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公開番号2023063970
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-10
出願番号2021174111
出願日2021-10-25
発明の名称記録装置
出願人株式会社トライテック
代理人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20230428BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】 機械精度誤差等による複数のインクジェットヘッドの着弾精度不良を確実に補正し、高度の画像記録精度を実現する。
【解決手段】 被記録媒体に対して記録剤を吐出するための複数のノズルが所定の方向に配列されたノズル列を有する複数の記録ヘッドと、被記録媒体に対して画像データに応じた記録を行うために、被記録媒体と複数の記録ヘッドとを相対的に移動させる移動手段と、移動手段による前記移動における、被記録媒体の複数の位置に対応した複数の記録ヘッドの1つによる記録位置と、他の記録ヘッドによる記録位置とのズレに係る情報を取得する取得手段と、取得手段により取得された情報に応じて画像データを補正する補正手段と、を有し、補正手段は、画像データを、被記録媒体の前数の位置の各々に対応する複数のブロックに分割し、複数のブロックの各々を、複数の位置各々のズレに応じた移動量を移動させることにより画像データを補正する。
【選択図】図18
特許請求の範囲【請求項1】
被記録媒体に対して記録剤を吐出するための複数のノズルが所定の方向に配列されたノズル列を有する複数の記録ヘッドと、
前記被記録媒体に対して画像データに応じた記録を行うために、前記被記録媒体と複数の前記記録ヘッドとを相対的に移動させる移動手段と、
前記移動手段による前記移動における、前記被記録媒体の複数の位置に対応した複数の前記記録ヘッドの1つによる記録位置と、他の前記記録ヘッドによる記録位置とのズレに係る情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記情報に応じて前記画像データを補正する補正手段と、
を有し、
前記補正手段は、前記画像データを、前記被記録媒体の前記複数の位置の各々に対応する複数のブロックに分割し、前記複数のブロックの各々を、前記複数の位置各々のズレに応じた移動量移動させることにより前記画像データを補正する、記録装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記補正手段は、前記複数のブロックの各々を、前記複数の位置各々のズレの方向と逆の方向に移動させることにより前記画像データを補正する、請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記取得手段は、複数の前記記録ヘッドの1つから吐出された前記記録剤により記録された基準マークと、他の前記記録ヘッドの1つから吐出された前記記録剤により記録された被測定マークとの位置関係に応じて前記情報を取得する、請求項1または請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記基準マーク及び前記被測定マークは、前記記録ヘッドの前記複数のノズルの中の一部のノズルを用いて記録される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項5】
前記移動手段は、前記複数のノズルに応じた記録幅で画像を記録するために前記被記録媒体と複数の前記記録ヘッドとを前記所定の方向と交差する第1の方向に相対的に移動させ、記録終了後に前記被記録媒体と複数の前記記録ヘッドとを前記第1の方向と略直交する第2の方向に相対的に移動させる、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項6】
前記複数の位置は、前記被記録媒体と複数の前記記録ヘッドとの前記第1の方向への相対移動により前記記録幅で記録される記録領域内に設けられており、前記補正手段は前記情報に応じて前記記録領域に対応した前記画像データを補正する、請求項5に記載の記録装置。
【請求項7】
前記複数の位置は、前記記録領域内に、前記第1の方向及び第2の方向に関して複数設けられている、請求項6に記載の記録装置。
【請求項8】
前記補正手段は、前記情報を格納するための格納手段を備える、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項9】
前記格納手段は前記記録装置の温度別の前記情報を複数格納し、前記補正手段は、前記格納手段に格納された複数の前記情報から、前記記録装置の温度に応じた前記情報を選択し、選択された前記情報に応じて前記ブロックを移動させる、請求項8に記載の記録装置。
【請求項10】
前記格納手段に格納された温度別の前記情報を2個以上用いて、前記格納手段に格納されていない温度に応じた前記情報をさらに算出する、請求項9に記載の記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は被記録媒体に対して画像を記録する記録装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、被記録媒体に対して直接画像を記録する画像記録装置として、インクを吐出するノズルが所定の方向に複数配列されたノズル列を有するインクジェットヘッドを走査させながら被記録媒体に対してインクを吐出して画像の記録を実施するインクジェット記録装置が知られている。近年、インクジェット記録装置の画像記録の記録精度の向上に関する技術が種々提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-204421号公報
特開2021-21782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、特許文献1には、基板に対する描画装置において、ベクターデータからラスターデータに変換した回路パターンを描画するための描画データを複数のメッシュ領域に分割し、基板に設けられたアライメントマークの位置に基づいてメッシュ領域を基板の形状に応じて再配置することで、基板のそり、ゆがみや、前工程での処理に伴う歪などの変形に応じた描画データを簡易に生成することのできる描画装置が提案されている。
【0005】
また、特許文献2には、基板に対する描画装置において、ステージ上の基準位置からの基板の周方向のずれである複数の区分傾斜角に応じた画像のランレングスデータを、複数の初期描画データとして予め記憶し、基板のステージ上での実際の傾斜角に応じて初期描画データの一つを選択し、選択した初期描画データに対してマトリクス状に配置された複数の描画ブロックを設定し、実際の傾斜角と区分傾斜角との差に応じて描画ブロックを移動させることで、迅速に描画データを生成し、ステージ上に傾いて載置された基板に対して、迅速かつ精度よく描画を行う描画装置が提案されている。
【0006】
ところで、インクジェット記録装置は、インクジェットヘッド、被記録媒体を載置するテーブル、インクジェットヘッド等を搭載するキャリッジ、キャリッジやテーブルを駆動させる各種駆動ユニットなど、様々な部材により構成される。そのため、インクジェット記録装置を構成する部材自体の製造精度の不良や、各部材の組付精度の不良や、これらに限られない複合的な要因に基づく機械精度誤差によって、インクジェットヘッドから吐出されたインク滴が、被記録媒体表面において、画像データの意図した位置に着弾しないという着弾精度不良が発生しうることで、記録品質の劣化が発生しうる。
【0007】
また、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)等の複数種類のインクを吐出させる場合や、印刷可能幅を広げる場合等において、インクジェット記録装置には、複数のインクジェットヘッドがキャリッジに搭載されることがある。このようなインクジェット記録装置の場合、複数のインクジェットヘッド各々に対して個別に上記の機械精度誤差の影響が生じうる。かかる影響により、複数のインクジェットヘッドの各々において異なる態様の着弾精度不良が発生しうる。これにより、複数のインクジェットヘッドのうち一つのインクジェットヘッドから吐出されるインク滴の着弾位置と、他の一つのインクジェットヘッドから吐出されるインク滴の着弾位置とが、画像データの意図した位置と異なる位置に着弾してしまう現象や、インクジェットヘッドによるスキャン各々により形成されるバンドの位置ズレに伴うスジ等の現象が発生し、記録品質の劣化につながり得る。
【0008】
かかる機械精度誤差を、高精度な部材の選定や、組付精度の向上等の方法により解決するのでは、部品価格の上昇や組立作業工数の増大を招来し、インクジェット記録装置の製造コスト増大につながる。
【0009】
さらに、上記の機械精度誤差は、インクジェット記録装置自体の画像記録精度の不良として、被記録媒体の歪みや載置状態にかかわらず発生するものであるから、特許文献1や特許文献2に開示される、被記録媒体自体のそり歪み等の形状の誤差や、ステージ上における載置の傾きに応じた描画データの補正では解決できない場合もあり、また、機械精度誤差は、これらの文献に開示される方法により生成された描画データを用いた記録の精度の低下をも生じさせ得る。
【0010】
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであり、上記の問題を解決し、機械精度誤差等による複数のインクジェットヘッドの着弾精度不良を確実に補正し、高度の画像記録精度を実現することが可能な記録装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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