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公開番号2023064845
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-12
出願番号2021175243
出願日2021-10-27
発明の名称軌陸両用リヤカー
出願人保線機器整備株式会社
代理人個人
主分類B60F 1/04 20060101AFI20230502BHJP(車両一般)
要約【課題】鉄道のレール上およびレール上以外でも走行することができる軌陸両用リヤカーを提供する。
【解決手段】荷台11aが設けられたリヤカー本体11と、荷台11aの左右両側にレール走行用の前輪12bおよび後輪12cを有する車輪支持部12と、荷台11aの左右両側にタイヤ13dを設けたタイヤ支持部13と、荷台11aに対しタイヤ支持部13を昇降させ、タイヤ13dの接地面をレール走行用の前輪12bおよび後輪12cのレール接触面よりも下降させてタイヤ13dにより地面上を走行させる一方、タイヤ13dの接地面をレール走行用の前輪12bおよび後輪12cのレール接触面よりも上昇させてレール走行用の前輪12bおよび後輪12cによりレール上を走行させるタイヤ昇降部14とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
荷台にリヤカー用ハンドルが設けられたリヤカー本体と、
前記荷台の左右両側にそれぞれ設けられ、レール上を走行する車輪が設けられた車輪支持部と、
前記荷台の左右両側にそれぞれ設けられ、道路や踏切等を走行するタイヤが設けられたタイヤ支持部と、
前記荷台に対しタイヤ支持部を昇降させ、前記タイヤの接地面を前記レール走行用の前輪および後輪のレール接触面よりも下降させて前記タイヤにより地面上を走行させる一方、前記タイヤの接地面をレール走行用の前輪および後輪のレール接触面よりも上昇させて前記レール走行用の前輪および後輪によりレール上を走行させるタイヤ昇降部とを有することを特徴とする軌陸両用リヤカー。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
請求項1記載の軌陸両用リヤカーにおいて、
前記タイヤ支持部は、
前記タイヤの外径よりも長く、前記タイヤの前方側および後方側から突出しており、
前記タイヤ昇降部は、
前記荷台の左右両側であって前記タイヤの前方側または後方側の一方に設けられ、前記タイヤ支持部の先端部または後端部の一方を回動軸により回動可能に支持するタイヤ支持部一方回動支持部と、
前記荷台の左右両側であって前記タイヤの前方側または後方側の他方に設けられ、前記タイヤ支持部の先端部または後端部の他方を低所で固定して前記タイヤの接地面を前記レール走行用の前輪および後輪のレール接触面よりも下降させて前記タイヤにより地面上を走行させる一方、前記タイヤ支持部の先端部または後端部の他方を高所で固定して前記タイヤの接地面をレール走行用の前輪および後輪のレール接触面よりも上昇させて前記レール走行用の前輪および後輪によりレール上を走行させるタイヤ支持部他方高低切替え部とを有することを特徴とする軌陸両用リヤカー。
【請求項3】
請求項2記載の軌陸両用リヤカーにおいて、
前記タイヤ支持部他方高低切替え部は、
前記荷台の左右両側であって前記車輪支持部を構成する車輪支持フレームと前記荷台を構成する荷台フレーム上部とを連結するタイヤ支持部前方高低切替えフレームと、
前記タイヤ支持部前方高低切替えフレームの低所に設けられ、前記タイヤ支持部の他方をタイヤ用高さ固定ピンによって低所で固定するタイヤ支持部他方低所固定部と、
前記タイヤ支持部前方高低切替えフレームの高所に設けられ、前記タイヤ支持部の他方をタイヤ用高さ固定ピンによって高所で固定するタイヤ支持部他方高所固定部とを有することを特徴とする軌陸両用リヤカー。
【請求項4】
請求項3記載の軌陸両用リヤカーにおいて、
前記タイヤ支持部他方低所固定部と前記タイヤ支持部他方高所固定部とは、それぞれ、タイヤ用高さ固定ピンが挿入される前記タイヤ支持部他方低所固定孔と前記タイヤ支持部他方高所固定孔であって、
前記タイヤ支持部他方低所固定孔は、前記タイヤ用高さ固定ピンの外径に応じた丸穴形状である一方、前記タイヤ支持部他方高所固定孔は、前記タイヤ用高さ固定ピンが挿入可能な長穴形状であることを特徴とする軌陸両用リヤカー。
【請求項5】
請求項2~請求項4のいずれか一の請求項に記載の軌陸両用リヤカーにおいて、
前記タイヤ支持部一方回動支持部は、前記荷台における前記リヤカー用ハンドルと反対側に設けられる一方、
前記タイヤ支持部他方高低切替え部は、前記荷台における前記リヤカー用ハンドル側に設けられることを特徴とする軌陸両用リヤカー。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか一の請求項に記載の軌陸両用リヤカーにおいて、
さらに、
前記リヤカー本体の前方側または後方側には、当該リヤカー本体の後部を昇降させるジャッキが設けられていることを特徴とする軌陸両用リヤカー。
【請求項7】
請求項6記載の軌陸両用リヤカーにおいて、
前記ジャッキは、ジャッキ用ハンドルの回転によって伸縮するスクリュージャッキであることを特徴とする軌陸両用リヤカー。
【請求項8】
請求項7記載の軌陸両用リヤカーにおいて、
前記リヤカー本体の後部には、前記スクリュージャッキを着脱可能で、かつ、前記スクリュージャッキの長手方向が鉛直および水平になるように取り付けられる荷台側ジャッキ取付け部が設けられていることを特徴とする軌陸両用リヤカー。
【請求項9】
請求項1~請求項8のいずれか一の請求項に記載の軌陸両用リヤカーにおいて、
さらに、
前記リヤカー本体には、踏切におけるレールの隙間以上の幅を有する踏切隙間用踏板が着脱可能に設けられていることを特徴とする軌陸両用リヤカー。
【請求項10】
請求項1~請求項9のいずれか一の請求項に記載の軌陸両用リヤカーにおいて、
さらに、
前記リヤカー本体には、着脱可能にリヤカー用ハンドルが設けられており、リヤカー用ハンドルの向きを順方向および逆方向に取付け可能に構成されていることを特徴とする軌陸両用リヤカー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道のレール上およびレール上以外でも走行可能な軌陸両用リヤカーに関する。
続きを表示(約 4,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、荷物を載せるリヤカー本体の左右両側にそれぞれタイヤを設けたリヤカーがある(例えば、特許文献1,2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-71345号公報
実用新案登録第3009847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の特許文献1,2のリヤカーは、タイヤによって道路上を走行して踏切までは近寄ることが出来るものの、レール上は走行できないため、踏切から離れたレール上の地点に移動する場合には、リヤカーからレール上を走行する保線トロ等に荷物を積み替える必要があり、作業の負担が大きいという問題があった。
【0005】
特に、線路上に電車と衝突した猪や鹿等の動物の死骸や倒木や落石等があってそれらをトラックで運搬する際に踏切からトラックの駐車位置までが離れている場合、保線トロからリヤカーへの積み替え作業が発生するため、積み替え作業の負担が発生するだけでなく、衛生面でも負担が大きいという問題がある。
【0006】
そこで、本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、鉄道のレール上およびレール上以外でも走行して、保線機器や動物の死骸、倒木、落石等の運搬時における作業員の負担を軽減することができる軌陸両用リヤカーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明に係る軌陸両用リヤカーは、荷台にリヤカー用ハンドルが設けられたリヤカー本体と、前記荷台の左右両側にそれぞれ設けられ、レール上を走行する車輪が設けられた車輪支持部と、前記荷台の左右両側にそれぞれ設けられ、道路や踏切等を走行するタイヤが設けられたタイヤ支持部と、前記荷台に対しタイヤ支持部を昇降させ、前記タイヤの接地面を前記レール走行用の前輪および後輪のレール接触面よりも下降させて前記タイヤにより地面上を走行させる一方、前記タイヤの接地面をレール走行用の前輪および後輪のレール接触面よりも上昇させて前記レール走行用の前輪および後輪によりレール上を走行させるタイヤ昇降部とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る軌陸両用リヤカーでは、前記タイヤ支持部は、前記タイヤの外径よりも長く、前記タイヤの前方側および後方側から突出しており、前記タイヤ昇降部は、前記荷台の左右両側であって前記タイヤの前方側または後方側の一方に設けられ、前記タイヤ支持部の先端部または後端部の一方を回動軸により回動可能に支持するタイヤ支持部一方回動支持部と、前記荷台の左右両側であって前記タイヤの前方側または後方側の他方に設けられ、前記タイヤ支持部の先端部または後端部の他方を低所で固定して前記タイヤの接地面を前記レール走行用の前輪および後輪のレール接触面よりも下降させて前記タイヤにより地面上を走行させる一方、前記タイヤ支持部の先端部または後端部の他方を高所で固定して前記タイヤの接地面をレール走行用の前輪および後輪のレール接触面よりも上昇させて前記レール走行用の前輪および後輪によりレール上を走行させるタイヤ支持部他方高低切替え部とを有することも特徴とする。
また、本発明に係る軌陸両用リヤカーでは、前記タイヤ支持部他方高低切替え部は、前記荷台の左右両側であって前記車輪支持部を構成する車輪支持フレームと前記荷台を構成する荷台フレーム上部とを連結するタイヤ支持部前方高低切替えフレームと、前記タイヤ支持部前方高低切替えフレームの低所に設けられ、前記タイヤ支持部の他方をタイヤ用高さ固定ピンによって低所で固定するタイヤ支持部他方低所固定部と、前記タイヤ支持部前方高低切替えフレームの高所に設けられ、前記タイヤ支持部の他方をタイヤ用高さ固定ピンによって高所で固定するタイヤ支持部他方高所固定部とを有することも特徴とする。
また、本発明に係る軌陸両用リヤカーでは、前記タイヤ支持部他方低所固定部と前記タイヤ支持部他方高所固定部とは、それぞれ、タイヤ用高さ固定ピンが挿入される前記タイヤ支持部他方低所固定孔と前記タイヤ支持部他方高所固定孔であって、前記タイヤ支持部他方低所固定孔は、前記タイヤ用高さ固定ピンの外径に応じた丸穴形状である一方、前記タイヤ支持部他方高所固定孔は、前記タイヤ用高さ固定ピンが挿入可能な長穴形状であることも特徴とする。
また、本発明に係る軌陸両用リヤカーでは、前記タイヤ支持部一方回動支持部は、前記荷台における前記リヤカー用ハンドルと反対側に設けられる一方、前記タイヤ支持部他方高低切替え部は、前記荷台における前記リヤカー用ハンドル側に設けられることも特徴とする。
また、本発明に係る軌陸両用リヤカーでは、さらに、前記リヤカー本体の前方側または後方側には、当該リヤカー本体の後部を昇降させるジャッキが設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係る軌陸両用リヤカーでは、前記ジャッキは、ジャッキ用ハンドルの回転によって伸縮するスクリュージャッキであることも特徴とする。
また、本発明に係る軌陸両用リヤカーでは、前記リヤカー本体の後部には、前記スクリュージャッキを着脱可能で、かつ、前記スクリュージャッキの長手方向が鉛直および水平になるように取り付けられる荷台側ジャッキ取付け部が設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係る軌陸両用リヤカーでは、さらに、前記リヤカー本体には、踏切におけるレールの隙間以上の幅を有する踏切隙間用踏板が着脱可能に設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係る軌陸両用リヤカーでは、さらに、前記リヤカー本体には、着脱可能にリヤカー用ハンドルが設けられており、リヤカー用ハンドルの向きを順方向および逆方向に取付け可能に構成されていることも特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る軌陸両用リヤカーでは、レール走行用の前輪および後輪と、タイヤとを備え、タイヤ昇降部がタイヤの接地面をレール走行用の前輪および後輪のレール接触面よりも下降させてタイヤにより地面上を走行させる一方、タイヤの接地面をレール走行用の前輪および後輪のレール接触面よりも上昇させてレール走行用の前輪および後輪によりレール上を走行させる。
そのため、鉄道のレール上およびレール上以外でも走行することができ、レールから道路またはその逆に移動する際に荷物の積み替えが不要になるので、保線機器や動物の死骸、倒木、落石等の運搬時における作業員の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係る実施形態の軌陸両用リヤカーであって踏切隙間用踏板を外した状態の側面図である。
本発明に係る実施形態の軌陸両用リヤカーであって踏切隙間用踏板を装着した状態の側面図である。
本発明に係る実施形態の軌陸両用リヤカーであって踏切隙間用踏板を装着した状態の平面図である。
(a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態の軌陸両用リヤカーであって踏切隙間用踏板を外した状態の左側面図、右側面図である。
本発明に係る実施形態の軌陸両用リヤカーにおける踏切隙間用踏板を外した状態であってタイヤを下降させたタイヤ走行時におけるタイヤ支持部や車輪支持部、タイヤ昇降部等の要部拡大正面図である。
本発明に係る実施形態の軌陸両用リヤカーにおける踏切隙間用踏板を外した状態であってタイヤを下降させたタイヤ走行時におけるタイヤ支持部や車輪支持部、タイヤ昇降部等の要部拡大平面図である。
本発明に係る実施形態の軌陸両用リヤカーにおける踏切隙間用踏板を外した状態であってタイヤを下降させたタイヤ走行時におけるタイヤ支持部や車輪支持部、タイヤ昇降部等の要部拡大左側面図である。
(a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態の軌陸両用リヤカーに装着するスクリュージャッキの正面図、側面図である。
(a),(b)それぞれ踏切等にレールの隙間に踏切隙間用踏板を設置して本発明に係る実施形態の軌陸両用リヤカーのタイヤをその上に移動させた状態、その状態でスクリュージャッキを鉛直方向に装着した状態を示す右側面図である。
踏切等にレールの隙間に踏切隙間用踏板を設置して本発明に係る実施形態の軌陸両用リヤカーのタイヤをその上に移動させ、スクリュージャッキを伸長させてタイヤおよびレール走行用の車輪を宙に浮かせた状態を示す右側面図である。
踏切等にレールの隙間に踏切隙間用踏板を設置して本発明に係る実施形態の軌陸両用リヤカーのタイヤをその上に移動させ、スクリュージャッキを伸長させてタイヤおよびレール走行用の車輪を宙に浮かせた状態を示す正面図である。
本発明に係る実施形態の軌陸両用リヤカーにおける踏切隙間用踏板を外した状態であってタイヤを宙に浮かせてレール走行用の車輪でレール上を走行している状態を示す要部拡大正面図である。
本発明に係る実施形態の軌陸両用リヤカーの保管時や運搬時等においてリヤカー用ハンドルを逆向きに取付ける際の状態を示す要部拡大正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る実施形態の軌陸両用リヤカー1を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、下記に説明する実施形態は、あくまで本発明の一例であり、本発明は下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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