特許ウォッチ

公開番号2023064987
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-12
出願番号2021175498
出願日2021-10-27
発明の名称情報処理装置、情報処理装置の制御方法およびプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類G04G 21/00 20100101AFI20230502BHJP(時計)
要約【課題】時刻の設定が削除された場合に、ユーザが困惑しないように時刻を再設定できるようにする。
【解決手段】ソフトウェアのバージョンアップを行った後に、バージョンアップ前後のタイムゾーン設定を比較し、バージョンアップ前における設定値がバージョンアップ後に削除されているかを判定する。削除されていると判定した場合、適切な設定値に設定する。例えば、バージョンアップ後も継続して同じ時刻補正が行われるよう設定値を生成して設定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
時刻に関する設定値が削除されていることを検知する検知手段と、
前記検知手段により時刻に関する設定値が削除されていることが検知された場合に、前記削除された設定値に相当する選択肢を新たに生成して、当該選択肢を前記時刻に関する新たな設定値とする設定手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記設定手段は、前記削除された設定値と同じ時刻の選択肢を新たに生成することを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項３】
前記時刻に関する設定値は、前記時刻に該当する地域の情報を含み、
前記設定手段は、前記削除された設定値と同じ時刻であって、前記時刻に該当する地域の情報を含まない選択肢を新たに生成することを特徴とする請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項４】
時刻に関する設定値が削除されていることを検知する検知手段と、
前記検知手段により時刻に関する設定値が削除されていることが検知された場合に、前記削除された設定値に最も近い選択肢を新たに選択し、前記選択した選択肢を前記時刻に関する新たな設定値とする設定手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項５】
前記設定手段は、前記最も近い選択肢として、時刻の差分が最も小さい選択肢を選択することを特徴とする請求項４に記載の情報処理装置。
【請求項６】
時刻に関する設定値が削除されていることを検知する検知手段と、
前記検知手段により時刻に関する設定値が削除されていることが検知されたことに応じて、前記時刻に関する再設定をユーザに行わせるための設定画面を表示部に表示させる表示制御手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項７】
前記検知手段は、ソフトウェアのバージョンアップによって時刻に関する設定値が削除されていることを検知することを特徴とする請求項１～６の何れか１項に記載の情報処理装置。
【請求項８】
時刻に関する設定値が削除されていることを検知する検知工程と、
前記検知工程により時刻に関する設定値が削除されていることが検知された場合に、前記削除された設定値に相当する選択肢を新たに生成して、当該選択肢を前記時刻に関する新たな設定値とする設定工程と、
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項９】
時刻に関する設定値が削除されていることを検知する検知工程と、
前記検知工程により時刻に関する設定値が削除されていることが検知された場合に、前記削除された設定値に最も近い選択肢を新たに選択し、前記選択した選択肢を前記時刻に関する新たな設定値とする設定工程と、
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項１０】
時刻に関する設定値が削除されていることを検知する検知工程と、
前記検知工程により時刻に関する設定値が削除されていることが検知されたことに応じて、前記時刻に関する再設定をユーザに行わせるための設定画面を表示部に表示させる表示制御工程と、
を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法およびプログラムに関する。
続きを表示（約 2,300 文字）【背景技術】
【０００２】
近年の複合機やプリンタは様々な機能を有しており、機器の設定内容も多様である。例えば、プリンタに時刻を設定することで、ある時刻に自動的にプリンタを起動させたり、印刷が実行された時間を管理したりすることができる。
また、時刻設定機能を持つ機器の中には、緯度による協定標準時（ＵＴＣ：ＣｏｏｒｄｉｎａｔｅｄＵｎｉｖｅｒｓａｌＴｉｍｅ）からのずれを補正するタイムゾーン設定機能を備えているものがある。このタイムゾーン設定機能は、一般的に地域名とずれ時間とが併記されている。ユーザは、機器の設置された地域又は最も近い地域を選択することによってタイムゾーンを設定することができる。
このタイムゾーンを設定する際にユーザ負担の軽減を目的として、自動的に設定を実行する技術がある。特許文献１には、同一のネットワークに存在するウェブサーバから位置情報や時間情報を取得し、適したタイムゾーンを設定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１５－１４５１５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
タイムゾーンが設定される地域名は全世界標準に基づいて変更される場合があり、機器はその動向に追従していく必要がある。この追従のための既存の機器のソフトウェアをバージョンアップさせるが、そうすると今まで設定していたタイムゾーンの設定値が存在しなくなることがある。そうなると、ユーザは突然にタイムゾーンが未設定のままであることに困惑し、混乱を招くおそれがある。また、特許文献１に記載の方法では、機器がネットワークに接続されていない場合などはタイムゾーンを再設定できないため、依然としてユーザ自身でタイムゾーンを再設定する必要があり、同様に混乱を招くおそれがある。
【０００５】
本発明は前述の問題点に鑑み、時刻の設定が削除された場合に、ユーザが困惑しないように時刻を再設定できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明に係る情報処理装置は、時刻に関する設定値が削除されていることを検知する検知手段と、前記検知手段により時刻に関する設定値が削除されていることが検知された場合に、前記削除された設定値に相当する選択肢を新たに生成して、当該選択肢を前記時刻に関する新たな設定値とする設定手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、時刻の設定が削除された場合に、ユーザが困惑しないように時刻を再設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
操作表示部の外観構成例を示す図である。
タイムゾーンの設定画面の一例を示す図である。
第１の実施形態におけるタイムゾーンの設定に係る補正処理例を示すフローチャートである。
第１の実施形態におけるタイムゾーンの設定に係る補正後の設定画面の一例を示す図である。
第２の実施形態におけるタイムゾーンの設定に係る補正処理例を示すフローチャートである。
第２の実施形態におけるタイムゾーンの設定に係る補正後の設定画面の一例を示す図である。
第３の実施形態におけるタイムゾーンの設定に係る補正処理例を示すフローチャートである。
第３の実施形態におけるタイムゾーンの設定に係る補正後の設定画面の一例を示す図である。
第１の実施形態におけるタイムゾーンの設定に係る補正処理について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
（第１の実施形態）
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
図１は、本発明の実施形態に係る画像形成装置１００のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図１において、画像形成装置１００は、情報処理装置の一例であり、ＣＰＵ１０１と、ＲＯＭ１０２と、ＲＡＭ１０３と、プリンタ１０４と、操作表示部１０５とを有する。また画像形成装置１００は、外部との通信インターフェースとして、ＵＳＢ（ＵｎｉｖｅｒｓａｌＳｅｒｉａｌＢｕｓ）＿Ｉ／Ｆ１０６と、ネットワークＩ／Ｆ１０７とを有する。
【００１０】
ＣＰＵ１０１は、システム制御部であり、画像形成装置１００の全体を制御する。
ＲＯＭ１０２は、ＣＰＵ１０１の制御プログラムを格納している。なお、制御プログラムは、後述するフローチャートの処理を実行するための制御プログラムである。また、ＲＯＭ１０２は、書き換え可能なフラッシュＲＯＭなどの種類があり、画像形成装置１００のユーザが登録した設定値、管理データ等を格納する。本実施形態におけるタイムゾーンに係る設定は、このＲＯＭ１０２に保存されている。なお、この制御プログラムは外部からの入力により更新することができ、本実施形態では更新処理をソフトウェアのバージョンアップと呼ぶ。ソフトウェアがバージョンアップされると、バージョンアップ前後でＣＰＵ１０１を制御する内容が変わる。
（【００１１】以降は省略されています）

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