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公開番号2023067856
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-16
出願番号2022174060
出願日2022-10-31
発明の名称害虫防除容器
出願人アース製薬株式会社
代理人個人,個人
主分類A01N 25/34 20060101AFI20230509BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】内容物の漏出のない害虫防除容器を提供すること。
【解決手段】格納容器とシール部材からなる蓋とを有し、下記成分(A)と下記成分(B)を含有する液状組成物を格納する害虫防除容器。
成分(A):害虫防除剤
成分(B):ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン多価アルコールエステル脂肪酸、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリンラウリン酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンジオレートから選択される1種以上
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
格納容器とシール部材からなる蓋とを有し、下記成分(A)と下記成分(B)を含有する液状組成物を格納する害虫防除容器。
成分(A):害虫防除剤
成分(B):ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン多価アルコールエステル脂肪酸、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリンラウリン酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンジオレートから選択される1種以上

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、害虫防除容器に関する。詳しくは、格納容器に特定の溶剤及び/又は界面活性剤からなる成分(B)を格納することを特徴とする害虫防除容器に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
ハエ類や蚊類等の飛翔害虫や、ゴキブリやハチ類等の害虫の駆除方法としては、ピレスロイド系、有機リン系、カーバメイト系等の殺虫成分の液剤又はエアゾール剤等を直接害虫に対して噴霧して駆除する方法が、広く一般的に利用されている。しかし、これらの駆除方法は、噴霧された殺虫成分を使用者が吸い込む懸念がある。
また、これらのエアゾール剤等を噴霧する駆除方法では、害虫各個体に十分量の殺虫成分を付着させることが出来ずに、殺虫効果が得られないばかりでなく、例えば、ゴキブリ等が物陰に隠れて逃げてしまうほか、ハチ類は興奮状態となり発散した警戒フェロモンにより、多くの興奮したハチを呼び寄せてしまうという問題もあった。
このような状況から、液剤又はエアゾール剤以外の駆除方法として、設置するだけで、より安全に害虫を駆除することができる、害虫を捕捉するトラップ(捕獲)剤や毒餌剤に期待が寄せられている。
【0003】
害虫を捕捉するトラップ(捕獲)剤や毒餌剤の1つとして、内部に液状の誘引/殺虫液を有する容器を用いる捕獲器(例えば、特許文献1~3等)や毒餌剤(例えば、特許文献4、5等)が知られている。これらの捕獲器や毒餌剤は、設置が簡便であり、害虫捕獲率や防除率も高く効率的に害虫を駆除することが出来るため、広く利用され、様々な種類の害虫駆除に適した多くの捕獲器や毒餌剤が提案され市販もされている。
これら捕獲器や毒餌剤の市販品の多くは、容器内に液状の誘引/殺虫液が入った状態で販売され、使用時に容器内の液体漏出防止シールを剥がして使用する仕様となっているが、使用前に容器内の液体が漏出してしまう事例が発生し、問題となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-051154号公報
特開2014-103933号公報
特開2007-174964号公報
特開2012-077050号公報
特開2013-173721号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、内容物の漏出のない害虫防除容器の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の溶剤及び/又は界面活性剤からなる成分(B)を採用することにより、格納容器に圧着された液体漏出防止シールが剥がれることが無く、内容物の漏出が無い害虫防除容器とし得ることを見出し、上記課題を解決するに至ったものである。
【0007】
本発明は、具体的には次の事項を要旨とする。
1.格納容器とシール部材からなる蓋とを有し、下記成分(A)と下記成分(B)を含有する液状組成物を格納する害虫防除容器。
成分(A):害虫防除剤
成分(B):ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン多価アルコールエステル脂肪酸、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリンラウリン酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンジオレートから選択される1種以上
【発明の効果】
【0008】
本発明の害虫防除容器は、特定の溶剤及び/又は界面活性剤からなる成分(B)を含有する液状組成物を格納していることにより、格納容器に圧着されたシール部材の圧着部に影響を及ぼすことが無く、使用する前に格納容器から液状組成物が漏出することがないという、優れた効果を発揮するものである。
また、本発明の害虫防除容器は、成分(A)としてフィプロニルを含有する場合は、成分(B)との併用により、フィプロニルの溶解性を高めることができ、害虫に対する高い駆除効果を発揮することができ、有用である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の害虫防除容器の1つの態様において、シール部材からなる蓋を有さない開口部を有する格納容器を示す斜視図(1)、シール部材からなる蓋全体が格納容器の開口部に圧着されている(使用前の)状態を示す斜視図(2)及び、格納容器の開口部に圧着されたシール部材からなる蓋の一部を該開口部から剥がした状態を示す斜視図(3)である。
図1とは異なる、格納容器上部(笠様)と格納容器下部(筒状)からなる格納容器を有する本発明の害虫防除容器の態様において、シール部材からなる蓋を有さない開口部を有する格納容器を示す斜視図(1)、シール部材からなる蓋全体が格納容器の開口部に圧着されている(使用前の)状態を示す斜視図(2)及び、格納容器の開口部に圧着されたシール部材からなる蓋の一部を該開口部から剥がした状態を示す斜視図(3)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の害虫防除容器について詳細に説明する。
本発明における害虫防除容器とは、害虫を捕獲する目的の害虫捕獲器だけでなく、毒餌剤を巣に持ち帰らせることを目的とする毒餌剤を格納した容器を含むものである。
本発明の害虫防除容器は、成分(A)害虫防除剤を含有する液状組成物を格納するものである。
<成分(A)>
成分(A)害虫防除剤としては、殺虫剤、防虫剤、忌避剤等が挙げられる。
殺虫剤としては、例えば、天然ピレトリン、ピレトリン、アレスリン、フタルスリン、レスメトリン、フラメトリン、ペルメトリン、フェノトリン、シフェノトリン、プラレトリン、ビフェントリン、トランスフルトリン、メトフルトリン、プロフルトリン、イミプロトリン、エムペントリン、エトフェンプロックス、シラフルオフェン等のピレスロイド系殺虫剤;プロポクスル、カルバリル等のカーバメイト系殺虫剤;フェニトロチオン、DDVP等の有機リン系殺虫剤;メトキサジアゾン等のオキサジアゾール系殺虫剤;フィプロニル等のフェニルピラゾール系殺虫剤;イミダクロプリド、ジノテフラン等のネオニコチノイド系殺虫剤;アミドフルメト等のスルホンアミド系殺虫剤;クロルフェナピル等のピロール系化合物;メトプレン、ハイドロプレン等の昆虫幼若ホルモン様化合物;プレコセン等の抗幼若ホルモン様化合物;エクダイソン等の脱皮ホルモン様化合物;クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、ヘキサフルムロン、ブプロフェジン等のキチン合成阻害剤、フィトンチッド、薄荷油、オレンジ油、桂皮油、丁子油等の精油類;イソボルニルチオシアノアセテート(IBTA)、イソボルニルチオシアノエチルエーテル(IBTE)、四級アンモニウム塩、サリチル酸ベンジル等の1種又は2種以上が挙げられる。さらに、サイネピリン、ピペロニルブトキサイド等の共力剤も併用することができる。
中でもフェニルピラゾール系殺虫剤、ピレスロイド系殺虫剤、カーバメイト系殺虫剤、オキサジアゾール系殺虫剤、ネオニコチノイド系殺虫剤及びスルホンアミド系殺虫剤が好ましく、フィプロニル、フェノトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、メトキサジアゾン、プロポクスル、アミドフルメト、エトフェンプロックス、ジノテフランが好ましく、特に、フィプロニルが好ましい。
防虫剤、忌避剤としては、例えば、ディート、ジ-n-ブチルサクシネート、ヒドロキシアニソール、ロテノン、エチル-ブチルアセチルアミノプロピオネート、イカリジン(ピカリジン)、3-(N-n-ブチル-N-アセチル)アミノプロピオン酸エチルエステル(IR3535)等の1種又は2種以上が挙げられる。
本発明の成分(A)は、目的とする防除対象である害虫の種類に合わせて適宜選択すればよい。
また、捕獲目的ではないミツバチなどの益虫を保護する目的で、益虫が忌避する成分を配合してもよい。
本発明の成分(A)は、害虫防除容器に格納する液状組成物中に0.0001重量%以上10重量%以下の範囲で含有することが好ましく、0.001重量%以上5重量%以下の範囲で含有することがより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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