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公開番号2023065540
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-12
出願番号2023029267,2018063897
出願日2023-02-28,2018-03-29
発明の名称時計機構
出願人ロレックス・ソシエテ・アノニム,ROLEX SA
代理人弁理士法人第一国際特許事務所
主分類G04B 31/00 20060101AFI20230502BHJP(時計)
要約【課題】従来から既知の時計軸受を改善可能な案内軸受を提供することであり、様々な時計装置位置における共振器の発振に抵抗するトルク間に存在する相違を最小限にすることができる、簡単な構造の案内軸受を提案する。
【解決手段】回転軸周りに時計軸を案内するための軸受1a、とりわけ時計共振器軸の部分の案内軸受であって、前記回転軸に対して径方向または実質的に径方向に、前記軸へ常に作用を発揮するよう配置される少なくとも1つの押圧要素13aを含む、軸受。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
回転軸(21)周りに時計共振器軸(2)の部分(2)を案内するための軸受(1a;1b;1a’;1b’;1c’)であって、前記回転軸に対して径方向または実質的に径方向に、前記時計共振器軸へ常に作用を発揮するよう配置される少なくとも1つの押圧要素(13a;13b;131a;132a;13a’;13b’;13c’)を含む軸受。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記軸受は、前記少なくとも1つの押圧要素と協働する、少なくとも1つの戻し要素(12a;12b;12a’;12b’;12c’)を含む、請求項1に記載の軸受。
【請求項3】
前記少なくとも1つの戻し要素(12a;12b;12a’;12b’;12c’)と前記少なくとも1つの押圧要素は、一体として形成される、請求項2に記載の軸受。
【請求項4】
前記軸受は、前記回転軸(21)周りに時計共振器軸を圧迫するための、少なくとも2つの押圧要素(13a;13b;131a;132a;13a’;13b’;13c’)を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の軸受。
【請求項5】
前記軸受は、少なくとも2つの戻し要素、少なくとも同数の押圧要素とを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の軸受。
【請求項6】
前記少なくとも1つの押圧要素のそれぞれは、少なくとも1つの平面または凹面または凸面押圧表面(9)を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の軸受。
【請求項7】
前記軸受は、少なくとも1つのブレード(14a;14b)を含み、前記ブレードは、
前記時計共振器軸を圧迫するための、少なくとも1つの押圧要素(13a;13b;131a;132a)と、
前記時計共振器軸を圧迫するよう前記少なくとも1つの押圧要素を戻すための戻し要素(12a;12b)を構成する、請求項1から6のいずれか一項に記載の軸受。
【請求項8】
前記単数または複数のブレードの前記押圧要素以外の部位は、前記押圧要素の近傍で前記押圧要素に平行または実質的に平行に延び、または前記押圧要素の近傍で前記回転軸に対して直交方向または実質的に直交方向に延びる、
請求項7に記載の軸受。
【請求項9】
前記単数または複数のブレードは、少なくとも実質的にストレートに延び、または前記単数または複数のブレードは湾曲して延びる、請求項7または8に記載の軸受。
【請求項10】
前記軸受は、少なくとも1つの径方向または実質的に径方向の突起(14a’;14b’)を含み、各突起は、
前記時計共振器軸を圧迫するための、少なくとも1つの押圧要素(13a’;13b’;13c’)と、
前記時計共振器軸を圧迫するよう前記少なくとも1つの押圧要素を戻すための戻し要素(12a’;12b’;12c’)と、
を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の軸受。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時計軸の回転を案内するための軸受、とりわけ時計軸部分または共振器ピボット用案内軸受、特に時計テンプピボットシャンク用案内軸受に関する。本発明はまた、当該軸受を含む時計緩衝器または緩衝装置に関する。本発明はまた、当該軸受または当該緩衝器を含む時計機構に関する。本発明はまた、当該軸受または当該緩衝器または当該機構を含む時計ムーブメントに関する。本発明はまた、当該軸受または当該緩衝器または当該機構または当該ムーブメントを含む時計に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来のテンプ案内軸受またはピボット装置は、テンプピボットに摩擦を導入し、その摩擦の大きさは発振器の位置により変化する。一般的に摩擦は、小型時計が水平位置つまり「平坦」位置にあるときに比べて、小型時計が「吊り下げ」位置とも呼ばれる垂直位置にあるときに高くなる。これは、テンプの発振の振幅が、小型時計が水平位置にあるときよりも垂直位置にあるときのほうが低いことを意味する。振幅の差は、とりわけ進みの差として現れることがあり、故に「平坦-吊り下げ」差、すなわち「平坦」位置と「吊り下げ」位置との間の進みの差を最小限にする、時計の正確性に対する重要性に現れる。
【0003】
従来のテンプピボット装置内においては、テンプピボットと案内ジュエルとの間の接触が変更する構成により、様々な位置の摩擦は変化する。小型時計が水平位置にあると、天真は垂直であり、軸ピボットの先端は受け石として知られるジュエルに押し当てられる。一般的に、当該ジュエルは平面的であり、ピボットの先端は丸められている。これは、摩擦面の半径が小さく、結果としての摩擦も低いことを意味する。小型時計が垂直位置にあるとき、天真は水平位置にあり、一般的にはジュエルに形成されたオリーブ穴及びまたは丸められた縁を有する穴の縁と擦れる。摩擦は高くなり、このためテンプの発振の振幅は、小型時計が水平位置にあるときよりも低くなる。
【0004】
特許文献1は、オリーブジュエルと、軸に対して傾斜する受け石傾斜とを組み合わせるピボット装置を開示する。これは、軸の円筒部とオリーブジュエルとの間の摩擦が、小型時計が水平位置にあるときに常に発生することを意味するため、当該位置において摩擦が増加する。
【0005】
特許文献2は、半球状窪みが設けられた受け石に対して擦り合う、縁がわずかに丸められた平坦な先端のピボットを開示する。ここでの目的も、小型時計が水平位置にあるときの、ピボット接触面の摺り合い半径を最大化することで、当該位置における摩擦を増加させることである。
【0006】
同様のパターンで、特許文献3は、小型時計が水平位置にあるときに摩擦を増加する目的で、面取りで終わるピボットを提案する。
【0007】
旋回余裕、とりわけ径方向余裕のため、上記実施形態は、小型時計の位置に応じて、ピボットとジュエルとの間の様々な接触形態を引き起こす。このため、水平及び垂直位置間の進みの差はそのままである。
【0008】
テンプピボットの旋回手段が、戻し手段と一体に製造される、一体の緩衝器も既知である。例えば、特許文献4は、テンプピボットブッシング案内手段が、緩衝器本体を弾性的に戻す手段により具現化された、簡素化された一体緩衝器に関連する。従来の時計稼働において、これら弾性戻し手段は、ピボットブッシングを緩衝器の本体に形成された傾斜に対して堅固に押圧し、このためテンプピボットに何ら影響を及ぼさない。更に当該装置の時間測定性能に関する情報は何ら与えられていない。
【0009】
特許文献5は、テンプピボット軸に対して径方向に向けられた力を付与するよう設計されたばねの影響下でテンプピボットに対して堅固に押圧される特徴を示す軸受に関する。軸受とばねは、時計ムーブメントへの搭載準備ができているピボット構造内に、予め組み立てられる。目的は、ピボットの移動を除去することであり、このため、小型時計の位置の変化の結果としてのピボットと軸受間の接触の構造の変化を除去することである。このため、時計の稼働中、ばねは、テンプピボットの縦の動きの影響下における衝撃を受けた場合の反発だけで作用する従来の緩衝器の対衝撃ばねとは異なり、テンプピボットに作用可能なように予圧される。好ましい実施形態において、ばねは、耐衝撃ばねの形状と類似の形状を有する。代替的に、ばねは、巻きばねの形状を取ってもよい。軸受とばねが一体として製造可能なことも触れられている。当該解決策は、ばねの予圧が旋回構造の軸方向配置によって、そのためとりわけ多数の組立公差によって、左右されるため、最適ではない。特許文献5はまた、例えば外周にてんぷ受けに設けられたねじ立てと協働できるようにねじ山がつけられた軸受本体の作用により、ピボット構造を軸方向に動かすことでばね予圧を調整する方法を開示する。更に、特許文献5は、ばねが作る力は、ピボット装置が衝撃を受けた時に適切に動くことを可能にするように評価される。このため、旋回と耐衝撃機能は、互いに依存する。
【0010】
特許文献6は、ブレード付ピボットの様々な実施形態を開示する。実施形態の一変型形態において、テンプにより支持される2つのブレードは、弾性変形可能なアームの影響下で、溝の底に対して押し当て続けられる。当該構造は、2つの別個の仮想ピボット軸を定義するという、複雑な構造を伴う。実施形態の代替形態において、弾性変形可能なアームにより戻されたブレードは、単一の仮想旋回軸を定義可能だが、別個の平面に配置されることが必要となる。こうした実施形態は、従来のテンプ構造に適切ではない。特に、当該ピボットの発振の振幅は、非常に限定的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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