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公開番号2023067404
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-16
出願番号2021178602
出願日2021-11-01
発明の名称昇降装置
出願人富士海事工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B63C 1/06 20060101AFI20230509BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】任意の岸壁に対して設置可能であり、容易かつ低コストで陸地との間で船舶などの構造物の搬出入が行える昇降装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る昇降装置1は、海上移動可能であり、バラストの注排水が可能なタンクを備え、構造物を載置した状態で昇降可能な昇降台3を有する。昇降台3には、駆動機構によって昇降台に対して上下動可能で海底に接地可能なスパッド10が複数本、挿通して設けられており、昇降台3は、バラストの注排水によって各スパッドに沿って上下動可能である。また、昇降台3と各スパッド10との間には、接岸した岸壁の表面に昇降台のレベルを合わせて固定するレベル合わせ装置が設けられている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
海上移動可能であり、バラストの注排水が可能なタンクを備え、構造物を載置した状態で昇降可能な昇降台を有する昇降装置であって、
前記昇降台には、駆動機構によって昇降台に対して上下動可能で海底に接地可能なスパッドが複数本、挿通して設けられており、
前記昇降台は、前記バラストの注排水によって各スパッドに沿って上下動可能であり、
前記昇降台と前記各スパッドとの間には、接岸した岸壁の表面に昇降台のレベルを合わせて固定するレベル合わせ装置が設けられている、
ことを特徴とする昇降装置。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記昇降台には、前記スパッドが長手方向に沿って所定間隔をおいて配設されているスパッド列が、昇降台の両サイドに設置されていることを特徴とする請求項1に記載の昇降装置。
【請求項3】
前記駆動機構とレベル合わせ装置は、スパッド毎に筐体内に配設されており、前記筐体は、前記昇降台に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の昇降装置。
【請求項4】
前記駆動機構は、駆動モータとスパッドとの間に配設されるラック・ピニオン式の動力伝達機構を備え、
前記レベル合わせ装置は、前記筐体内に配設される油圧シリンダを備え、油圧シリンダの伸縮によって前記筐体をスパッドに対して上下動させ、前記昇降台の高さを調整することを特徴とする請求項3に記載の昇降装置。
【請求項5】
前記昇降台には、前記構造物の昇降台に対する搬出入が可能な運搬車が移動可能なレールが設置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の昇降装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、船舶、構造物等の陸揚げ(上架)、及び、これらを進水(下架)させるのに用いられる昇降装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、船舶の保守、修理等の作業を行なう際、海上に浮かんでいる船舶を陸揚げすることが可能な昇降装置(昇降設備)が知られている。昇降装置によって陸揚げされた船舶は、その陸揚げした位置で各種の作業を行なったり、或いは、陸揚げした位置から、さらに牽引して所定の作業設備に移送することが行なわれている。また、作業が終了した船舶は、再び昇降装置に移送され、その位置で海面に降ろして進水させている。
【0003】
上記したような船舶の陸揚げを行なう昇降装置として、例えば、下記の文献1で紹介されているものが知られている。この昇降装置は、岸壁(陸上)から海へ向けて延出する一対の基台設備を建造し、その一対の基台設備の間にプラットフォーム(船舶等を載せる土台)を上下動可能に設置している。前記プラットフォームは、両基台設備に長手方向に沿って一定間隔をおいて設置されたホイストと連結されており、各ホイストを駆動することでプラットフォームは上下動するようになっている。
【0004】
すなわち、各ホイストを駆動してプラットフォームを海中に沈め、その状態で船舶をプラットフォーム上に位置付けした後、各ホイストを駆動してプラットフォームを陸と同一のレベルに持ち上げる。この場合、プラットフォーム上の船舶は、陸と繋がるレール上に設置された台車に載置されており、プラットフォームと陸が同一のレベルになった状態で台車を駆動することで、船舶を陸揚げすることが可能となっている(進水させる場合、逆の手順となる)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
https://www.shinitoman.com/syncrolift.php
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記した従来の昇降装置は、海中に一対の基台設備を建造する必要があるため、建設時間が長期に亘ってしまい、実際に稼働するまで時間が長く、設置コストも高くなってしまう。また、一旦、昇降装置を建造すると、陸揚げ、進水作業は、その設置位置で行なわなければならず、容易に撤去することもできないない。このため、昇降装置の設置個所については、陸上の設備、目的、使用用途等を考慮して、十分な検討が必要となる。
【0007】
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、任意の岸壁に対して設置可能であり、容易かつ低コストで陸地との間で船舶などの構造物の搬出入が行える昇降装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した目的を達成するために、本発明に係る昇降装置は、海上移動可能であり、バラストの注排水が可能なタンクを備え、構造物を載置した状態で昇降可能な昇降台を有する昇降装置であって、前記昇降台には、駆動機構によって昇降台に対して上下動可能で海底に接地可能なスパッドが複数本、挿通して設けられており、前記昇降台は、前記バラストの注排水によって各スパッドに沿って上下動可能であり、前記昇降台と前記各スパッドとの間には、接岸した岸壁の表面に昇降台のレベルを合わせて固定するレベル合わせ装置が設けられていることを特徴とする。
【0009】
上記した構成の昇降装置は、構造物を載置した状態で昇降させる昇降台が海上移動することができるので、様々な個所に移動して、そこの岸壁に接岸して設置することが可能となる。すなわち、従来のように、海中に一対の基台設備を建造する必要がないため、時間をかけることなく、低コストで船舶等の構造物を搬出入させるためのドックを構築することができる。また、設置されると、昇降台は、バラストの注排水によってスパッドに沿って上下動されると共に、レベル合わせ装置によって接岸した岸壁の表面にレベル合わせされるので、接岸した位置で構造物の上架/下架が行なえるようになる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、任意の岸壁に対して設置可能であり、容易かつ低コストで陸地との間で船舶などの構造物の搬出入が行える昇降装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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