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公開番号2023064349
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-11
出願番号2021174583
出願日2021-10-26
発明の名称階段構造
出願人株式会社竹中工務店
代理人個人
主分類E04F 11/025 20060101AFI20230501BHJP(建築物)
要約【課題】上階部と下階部との間に架設された支持桁、支持桁上に支持された複数の踏板部、を備えた階段構造において、支持桁ずれ設置構造を採用するにあたり、支持桁の断面拡大を抑制して合理化を図りながら、支持桁に生じるねじり応力を適切に処理する。
【解決手段】複数の踏板部20の左右中央部20aに対して一方側にずれた位置に支持桁10を設けた支持桁ずれ設置構造を有する階段構造1であって、複数の踏板部20の夫々において踏板部20の両端部20bと支持桁10を連結する左右一対の連結部材30を備えると共に、左右一対の連結部材30の少なくとも一方の軸芯31a,32aを支持桁10の軸芯10aに対して偏倚させて、支持桁ずれ設置構造により支持桁10に生じるねじれ応力を打ち消す連結部材軸芯偏倚構造を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
上階部と下階部との間に架設された支持桁と、
前記支持桁上に支持された複数の踏板部と、を備え、
前記複数の踏板部の左右中央部に対して一方側にずれた位置に前記支持桁を設けた支持桁ずれ設置構造を有する階段構造であって、
前記複数の踏板部の夫々において当該踏板部の両端部と支持桁とを連結する左右一対の連結部材を備えると共に、
前記左右一対の連結部材の少なくとも一方の軸芯を前記支持桁の軸芯に対して偏倚させて、前記支持桁ずれ設置構造により前記支持桁に生じるねじれ応力を打ち消す連結部材軸芯偏倚構造を有する階段構造。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記左右一対の連結部材が、前記踏板部の左右中央部に対する前記支持桁のずれ方向側に位置する短尺側連結部材と、当該ずれ方向側とは反対側に位置する長尺側連結部材とからなり、
前記連結部材軸芯偏倚構造は、前記長尺側連結部材の軸芯が前記支持桁の軸芯の上方を通ると共に、前記短尺側連結部材の軸芯が前記支持桁の軸芯の下方を通る構造である請求項1に記載の階段構造。
【請求項3】
前記支持桁の外表面に対する前記左右一対の連結部材の夫々の接続部位が同じ高さに設けられている請求項1又は2に記載の階段構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、上階部と下階部との間に架設された支持桁と、前記支持桁上に支持された複数の踏板部と、を備えた階段構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、上階部と下階部との間に架設された1本の支持桁上に複数の踏板部の夫々を支持してなる階段構造が知られている。そして、このような階段構造では、一般的に、支持桁にねじれ応力が生じないように、支持桁は複数の踏板部の左右中央部の位置に設けられている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、この特許文献1記載の階段構造では、複数の踏板部の夫々において当該踏板部と支持桁とを連結する左右一対の連結部材(8)が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平04-056838号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
デザイン要望や周辺の状況等によってやむを得ず、複数の踏板部の左右中央部に対して一方側にずれた位置に支持桁を設けた支持桁ずれ設置構造の採用が望まれる場合がある。
このような支持桁ずれ設置構造を採用するにあたり、上記特許文献1記載のような階段構造では、支持桁においてねじれ応力が生じることになる。よって、ねじれによって生じるせん断応力を支持桁の部材設計用のせん断力に加えて部材耐力の確認をする必要があるとともに、ねじれ応力による支持桁のねじれ角も考慮しなければならず、設計においては、割り増しされた応力や変形を満足するように支持桁の断面を大きなものに変更する必要があった。
【0005】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、上階部と下階部との間に架設された支持桁と、前記支持桁上に支持された複数の踏板部と、を備えた階段構造において、前記複数の踏板部の左右中央部に対して一方側にずれた位置に前記支持桁を設けた支持桁ずれ設置構造を採用するにあたり、支持桁の断面拡大を抑制して合理化を図りながら、支持桁に生じるねじり応力を適切に処理することができる技術を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1特徴構成は、上階部と下階部との間に架設された支持桁と、
前記支持桁上に支持された複数の踏板部と、を備え、
前記複数の踏板部の左右中央部に対して一方側にずれた位置に前記支持桁を設けた支持桁ずれ設置構造を有する階段構造であって、
前記複数の踏板部の夫々において当該踏板部の両端部と支持桁とを連結する左右一対の連結部材を備えると共に、
前記左右一対の連結部材の少なくとも一方の軸芯を前記支持桁の軸芯に対して偏倚させて、前記支持桁ずれ設置構造により前記支持桁に生じるねじれ応力を打ち消す連結部材軸芯偏倚構造を有する点にある。
【0007】
本構成によれば、上記連結部材軸芯偏倚構造が採用されて、踏板部の両端部と支持桁とを連結する左右一対の連結部材の少なくとも一方の軸芯が支持桁の軸芯に対して偏倚されているので、支持桁において、左右一対の連結部材の少なくとも一方の軸芯からずれた位置に軸力が伝達されて偏心曲げ応力が発生する。そして、上記支持桁ずれ設置構造により支持桁に生じるねじれ応力を、上記連結部材軸芯偏倚構造により支持桁に生じる偏心曲げ応力により打ち消すように構成することができる。
従って、本発明により、上階部と下階部との間に架設された支持桁と、前記支持桁上に支持された複数の踏板部と、を備えた階段構造において、前記複数の踏板部の左右中央部に対して一方側にずれた位置に前記支持桁を設けた支持桁ずれ設置構造を採用するにあたり、支持桁の断面拡大を抑制して合理化を図りながら、支持桁に生じるねじり応力を適切に処理することができる技術を提供することができる。
【0008】
本発明の第2特徴構成は、前記左右一対の連結部材が、前記踏板部の左右中央部に対する前記支持桁のずれ方向側に位置する短尺側連結部材と、当該ずれ方向側とは反対側に位置する長尺側連結部材とからなり、
前記連結部材軸芯偏倚構造は、前記長尺側連結部材の軸芯が前記支持桁の軸芯の上方を通ると共に、前記短尺側連結部材の軸芯が前記支持桁の軸芯の下方を通る構造である点にある。
【0009】
本構成によれば、支持桁において上記支持桁ずれ設置構造により生じるねじれ応力の回転方向は、踏板部の左右中央部に対する支持桁のずれ方向側が上向きとなる回転方向となる。一方、支持桁において上記連結部材軸芯偏倚構造の採用により生じる偏心曲げ応力の回転方向は、長尺側連結部材の軸芯が支持桁の軸芯の上方を通り、短尺側連結部材の軸芯が支持桁の軸芯の下方を通ることから、長尺側連結部材側、即ち踏板部の左右中央部に対する支持桁のずれ方向側とは反対側が上向きとなる回転方向となる。よって、このような合理的な構成を採用することで、支持桁において、上記支持桁ずれ設置構造により生じるねじれ応力の回転方向に対して、上記連結部材軸芯偏倚構造の採用により生じる偏心曲げ応力の回転方向を逆向きに設定して、上記ねじれ応力を上記偏心曲げ応力により好適に打ち消すことができる。
【0010】
本発明の第3特徴構成は、前記支持桁の外表面に対する前記左右一対の連結部材の夫々の接続部位が同じ高さに設けられている点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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