する車両であって、車体と、二次電池及び前記二次電池を収容するケースを有するとともに前記車体に搭載された電池パックと、作動流体、前記作動流体が封入されたパイプ本体、及び前記パイプ本体の内周面に設けられたウィックを有するとともに前記車体に搭載されたヒートパイプと、を備え、前記ヒートパイプは、液体の前記作動流体が移動する液体移動部を前記ウィックに有するとともに、気体の前記作動流体が移動する気体移動部を前記ウィックの内側に有し、前記ヒートパイプの軸方向の第1端部は、前記二次電池と熱的に接続されており、前記ヒートパイプの軸方向の第2端部は、前記車体の外部に露出しており、前記ヒートパイプは、前記気体移動部に、前記第1端部から前記第2端部に向かう前記作動流体の移動を規制する規制部を有することを要旨とする。
【0007】
車両が庫外から冷蔵庫内又は冷凍庫内に移動したとき、二次電池の温度は、冷蔵庫内又は冷凍庫内の雰囲気の温度よりも高い。このため、ヒートパイプの第1端部では、液体の作動流体は、パイプ本体を介して二次電池から気化熱を受け取ることにより蒸発する。気体になった作動流体は、気体移動部を第1端部から第2端部に向かって移動しようとするが、気体移動部に設けられた規制部により、移動が規制される。このため、二次電池の熱が第1端部から第2端部に移動することが規制される。よって、第1端部から第2端部に向かう二次電池の熱の移動量は、規制部が設けられていない場合と比較して減少する。その結果、二次電池の温度が低下しすぎることを抑制できる。
【0008】
上記車両において、前記規制部は、前記気体移動部における前記車体の内部に位置する部分に設けられた逆止弁であってもよい。
これによれば、逆止弁を規制部とすることで、ヒートパイプの第1端部から第2端部に向かう作動流体の移動をより規制できる。よって、二次電池の温度が低下しすぎることをより抑制できる。
【0009】
上記車両において、前記作動流体は、前記気体移動部を前記第2端部から前記第1端部に向かって移動可能であってもよい。
車両が冷蔵庫内又は冷凍庫内から庫外に移動した直後では、二次電池の温度は、車体の外部の雰囲気の温度よりも低いことがある。この場合、第2端部において、液体の作動流体は、車体の外部の雰囲気から気化熱を受け取ることにより蒸発する。気体になった作動流体は、気体移動部を第2端部から第1端部に向かって移動する。そして、第1端部に到達した作動流体は、冷却されることにより液体に変化する。作動流体が気体から液体に変化するときの凝縮熱は、第1端部において、パイプ本体を介して二次電池に伝わる。すなわち、二次電池は、ヒートパイプを介して車体の外部の雰囲気によって温められる。よって、車両が冷蔵庫内又は冷凍庫内に長時間滞在することにより、二次電池の温度が低下した場合において、車両が冷蔵庫内又は冷凍庫内から庫外に移動したときに二次電池を温めることができる。
【0010】
上記車両において、前記逆止弁は、前記気体移動部における前記ケースの外部に位置する部分に設けられていてもよい。
逆止弁が気体移動部におけるケースの内部に位置する部分に設けられている場合、気体移動部を第2端部から第1端部に向かって流れる作動流体は、逆止弁の手前で冷却されることにより、液体に変化する可能性がある。この場合、ヒートパイプにおける逆止弁よりも第1端部側の部分が使用されないため、二次電池を温める効果が低下することがある。これに対し、逆止弁が気体移動部におけるケースの外部に位置する部分に設けられている場合、気体移動部を第2端部から第1端部に向かって流れる作動流体は、逆止弁を開けて第1端部まで到達してから冷却される。つまり、ヒートパイプの軸方向全体が使用される。よって、二次電池を温める効果が低下することを回避できる。
(【0011】以降は省略されています)

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