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公開番号2023065280
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-12
出願番号2021188993
出願日2021-10-27
発明の名称オタネニンジンの栽培方法
出願人個人
代理人
主分類A01G 7/00 20060101AFI20230502BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】オタネニンジンは、病害虫耐性が弱く、5から6年生以降ネグサレ病に罹り消滅することが多いため、病害虫耐性を向上させて栽培年数を伸長させることで、地上部とくに果実の収穫量の増加を図る。
【解決手段】オタネニンジンを栽培する培地に、アーバスキュラー菌根菌と共生している植物を共存させることで、オタネニンジンとアーバスキュラー菌根菌との不安定な共生関係を改善して堅固な共生関係を構築して、オタネニンジンの病害虫耐性の向上を図り、栽培年数を伸長させる。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
オタネニンジンを栽培する培地に、アーバスキュラー菌根菌と共生する植物を共存させることを特徴とするオタネニンジンの栽培方法。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
アーバスキュラー菌根菌と共生する植物が、スギ、ヒノキ、サクラ、モミジ、ツバキ、クスノキ、マキ、イチイ、イヌガヤ、モチノキ、カエデのうち少なくとも1種を含む樹木であることを特徴とする請求項1に記載のオタネニンジンの栽培方法。
【請求項3】
アーバスキュラー菌根菌と共生する植物が、ギボウシなどのギボウシ属、ネギ、玉ネギ、ニラ等のネギ属、ソルゴー、スダングラス、麦類、トウモロコシ類等のイネ科植物、マリーゴールド、ヒマワリ、キク等のキク科植物のうち少なくとも1種を含む草本であることを特徴とする請求項1に記載のオタネニンジンの栽培方法。
【請求項4】
上記培地に酸度調整土壌資材を施すことによって、上記培地のpHを4.5から6.0の範囲に維持することを特徴とする請求項1及至3に記載のオタネニンジンの栽培方法。
【請求項5】
上記培地に対して1平方メートル当たり0.1kgから0.2kgの重量の石膏を施すことによって、根毛成長促進及び細胞壁を強化することを特徴とする請求項1及至4に記載のオタネニンジンの栽培方法。
【請求項6】
オタネニンジンに対する1日の平均照度が100~10,000ルクスであることを特徴とする請求項1及至5に記載のオタネニンジンの栽培方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、オタネニンジンの栽培方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
オタネニンジン(Panax ginseng C.A.Meyer)は、ウコギ科に属する多年生宿根草で、冷涼な地帯に生育する半陰地性の植物である。原産地は北緯39度から47度に位置する北朝鮮、中国東北部からロシア沿海州である。朝鮮半島を中心に栽培や加工が発展したため、朝鮮人参とか高麗人参とも呼ばれている。
【0003】
日本における栽培は、江戸時代に徳川吉宗の命により、日光で最初に栽培方法が開発されたことに遡るが、現在、日本では、福島県会津地域、長野県東信地域、島根県大根島で栽培が行われている。
【0004】
オタネニンジンの根部は、古来より漢方の生薬として、補精、健胃整腸、鎮吐、止渇など多数の処方に配合されてきた。分析技術の発達により、有効成分はオタネニンジン特有のサポニンであることが判明し、ジンセノサイドと呼ばれている。ジンセノサイドは、数十種類の存在が確認されている(非特許文献1)。
【0005】
一方、オタネニンジンの花蕾、果実、葉、茎などの地上部位は、ほとんど利用されることはなかったが、近年の分析・単利精製技術の発達により、根部以上に有効な成分が多く含有されていることが分かってきた。
【0006】
例えば、図1において、地上部位に含まれるジンセノサイドReは、根の含有量に対し、葉は7.5倍、花蕾は14倍、果実に至っては30倍も含有されており、その有効性への期待が大きい(非特許文献2)。
【0007】
さらに、韓国や中国では、地上部位の機能性についての研究が盛んに行われている。特に果実については、根部には含まれないリグナンの一種のシリンガレシノールが含まれ、その薬学的作用が注目されている。
【0008】
このシリンガレシノールを含んだSIRT1活性化剤、血管老化抑制用組成物、心臓疾患の予防又は治療用組成物、皮膚外用剤組成物など実用化に向けた研究開発が進んでいる(特許文献1)。また、オタネニンジンの果実を原料とした化粧品などが開発され、すでに商品化されている。
【0009】
このため、地上部位とくにオタネニンジンの果実に対する需要は、今後急拡大することが予想される。しかし、現在の栽培方法は、根部の収穫を主目的としているため、地上部位の十分な収量を確保することができない。
【0010】
オタネニンジンの果実は、三年生から付け始めるが未熟である。充実した種子は、四年生以上の株から採種される。結実には養分を必要とするため根の成長が大幅に阻害される。このため、採種目的以外では、蕾の段階で摘まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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