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公開番号2023067618
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-16
出願番号2021179023
出願日2021-11-01
発明の名称蓄電装置
出願人株式会社GSユアサ
代理人個人
主分類H01M 50/367 20210101AFI20230509BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】簡易な構成で、安全性が向上された蓄電装置を提供すること。
【解決手段】蓄電装置1は、複数の蓄電素子100と、ガス排出路254を形成するガス排出路形成部材250と、仕切壁部155とを備える。複数の蓄電素子100のそれぞれは、Z軸プラス方向に向くガス排出弁105を有し、X軸方向に並べられている。ガス排出路形成部材250は、Z軸プラス方向において複数のガス排出弁105に対向して配置されている。仕切壁部155は、Z軸プラス方向から見た場合、複数の蓄電素子100のうちの隣り合う2つの蓄電素子100のガス排出弁105の間に配置され、X軸方向においてガス排出路254を2以上に仕切る。ガス排出路形成部材250は、ガス排出路形成部材250の内部から外部にガスを排出するための排出部255を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第一方向に向くガス排出弁をそれぞれが有し、前記第一方向と交差する第二方向に並べられた複数の蓄電素子と、
前記第一方向において複数の前記ガス排出弁に対向して配置された、ガス排出路を形成するガス排出路形成部材と、
前記第一方向から見た場合、前記複数の蓄電素子のうちの隣り合う2つの蓄電素子の前記ガス排出弁の間に配置され、前記第二方向において前記ガス排出路を2以上に仕切る仕切壁部とを備え、
前記ガス排出路形成部材は、前記ガス排出路形成部材の内部から外部にガスを排出するための排出部を有する、
蓄電装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記ガス排出路形成部材は、前記ガス排出路の、前記第一方向で前記複数の蓄電素子に対向する内面を形成する第一壁部と、前記第一壁部に接続され、前記ガス排出路の、前記第一方向及び前記第二方向に交差する第三方向に向く内面を形成する第二壁部とを有し、
前記排出部は、前記第二壁部に設けられている、
請求項1記載の蓄電装置。
【請求項3】
前記排出部は、前記第二壁部の、前記第一方向において前記複数の蓄電素子に近い端部から前記第一方向に向けて切欠き状に形成された開口部である、
請求項2記載の蓄電装置。
【請求項4】
前記2つの蓄電素子の間には、前記仕切壁部を有する第一スペーサが配置されており、
前記第一スペーサは、前記2つの蓄電素子の間に位置するスペーサ本体を有し、
前記仕切壁部は、前記スペーサ本体から前記ガス排出路の内部に突出して設けられている、
請求項1~3のいずれか一項に記載の蓄電装置。
【請求項5】
さらに、前記2つの蓄電素子の間において前記第一スペーサに沿って配置され、かつ、電気的な絶縁性を有する第二スペーサを備える、
請求項4記載の蓄電装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の電池(蓄電素子)を備える組電池(蓄電装置)が開示されている。この組電池において、複数の電池のそれぞれは電池ホルダに保持されている。電池ホルダは、電池容器の幅広面に接する本体部材と、本体部材の上端に一端が固定されると共に他端が電池容器の上面に接して電池の厚み方向に延びる上部部材と、を備える。上部部材は、電池のガス排出弁を取り囲むように形成されると共にガス管路部材の下面に接してガス排出弁からガス管路部材へのガス流路を形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開2015/079430号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
蓄電装置が備える蓄電素子では、通常予見される使用形態ではない、蓄電素子に異常な外力が作用した場合等に、蓄電素子内部の温度が上昇してガスが発生する可能性がある。ガスが発生すると蓄電素子の内圧が上昇することがあるため、蓄電素子の内圧が所定の圧力以上に上昇した場合に開口して内部のガスを放出するガス排出弁を、蓄電素子は備える。特許文献1に記載の従来の蓄電装置(組電池)では、一列に並べられた複数の蓄電素子(電池)のガス排出弁に対向する位置にガス管路部材が配置される。蓄電素子のガス排出弁からガスが排出された場合、ガス排出弁を囲むように配置された上部部材によって、そのガスはガス管路部材の内部に導かれる。この場合、複数の蓄電素子のうちの1つの蓄電素子のガス排出弁から排出されたガスの圧力は、1つのガス排出路を形成するガス管路部材を介して、他の全ての蓄電素子に影響し得る。具体的には、1つの蓄電素子のガス排出弁から排出されたガスの圧力によって他のいずれかの蓄電素子のガス排出弁が開放(開弁)し、蓄電素子内部の電解液が外部に漏出する可能性がある。この問題の解消のために、複数のガス排出弁のそれぞれに、個別のガスの排出路を形成する部材(排気パイプ等)を配置することが考えられる。しかしながらこの場合は、蓄電装置の構成が複雑化するという別の問題が生じる。
【0005】
本発明は、本願発明者が上記課題に新たに着目してなされたものであり、比較的簡易な構成で、安全性が向上された蓄電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る蓄電装置は、蓄電素子と、第一方向に向くガス排出弁をそれぞれが有し、前記第一方向と交差する第二方向に並べられた複数の蓄電素子と、前記第一方向において複数の前記ガス排出弁に対向して配置された、ガス排出路を形成するガス排出路形成部材と、前記第一方向から見た場合、前記複数の蓄電素子のうち隣り合う2つの蓄電素子のガス排出弁の間に配置され、前記第二方向において前記ガス排出路を2以上に仕切る仕切壁部とを備え、前記ガス排出路形成部材は、前記ガス排出路形成部材の内部から外部にガスを排出するための排出部を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、比較的簡易な構成で、安全性が向上された蓄電装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態に係る蓄電装置の外観を示す斜視図である。
実施の形態に係る蓄電装置の分解斜視図である。
実施の形態に係る蓄電素子の外観を示す斜視図である。
実施の形態に係る蓄電素子ユニットの分解斜視図である。
実施の形態に係る蓄電素子列の分解斜視図である。
実施の形態に係るガス排出路形成部材の斜視断面図である。
実施の形態に係るガス排出路形成部材の内部における仕切壁部の位置を示す模式図である。
実施の形態に係るガス排出路形成部材と仕切壁部との構造上の関係を示す斜視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一態様に係る蓄電装置は、第一方向に向くガス排出弁をそれぞれが有し、前記第一方向と交差する第二方向に並べられた複数の蓄電素子と、前記第一方向において複数の前記ガス排出弁に対向して配置された、ガス排出路を形成するガス排出路形成部材と、前記第一方向から見た場合、前記複数の蓄電素子のうちの隣り合う2つの蓄電素子のガス排出弁の間に配置され、前記第二方向において前記ガス排出路を2以上に仕切る仕切壁部とを備え、前記ガス排出路形成部材は、前記ガス排出路形成部材の内部から外部にガスを排出するための排出部を有する。
【0010】
この構成によれば、ガス排出路形成部材は、隣り合う2つの蓄電素子のガス排出弁を一括して覆うように配置されており、かつ、ガス排出路形成部材の内部のガス排出路は、第一方向から見た場合に、2つの蓄電素子の間で仕切壁部によって仕切られる。そのため、共通のガス排出路形成部材で、隣り合う2つの蓄電素子のガス排出路を比較的簡易に形成できるとともに、当該隣り合う2つの蓄電素子の一方のガス排出弁から排出されるガスの圧力によって他方のガス排出弁が開放(開弁)することを抑制できる。さらに、ガス排出路形成部材が排出部を有することで、蓄電素子から排出されてガス排出路に流入したガスを、排出部を介してガス排出路形成部材の外部に流出させることができる。これにより、ガスの温度及び速度を低下させた状態で、そのガスをガス排出路形成部材の外部に排出させることができる。このように、本態様に係る蓄電装置によれば、比較的簡易な構成で、安全性を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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