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公開番号2023068127
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-16
出願番号2023046029
出願日2023-03-03
発明の名称難燃性組成物
出願人太平化学産業株式会社
代理人
主分類C08L 101/00 20060101AFI20230509BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】樹脂組成物を有効利用するために、再生成形(リグラインド)において難燃性を維持する亜リン酸アルミニウムを含む難燃性組成物を提供する。
【解決手段】本発明の難燃性組成物は、亜リン酸アルミニウムを含有した熱可塑性組成物を再生成形し、JISK7201に準拠する酸素指数試験において、難燃性を維持する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
亜リン酸アルミニウムを含有した熱可塑性樹脂組成物を成形した後の粉砕品と、成形に使用していない樹脂とを混ぜ合わせて再生成形(リグラインド)を行い、得られた成形品をJISK7201に準拠する酸素指数試験において難燃性が維持することを特徴とする難燃性組成物。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記亜リン酸アルミニウムは下式で表される発泡性の球状亜リン酸アルミニウムである請求項1に記載の難燃性組成物。
Al

(OH)

(HPO



・zH


式中、
xは2.01以上、2.50以下
yは0.03以上、1.50以下
zは0~4の整数をそれぞれ、意味する。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂を有効利用するために、亜リン酸アルミニウムを含有した熱可塑性樹脂組成物を再生成形した難燃性組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂組成物は、その優れた成形性、機械的強度、耐熱性、耐薬品性、電気特性などから、幅広い用途で使用されている。しかしながら海洋プラスチック問題などに代表される、プラスチック廃棄物問題は、喫緊の世界的課題として認識され、革新的な解決策が求められている。樹脂組成物は一般的に難燃性が悪いため、用途によっては難燃剤が使用されるが、上記問題解決のためにリサイクルなど再利用しようとすると、熱履歴などにより難燃性が低下する場合がある。例えば特開平7-290454号公報に、難燃性ポリスチレン樹脂をリサイクルする際にさらに難燃剤を添加することにより、難燃性の低下を抑制する方法が開示されているが、このように特別な工程を経ずとも難燃性が維持できる難燃性組成物は限られている。
流動性、防火性能などに優れた難燃剤(防燃剤)として、本出願人は、特許文献1に球状亜リン酸アルミニウム結晶およびその製造方法を開示している。上記亜リン酸アルミニウムは、50℃以上に加熱した亜リン酸水溶液にアルミナ水和物を添加し反応させて得られた粘稠な亜リン酸アルミニウムスラリーを、50~90℃で撹拌しながら微細な結晶を徐々に析出させて球状体に成長させた後、遠心脱水したものを、200℃で16時間乾燥することにより製造されるものであり、発泡性を有している。上記亜リン酸アルミニウムは、ポリエステル樹脂やポリアミド樹脂などの熱可塑性樹脂の難燃性向上剤として有用である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第2899916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、樹脂組成物を有効利用するために、難燃性樹脂組成物を再生成形する工程を経ても、難燃性を維持する亜リン酸アルミニウムを含む難燃性組成物を提供する。
【0005】
以下、本明細書では、成形体を粉砕して成形体の製造に用いる原料として再生させることを「リグラインド」と呼び、得られた粉砕成形物を「リグラインド材」と称する。これに対し、成形体の製造に使用していない原料から得られた成形物を「バージン材」と称する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決し得た本発明の構成は以下のとおりである。
[1]亜リン酸アルミニウムを含有した熱可塑性樹脂組成物を成形した後の粉砕品と、成形に使用していない樹脂とを混ぜ合わせて再生成形(リグラインド)を行い、得られた成形品をJISK7201に準拠する酸素指数試験において難燃性が維持することを特徴とする難燃性組成物。
[2]前記亜リン酸アルミニウムは下式で表される発泡性の球状亜リン酸アルミニウムである請求項1に記載の難燃性組成物。
Al

(OH)

(HPO



・zH


式中、
xは2.01以上、2.50以下
yは0.03以上、1.50以下
zは0~4の整数をそれぞれ、意味する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、再生成形(リグラインド)において難燃性を維持する亜リン酸アルミニウムを含む難燃性組成物を提供することにより、樹脂組成物を有効利用ができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の難燃性組成物(以下、単に組成物と略記する場合がある。)は、亜リン酸アルミニウムおよび熱可塑性樹脂組成物を含む。
【0009】
(1)亜リン酸アルミニウム
本発明に用いられる亜リン酸アルミニウムは、下式で表される発泡性の球状亜リン酸アルミニウムである。
Al

(OH)

(HPO



・zH


式中、
xは2.01以上、2.50以下
yは0.03以上、1.50以下
zは0~4の整数をそれぞれ、意味する。
【0010】
上記特許文献1に記載の亜リン酸アルミニウムは、上式においてx=2.00、y=0である点で、本発明に用いられる上記亜リン酸アルミニウムと相違する。
(【0011】以降は省略されています)

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