特許ウォッチ

公開番号2023066111
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-15
出願番号2021176627
出願日2021-10-28
発明の名称複合粒子粉末
出願人戸田工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C08J 3/12 20060101AFI20230508BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】
水蒸気に対して高吸着速度、高吸着量を示し、かつ、相対湿度に比例して水蒸気吸着性能が向上する性能を備えた複合粒子粉末であり、該複合粒子粉末を添加するという簡便な方法で前記の優れた水蒸気吸着性能を付加することができる多用途に使用可能な複合粒子粉末を提供する。
【解決手段】
相対湿度80%RHにおける水蒸気吸着量が5.0重量%以上、かつ、40.0重量%以下である芯粒子とアルミノケイ酸塩とからなる複合粒子粉末。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
相対湿度８０％ＲＨにおける水蒸気吸着量が５．０重量％以上、かつ、４０．０重量％以下である芯粒子とアルミノケイ酸塩とからなる複合粒子粉末。
続きを表示（約 290 文字）【請求項２】
前記アルミノケイ酸塩が非晶質アルミノケイ酸塩又はゼオライトである請求項１記載の複合粒子粉末。
【請求項３】
前記芯粒子が、平均粒子径が１μｍ以上、かつ、６０μｍ以下の樹脂粒子である請求項１又は２記載の複合粒子粉末。
【請求項４】
前記芯粒子が、ポリウレタン樹脂粒子である請求項３記載の複合粒子粉末。
【請求項５】
前記芯粒子の形状が球状又はお椀状である請求項１乃至４のいずれか記載の複合粒子粉
末。
【請求項６】
前記芯粒子が多孔質体である請求項１乃至５のいずれか記載の複合粒子粉末。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、芯粒子とアルミノケイ酸塩とからなる複合粒子粉末に関する。詳しくは、水蒸気に対して高吸着速度、高吸着量を示し、かつ、相対湿度に比例して水蒸気吸着性能が向上する性能を有する複合粒子粉末に関する。
続きを表示（約 890 文字）【背景技術】
【０００２】
アルミノケイ酸塩粒子は一次粒子径２ｎｍ～１００ｎｍ、ＢＥＴ比表面積が１０ｍ
２
／ｇ～１０００ｍ
２
／ｇの微粒子多孔質物質であり、粒子表面は親水性であるため水分の吸脱着性能を有している。
【０００３】
アルミノケイ酸塩粒子は種類によってさまざまな細孔を有し水蒸気に対して高吸着速度、高吸着量を示し、かつ、外気の相対湿度に対して細孔径と細孔分布に応じた水蒸気吸着性能を持つ。
【０００４】
アルミノケイ酸塩粒子の中で非晶質アルミノケイ酸塩は広い細孔分布を有するので、相対湿度に応じて水蒸気吸着性能が向上する性能を有するため水蒸気吸着材として利用されている。
【０００５】
アルミノケイ酸塩の水蒸気に対して高い吸着速度や外気の相対湿度により、水蒸気吸着性能が向上するという機能を粒子に付与することができれば、水蒸気吸着性能の良い粒子粉末として多用途に使用できる粉末になることが期待される。
【０００６】
例えば、塗料に添加すれば、水蒸気吸着性能を有する塗料を作製することができる。
【０００７】
さらに、柔軟性に優れる粒子にアルミノケイ酸塩の機能を付与することができれば、水蒸気吸着性能に加えて、触感にも優れた粒子粉末を作製することができる。
【０００８】
そこで、水蒸気に対して高吸着速度、高吸着量を示し、かつ、相対湿度に比例して水蒸気吸着性能が向上する性能を有する粒子粉末や水蒸気吸着性能を有し、触感にも優れた粒子粉末の開発が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００９】
特開２０１１－６６６４号公報
特開２０１７－４８３２３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【００１０】
特許文献１には柔軟性の高いウレタン樹脂を含有する異形樹脂粒子の製造方法が記載されている。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許