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公開番号2023062660
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-08
出願番号2022108862
出願日2022-07-06
発明の名称熱輸送装置
出願人古河電気工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F28D 15/02 20060101AFI20230426BHJP(熱交換一般)
要約【課題】熱を輸送する能力の向上を図ることができる熱輸送装置を提供する。
【解決手段】内部空間に作動流体が封入され、液体の作動流体を蒸発させることによって発熱体2から放出された熱を吸収する吸熱部11と、気体の作動流体を凝縮させることによって、吸熱部11において吸収した熱を放出する放熱部12と、を有する金属製の容器10を備える熱輸送装置1であって、容器10の吸熱部11の外面には、発熱体2から放出された熱が伝わる吸熱面11aが設けられ、容器10における吸熱面11aが位置する部分の内部空間側には、内部空間に張り出しており、発熱体2から放出された熱を作動流体に伝える複数の伝熱フィン11bが設けられ、容器10における吸熱面11aと複数の伝熱フィン11bとの間に位置する部分には、グラファイト板11cが埋め込まれている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内部空間に作動流体が封入され、液体の前記作動流体を蒸発させることによって発熱体から放出された熱を吸収する吸熱部と、気体の前記作動流体を凝縮させることによって前記吸熱部において吸収した熱を放出する放熱部と、を有する金属製の容器を備える熱輸送装置であって、
前記容器の前記吸熱部の外面には、前記発熱体から放出された熱が伝わる吸熱面が設けられ、
前記容器における前記吸熱面が位置する部分の前記内部空間側には、前記内部空間に張り出しており、前記発熱体から放出された熱を前記作動流体に伝える複数の伝熱フィンが設けられ、
前記容器における前記吸熱面と複数の伝熱フィンとの間に位置する部分には、グラファイト板が埋め込まれている
熱輸送装置。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記グラファイト板は、前記作動流体の流通方向の熱伝導率よりも、厚さ方向および前記作動流体の流通方向と直交する方向の熱伝導率が高い
請求項1に記載の熱輸送装置。
【請求項3】
前記容器は、前記グラファイト板の外側を覆う被覆板を有している
請求項1に記載の熱輸送装置。
【請求項4】
前記グラファイト板は、前記発熱体側の面にメッキ処理が施されている
請求項1に記載の熱輸送装置。
【請求項5】
複数の前記伝熱フィンは、それぞれ、前記作動流体の流通方向に延びるとともに、前記作動流体の流通方向と直交する方向に間隔をおいて配置されている
請求項1に記載の熱輸送装置。
【請求項6】
複数の前記伝熱フィンは、前記作動流体の流通方向の長さが、前記グラファイト板における前記作動流体の流通方向の長さよりも大きい
請求項5に記載の熱輸送装置。
【請求項7】
複数の前記伝熱フィンは、それぞれ、表面に金属製の粉体からなる焼結体によって覆われている
請求項1に記載の熱輸送装置。
【請求項8】
前記容器の前記放熱部の外面には、前記作動流体の放熱を促進する放熱フィンが設けられている
請求項1に記載の熱輸送装置。
【請求項9】
前記グラファイト板は、前記容器を構成する金属製の部材に対して、金属製の粉体からなる接合材によって接合される
請求項1に記載の熱輸送装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作動流体の相変化を利用して熱を輸送する熱輸送装置に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来の熱輸送装置としては、内部空間に作動流体が封入され、液体の前記作動流体を蒸発させることによって発熱体から放出された熱を吸収する吸熱部と、気体の前記作動流体を凝縮させることによって前記吸熱部において吸収した熱を放出する放熱部と、を有する金属製の容器を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
従来の熱輸送装置は、吸熱部の外面に例えばグラファイトシート等の受熱板を張り付けることによって、発熱体から放出された熱を受熱板において拡散させてから容器の吸熱部に吸収させ、熱の輸送機能を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-173193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
熱輸送装置は、受熱板を用いることによって、熱の輸送能力を向上させているが、さらなる熱の輸送能力の向上が要求されている。
【0006】
本発明の目的とするところは、熱を輸送する能力の向上を図ることができる熱輸送装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る熱輸送装置は、内部空間に作動流体が封入され、液体の前記作動流体を蒸発させることによって発熱体から放出された熱を吸収する吸熱部と、気体の前記作動流体を凝縮させることによって前記吸熱部において吸収した熱を放出する放熱部と、を有する金属製の容器を備える熱輸送装置であって、前記容器の前記吸熱部の外面には、前記発熱体から放出された熱が伝わる吸熱面が設けられ、前記容器における前記吸熱面が位置する部分の前記内部空間側には、前記内部空間に張り出しており、前記発熱体から放出された熱を前記作動流体に伝える複数の伝熱フィンが設けられ、前記容器における前記吸熱面と複数の伝熱フィンとの間に位置する部分には、グラファイト板が埋め込まれている。
【0008】
また、本発明に係る熱輸送装置は、前記グラファイト板が、前記作動流体の流通方向の熱伝導率よりも、厚さ方向および前記作動流体の流通方向と直交する方向の熱伝導率が高い。
【0009】
また、本発明に係る熱輸送装置は、前記容器が、前記グラファイト板の外側を覆う被覆板を有している。
【0010】
また、本発明に係る熱輸送装置は、前記グラファイト板の前記発熱体側の面に、メッキ処理が施されている。
(【0011】以降は省略されています)

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