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公開番号2023064817
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-12
出願番号2021175184
出願日2021-10-27
発明の名称感光性樹脂印刷版原版
出願人東レ株式会社
代理人
主分類G03F 7/095 20060101AFI20230502BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】感光性樹脂層/感赤外線層間の密着性に優れる感光性樹脂印刷版原版を提供すること。
【解決手段】支持体上に、ポリエーテル構造を有するポリアミド樹脂を含有する感光性樹脂層、中間層および感赤外線層をこの順に有する感光性樹脂印刷版原版であって、感赤外線層が鹸化度60~100モル%、平均重合度300~3,000のポリビニルアルコールを含有し、中間層が塩基性窒素原子および/またはポリエーテル構造単位を有するポリアミド樹脂を含有する感光性樹脂印刷版原版。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
支持体上に、ポリエーテル構造を有するポリアミド樹脂を含有する感光性樹脂層、中間層および感赤外線層をこの順に有する感光性樹脂印刷版原版であって、感赤外線層が鹸化度60~100モル%、平均重合度300~3,000のポリビニルアルコールを含有し、中間層が塩基性窒素原子および/またはポリエーテル構造単位を有するポリアミド樹脂を含有する感光性樹脂印刷版原版。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
中間層を2層以上有し、感赤外線層側の中間層が鹸化度60~100モル%、平均重合度300~3,000のポリビニルアルコールを含有する請求項1に記載の感光性樹脂印刷版原版。
【請求項3】
前記塩基性窒素原子を含有するポリアミド樹脂がピペラジン環を有する請求項1または2に記載の感光性樹脂印刷版原版。
【請求項4】
前記感赤外線層がカルボキシル基および/またはスルホ基を有するカーボンブラックを含有する請求項1に記載の感光性樹脂印刷版原版。
【請求項5】
前記カーボンブラックがカルボキシル基およびラクトン基を有する請求項4に記載の感光性樹脂印刷版原版。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、感光性樹脂印刷版原版に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
凸版印刷やフレキソ印刷の分野において、デジタル画像形成技術として知られるCTP(computer to plate)技術は、一般的なものになってきている。CTP技術は、マスク層要素を有する感光性樹脂印刷版原版のマスク層要素に、デジタルデータにより画像マスクを形成した後、画像マスクを介して感光性樹脂層に活性光線を照射し、感光性樹脂層を部分的に光硬化させることによって、レリーフとなる凹凸パターンを形成する方法である。
【0003】
このようなCTP技術に適した感光性樹脂印刷版原版として、支持体上に、親水基を有するポリアミドおよびエチレン性不飽和結合を有する化合物を含有する感光性樹脂層(A)、少なくとも1層の中間層(B)および赤外線吸収物質を含有する水不溶性の感熱マスク層(C)をこの順に有する感光性樹脂印刷版原版であって、前記中間層(B)がポリビニルアルコールおよび/または部分鹸化ポリビニルアルコール、ならびに親水基を有するポリアミドを含有することを特徴とする感光性樹脂印刷版原版(例えば、特許文献1参照)や、少なくとも(A)支持体、(B)感光性樹脂層、(C)酸素遮断性分割層、(D)カーボンブラックを含有する水溶性または水分散性の感熱マスク層が順次積層されてなる水現像型感光性凸版印刷原版であって、(B)感光性樹脂層が、合成高分子化合物、光重合性不飽和化合物、及び光重合開始剤を含有し、前記合成高分子化合物が、三級窒素原子を含有するポリアミド又はポリエーテルウレアウレタンを含有し、かつ、(C)酸素遮断性分割層が、鹸化度60~85モル%、重合度200~800のポリビニルアルコールを含有することを特徴とする感光性凸版印刷原版(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-22229号公報
国際公開第2017/056763号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、感光性樹脂層のバインダー樹脂として、現像性を付与するために、ピペラジン環などのアミノ基や、ポリエチレングリコールなどのポリエーテルセグメントを有するポリアミド樹脂が記載されている。しかしながら、かかるポリアミド樹脂を含有する感光性樹脂層を、特許文献2に記載されるような水溶性または水分散性の感赤外線層と組み合わせると、感光性樹脂層/感赤外線層間の密着性が低下することが、本発明者らの検討により明らかになった。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑み、感光性樹脂層/感赤外線層間の密着性に優れる感光性樹脂印刷版原版を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、支持体上に、ポリエーテル構造を有するポリアミド樹脂を含有する感光性樹脂層、中間層および感赤外線層をこの順に有する感光性樹脂印刷版原版であって、感赤外線層が鹸化度60~100モル%、平均重合度300~3,000のポリビニルアルコールを含有し、中間層が塩基性窒素原子および/またはポリエーテル構造単位を有するポリアミド樹脂を含有する感光性樹脂印刷版原版である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の感光性樹脂印刷版原版は、感光性樹脂層/感赤外線層間の密着性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。
【0010】
本発明の感光性樹脂印刷版原版(以下、「印刷版原版」と略記する場合がある)は、支持体上に、感光性樹脂層、中間層および感赤外線層をこの順に有する。支持体は、印刷版原版において感光性樹脂層を保持する作用を有する。感光性樹脂層は、画像マスクを介した活性光線の照射により、画像マスクに対応した凹凸パターン(レリーフ)を構成する作用を有する。感赤外線層は、赤外線により部分的に分解蒸散(アブレーション)することによって画像マスクを形成する作用を有する。中間層は、感光性樹脂層と感赤外線層を密着させるとともに、感光性樹脂層からの感赤外線層への低分子量成分の移行を抑制する作用を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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