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公開番号2023065115
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-12
出願番号2021175737
出願日2021-10-27
発明の名称構造物
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類E04G 21/02 20060101AFI20230502BHJP(建築物)
要約【課題】躯体領域に付加される機能領域を効率的に形成することができる構造物を提供する。
【解決手段】躯体壁10は、ノズルを移動させながらノズルから吐出したモルタルを積層させて形成した積層部10bを有する。積層部10bは、補強材を充填する空間S1を形成する閉鎖形状を有する躯体部20の外形本体20fと、断熱部30の外形本体30f及び設備部36の外形本体36fとを有する。外形本体36fは、外形本体20fと一体的に形成され、外形本体20fの外側に閉鎖形状を構成し、断熱機能を有する断熱部30を形成する部分である。外形本体36fは、外形本体20fと一体的に形成され、外形本体30fの外側に閉鎖形状を構成し、設備が配置される設備部36を形成する部分である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ノズルを移動させながら前記ノズルから吐出したモルタルを積層させて形成した積層部を有する構造物であって、
前記積層部は、
補強材を充填する空間を形成する躯体領域と、
前記躯体領域と一体的に形成され、仕上げ工事で行なわれる機能を付加した機能領域と、を備えたことを特徴とする構造物。
続きを表示(約 86 文字)【請求項2】
前記機能領域は、断熱機能を有する断熱部及び設備が配置される設備部の少なくとも1つを形成する部分であることを特徴とする請求項1に記載の構造物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズルを移動しながらノズルからモルタルを吐出してモルタルを積層させて形成する構造物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
建築物等の構造体(躯体)を形成する場合、3次元(3D)プリンタを利用することがある。この3Dプリンタにおいては、ノズルから材料を吐出させながらノズルを移動させて層を形成し、形成した層を徐々に積み重ねることにより立体形状を有する構造体を形成する。このような構造体の構造物において、コンクリート等のセメント系材料は、高い圧縮強度を有するが、引張強度は低い。そこで、セメント系材料を積層して形成し、高い引張強度を有する構造物を形成するための技術が検討されている(例えば、特許文献1参照。)。この文献に記載の構造物は、孔部を有し構造物の外形を構成する外形成体と、外形成体の孔部に第2モルタルを注入して形成される内構造体とを備える。外形成体は、3Dプリンタのノズルから第1モルタルを吐出させながら経路に沿って移動させて、奇数層部及び偶数層部を交互に積層させて形成する。内構造体は、外形成体を構成する第1モルタルよりも高強度の部材を構成する第2モルタルで構成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-26686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的に、建築物では、躯体が完成した後、躯体の室内側に断熱層や設備層を設ける。このため、躯体工事が完了しないと、断熱工事や設備工事等の後工事を行なうことができない。従って、躯体領域及び機能領域を備えた構造物を効率的に形成することが難しかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する構造物は、ノズルを移動させながら前記ノズルから吐出したモルタルを積層させて形成した積層部を有する構造物であって、前記積層部は、補強材を充填する空間を形成する躯体領域と、前記躯体領域と一体的に形成され、仕上げ工事で行なわれる機能を付加した機能領域と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、躯体領域に付加される機能領域を効率的に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態における構造物としての躯体壁の斜視図である。
実施形態における躯体壁の上面図である。
実施形態における躯体壁を構成する奇数層のモルタル部の説明図である。
実施形態における躯体壁を構成する偶数層のモルタル部の説明図である。
実施形態における形成支援システム及び3Dプリンタの構成の説明図である。
実施形態ハードウェア構成の説明図である。
実施形態における吐出経路記憶部に記憶されたデータの説明図である。
実施形態において奇数層のモルタル部を形成する経路の説明図である。
実施形態において偶数層のモルタル部を形成する経路の説明図である。
第1変更例における躯体壁の要部の斜視図である。
第2変更例における躯体壁の要部の正面図である。
第2変更例における躯体壁の要部の側面断面図である。
第3変更例において断熱部の一方の側面を除去した躯体壁の要部の斜視図である。
第3変更例における躯体壁の第1領域における奇数層のモルタル部の形状を説明する上面図である。
第3変更例における躯体壁の第1領域における偶数層のモルタル部の形状を説明する上面図である。
第3変更例における躯体壁の第2領域におけるモルタル部の形状を説明する上面図である。
第3変更例における躯体壁の第3領域におけるモルタル部の形状を説明する上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1~図9を用いて、構造物を具体化した一実施形態を説明する。本実施形態では、断熱部及び設備部が設けられた建物の躯体壁を、構造物として形成する。
図1に示すように、躯体壁10は、躯体部20、断熱部30及び設備部36を備える。躯体部20は、建物の躯体を構成する部分であって、外形本体20fと内部構造体25とを備える。ここで、機能領域とは、従来では躯体の完成後の後に行なわれる仕上げ工事によって付加される機能(断熱機能等)のための領域である。この仕上げ工事には、躯体工事以外の建築工事が含まれ、例えば、断熱工事だけでなく、設備工事も含まれる。
【0009】
図2に示すように、本実施形態の躯体領域としての外形本体20fは、中空の略直方体形状であって、長辺のリンク部21,23及び短辺のリンク部22,24によって構成されている。本実施形態では、リンク部21~24は、半分の幅のモルタルを幅方向に2つに並べて当接させて構成されており、それぞれ外側部21a,22a,23a,24aと内側部21b,22b,23b,24bで構成される。外形本体20fは、後述する3次元(3D)プリンタを用いて、積層可能な硬化性を有するモルタル(セメント系材料)を積層させて形成される。
【0010】
内部構造体25は、外形本体20fよりも高強度の補強材で構成され、例えば、スリムクリート(登録商標)等、繊維を混合したセメント系材料(繊維補強コンクリート材料)で構成される。内部構造体25は、外形本体20fの内部に形成された空間S1に充填された状態で外形本体20fと一体化される。
(【0011】以降は省略されています)

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