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公開番号2023064020
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-10
出願番号2021188199
出願日2021-10-25
発明の名称介護軽減車椅子
出願人個人
代理人
主分類A61G 5/14 20060101AFI20230428BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】座った儘で排泄出来る様にした車椅子を提供する。
【解決手段】車椅子の尻を載せる座9を剛性の強い物とし、車椅子の左右骨組み管5に軸受け部5aを取り付け、座を水平回転出来る様にし、車椅子のハンドリム2をベッドに添わせ、座をベッドに当たるまで回すことによって、座とベッドを隙間無くす様にした。移動では、備品の弗素樹脂塗布シート10に尻を載せ回転ローラー17に紐を掛け回して握り13を引けば、自分自身で体を移動させ得る。排泄の際は、左右連結部材4・後部左右連結部材7は便器に当たらない様に下部を避けて配し、便器を跨ぐことが出来、座の切り欠き部形状の中央座を外せば、車椅子に座った儘用足しがで出き、トイレでの介護は不要となる。移乗のし易さとしては、後車輪1を小さくし、ラチェット(爪車)機構にて進行させることにより、肘掛3を退避させれば、座の横移動が可能となり移乗のし易さが増す。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車椅子を構成する左右骨組み管に軸受け部材を備え、被介護者の尻部を載せる座を車椅子枠に対して回転可能にし、座の中央部を切り欠き、切り欠き部に嵌合する中央座は別部品として脱着可能にした車椅子。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
請求項1の車体構成の左右骨組み管の左右連結を、複数の部材でなし、1つは足載せ部近傍に備え、もう1つは背凭れ部に備えると共に、肘掛けを後方退避し得る車椅子。
【請求項3】
請求項2の左右連結を複数の部材でなすと共に 、肘掛けを後方退避し得る様になした車椅子において、後車輪を請求項1,2より小さくすると共に、ラチェット(爪車)を備え、中央部を切り欠いた座は横方向へ移動可能にした車椅子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本車椅子は、起床就寝・排泄・入浴・近隣への買い物などの生活基本行動での介護者の介助作業を省く又は軽減する為に、ベッドから車椅子へ又は車椅子からベッドへ移動し易くする為の機構を備えると共に、排泄にては移乗しなくてすむようにして、介護者の人数や労力を少なくて済むようにした。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
現行の車椅子は、後車輪が大きいのが大半であるから、例えばベッドから車椅子に移乗するのに一旦腰を上げなければならず、介護者が手助けする必要が有った。
特別なものとしては、特許第4776736号にて示される座及び座支持部が後部へ水平回転して僅かに腰を持ち上げれば済むものもあるが、排泄時は便器後部に水タンクが有るか、温水便座にては弁蓋が後部へ開かれるので、座及び座支持部を退避回転出来ず、排泄時は便器へ移乗する介護を要した。
又、実願2012-002775号にて示される座に開口部を設けると共に肘掛を退避可能にした車椅子では、後車輪を小さくしているので腰を上げる量が少なくて済むが、進むための後車輪操作には車輪回転用部材の特定部品を数多く用意しなければならず、多額の準備費用を要する難点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4776736号にて示される車椅子は、ベッドと車椅子間の移乗は容易だが排泄では便器だけで水タンクを要しない特殊な場合に限られる。
実願2012-002775号にて示される車椅子は、移乗は容易で排泄でも移乗を要しないが、移動用駆動に多くの特製部品を多く要して準備費用が多額となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
排泄は1日に多数回なので車椅子に乗った儘で為せる様に、車椅子の左右連結部材を下部から足載せ部と背凭れ部に移して、便器を跨げる様にした。
それによって、被介護者は車椅子に乗った儘で体を交互に傾けて衣類を足元にずらせていって脱ぎ、座り面の座の中央部は別部材で構成して取り外せる様にし、座った儘で排泄出来る様にした。
被介護者自身で排泄出来ることにより、介護者は時間節約を為し得るし、病院や介護施設のベッドの電動式が多い現在では、ベッドの高さ調節を行うことが可能なので、車椅子の座を回転や横移動可能にして、ベッドのマットレスに密接させれば、滑りの良いシートに被介護者が乗り、シートを引っ張るだけで移乗も可能となる。
被介護者自身に腕力が残っているか、電動巻き取り機での引っ張りや力の補助をすれば、介護者無での排泄も可能となる。
【発明の効果】
【0005】
高さ調節し得るベッド普及が増して高さ揃えが容易となり、弗素樹脂塗布の滑り易いシートも市販されるに至って、腰を上げない儘で小さい力で横移動が為し易くなり、介護者の助けを要しないで済む方法が増して、介護者の時間を他の業務に回すや多数の人に介護が施せる様になった。
と共に、介護者吊り上げクレーンや車椅子ごと収納する浴槽等の大きくて高価な装置を要しないで済むようになって、多くの人が購入可能な低価で済み、より多くの人に利用可能な介護を提供可能となった。
【発明を実施するための形態】
【0006】
請求項1の実施例は自宅や病院・介護施設の1人部屋では面積に余裕が有り、本来の巾の儘で良いが、病院・介護施設の4人部屋では面積に余裕が無いので、折り畳める機能が有ると介護者がベッド脇まで運ぶ手間を省ける機能を有する。
【実施例】
【0007】
請求項1では、車椅子は左右に配された円筒からなる左右骨組み管5と、それに回転自由に取り付けられた後車輪1、進行方向に対して自在に回転する前車輪6、後車輪1に固定されたハンドリム2は大半の従来の車椅子と同様である。
本車椅子の特徴とするところは、左右骨組み管5には回転軸受け5aが備えてあるので、座9を水平回転自在に動かすことが可能で、図1の如くハンドリム2の面まで回せる様になっている。
それにより、ベッドから車椅子に移乗したい時は、別添えの回転ローラー17を例えば左右骨組み管5の向こう側に係止し、同じく別添えの弗素樹脂塗布シート10の紐に取り付けられた握り13を引いて、体を自分で移動させられる。
体が座9に乗った後は、肘掛3に掴まる等して、座9を正規の位置に戻し、退避させていた肘掛3‘を元に戻し、座9の切り欠き部形状に対応した中央座(図示無し)を背凭れ7に備えられた物入れ部から取り出し、前から左右連結部材に係止しながら装着して、進行の正規状態となる。
進行時の操作は、自身ではハンドリム2を回して進むのは従来通りであるが、排泄の場合は便器に対して後進で行うことにより、跨いだ状態に進む。
その後、中央座(図示無し)を外し、例えば背凭れ7に備えられた物入れ部に入れて置き、腰から下の衣類を、体を傾けながらずらすのを交互に繰り返せば、排泄可能となる。排泄後はやはり切り欠き部から紙を持った手を差し入れ、従来と同様の操作で、尻拭きを行う。
【0008】
肘掛3を退避させた図5においては、横移動させるだけで座9の奥行全巾でベッドに接しさせ得るし、体の向きを変える必要も無いので、移乗に際しての安定が保たれ、移乗者の労力も少なくて済む。
但し、この場合は、後車輪が低く搭乗者が手を伸ばしても回し難いので、爪形状部材20を備えたラチェット(爪車)機構にて走行を行わせることになる。前進は握り18を単に掴んだだけの状態での往復動で行えるが、後進では押し釦19を例えば親指で押しながら往復動させる操作を要する。この構成では部品が多くなり、生産準備としては大きな準備資金を要することになる。
【0009】
このことにより、下半身が不自由でも上半身に力が残っていれば、自分の力だけで移乗がし易くなり、トイレでは車椅子に乗ったままで出来るので、大きな専用トイレまでの移動も要しないし、順番待ちも省き得る。
又、請求項2の巾連結板4は中央の連結板長4bの交差部を押し下げて、連結板長4bと連結板短4aの交差角を直線状態以下までもたらせば、左右連結板11との相互作用で車椅子の巾を保ち、交差部を引き上げれば巾を狭める様に折畳むことが出来、ベッド脇が狭くても置くことが出来て、廊下脇や備品置場からの持ち寄りを頼む手間を省き得る。
【産業上の利用可能性】
【0010】
分野としては同一範疇であるが、入浴時においても座9を回転・横移動し得ることによって、浴槽に上下動可能な台を設置しておけば、横移動のみで移乗可能なので、市販されているクレーンや側面開閉扉を備えた特殊浴槽でなくても、湯船につかることは可能となり、簡便な装置のみでゆったりと入浴を楽しみ得る。
【図面の簡単な説明】
【】
請求項2の実施例の使用状態での上面図
請求項2の実施例の使用前での上面図
請求項2の実施例の使用前での側面図
請求項2の実施例の使用状態での上部を切断した正面図
請求項1,2の実施例の後車輪を小さくし、座を横移動させた上面図
図5の後車輪の1部を切り欠いてラチェット(爪車)機構を描いた側面図
【符号の説明】
【】
1 後車輪
2 ハンドリム
3 肘掛 3‘ 退避させた肘掛
4 左右連結部材 4a 左右連結板短 4a 左右連結板長
5 左右骨組み管 5a 軸受け部
6 前車輪
7 後部左右連結部材
8 背凭れ
9 座
10 弗素樹脂塗布シート
11 左右連結板
12 後部左右連結板
13 握り
14 足載せ
15 便器本体
16 便蓋
17 回転ローラー
18 握り
19 押し釦
20 爪形状部材

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