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公開番号2023062629
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-08
出願番号2021172734
出願日2021-10-21
発明の名称油性化粧料
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/73 20060101AFI20230426BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ハイドロゲル粒子の成分と油性組成物の成分とが混ざりやすく、使用性が良好な油性化粧料を提供する。
【解決手段】次の成分(A)及び(B):
(A)成分(A1)及び(A2):
(A1)水系ゲル化剤、
(A2)粉体
を含むハイドロゲル粒子、
(B)成分(B1)及び(B2):
(B1)25℃で液状の油成分、
(B2)HLB5~14の非イオン界面活性剤を含む界面活性剤 6~90質量%
を含む油性組成物
を含有する油性化粧料。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)及び(B):
(A)成分(A1)及び(A2):
(A1)水系ゲル化剤、
(A2)粉体
を含むハイドロゲル粒子、
(B)成分(B1)及び(B2):
(B1)25℃で液状の油成分、
(B2)HLB5~14の非イオン界面活性剤を含む界面活性剤 6~90質量%
を含む油性組成物
を含有する油性化粧料。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
成分(A)において、(A1)水系ゲル化剤が、寒天である請求項1記載の油性化粧料。
【請求項3】
成分(A)が、寒天を0.6~8質量%含有する請求項2記載の油性化粧料。
【請求項4】
成分(A)が、(A2)粉体を2~45質量%含有する請求項1~3のいずれか1項記載の油性化粧料。
【請求項5】
成分(A)において、(A2)粉体が、着色剤を含む、請求項1~4のいずれか1項記載の油性化粧料。
【請求項6】
成分(A)が、平均粒子径0.2~5mmである、請求項1~5のいずれか1項記載の油性化粧料。
【請求項7】
成分(A)に対する成分(B)の質量割合(B):(A)が、90:10~10:90である、請求項1~6のいずれか1項記載の油性化粧料。
【請求項8】
成分(B)の油性組成物が、さらに、(B3)油性ゲル化剤を含有する、請求項1~7のいずれか1項記載の油性化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、油性化粧料に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、寒天等のハイドロゲル粒子を配合した化粧料が知られている。
例えば、特許文献1には、12-ヒドロキシステアリン酸を含有するゲル化又は固形化した油性成分中に、寒天を含有する小球状の水性組成物が分散してなる複合組成物が、新規な外観、優れた使用感であり、メーキャップ化粧料として用いられることが記載されている。
また、特許文献2には、寒天ハイドロゲル粒子と、シリコーンを化学的に3次元架橋した微粒子とシリコーン油及び/又は炭化水素油とを混合した油性ジェルとを配合した皮膚化粧料が、使用時に適度なマッサージ感が得られることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-22950号公報
特開2012-62289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の化粧料では、寒天のハイドロゲル粒子をつぶした際、ハイドロゲルの成分と外層の油性成分とが混ざりにくく、使用性に課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、粉体を含有するハイドロゲル粒子を、油成分及び特定の界面活性剤を含有する油性組成物と混合することにより、ハイドロゲル粒子の成分と油性組成物の成分とが混ざりやすく、使用性が良好で、しかも、粉体の発色に優れ、パウダリーな仕上がりの油性化粧料が得られることを見出した。
【0006】
本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)成分(A1)及び(A2):
(A1)水系ゲル化剤、
(A2)粉体
を含むハイドロゲル粒子、
(B)成分(B1)及び(B2):
(B1)25℃で液状の油成分、
(B2)HLB5~14の非イオン界面活性剤を含む界面活性剤 6~90質量%
を含む油性組成物
を含有する油性化粧料に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の油性化粧料は、ハイドロゲル粒子の成分と油性組成物の成分とが混ざりやすく、粉体の発色に優れ、パウダリーな仕上がりが得られるものである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明で用いる成分(A)は、(A1)水系ゲル化剤、及び(A2)粉体を含有するハイドロゲル粒子である。
ここで、ハイドロゲル粒子とは、水を溶媒として水系ゲル化剤から得られたゲル(ハイドロゲル)の粒子である。
また、ハイドロゲル粒子の概念には、外層である外皮と内層である芯成分とからなる、内層と外層が同心状のカプセルは含まれない。カプセルは殻(外皮)を持つが、ハイドロゲル粒子はこれを持たないため、カプセルに比べて、皮膚に適用したときにハイドロゲル粒子がよりスムーズに破壊されてのばしやすく、カス残りがないという優れた効果が発現される。
【0009】
ハイドロゲル粒子を形成するのに用いられる(A1)水系ゲル化剤としては、寒天、κ-カラギーナン、ι-カラギーナン、λ-カラギーナン、ファーセレラン、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコールエステル等の海藻抽出物;グアーガム、ローカストビーンガム、タマリンド種子多糖類、タラガム、カシアガム等の植物種子粘質物質;ペクチン、アラビノガラクタン等の植物果実粘質物;キサンタンガム、スクレログルカン、プルラン、デキストラン、ジュランガム、カードラン等の微生物廃生粘質物;ゼラチン、アルブミン、カゼイン等の動物蛋白質;大豆蛋白質、小麦蛋白質等の植物蛋白質;カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、微結晶セルロース等のセルロース及びその誘導体;澱粉、澱粉リン酸エステル、澱粉グリコール酸エステル等の澱粉及びその誘導体などが挙げられる。
これらのうち、物理的に崩壊しやすく脆いゲル粒子を形成する観点から、ハイドロゲル粒子がカラギーナン、寒天、ジュランガム、キサンタンガム、ゼラチン及びペクチンからなる群から選択される1種又は2種以上により形成されることが好ましく、寒天を用いるのがより好ましい。
【0010】
また、ハイドロゲル粒子には、架橋型ハイドロゲルよりも非架橋型ハイドロゲルを用いることが好ましい。架橋型ハイドロゲルを用いた粒子では、粒子内部よりも表面のほうが硬い等の粒子内で硬さに分布が生じることがあるが、非架橋型ハイドロゲルを用いた粒子では、粒子内のゲルの硬さをより均一化できる。このため、皮膚等に塗布した際に手指等でより円滑に崩壊させることができる。
ここで、「非架橋型ハイドロゲル」とは、ゲル化がイオン、例えば、カリウムイオンやカルシウムイオン等との反応によって生じるのではなく、ゲル化剤が寒天である場合のように、ゾル-ゲルの熱可逆性によってゲル化が生じるものをいう。寒天の水への溶解温度は、一般に75℃以上、その主なものについては75~90℃程度であり、寒天を水に溶解させた後、冷却したときのゲル化温度は30~45℃程度である。
(【0011】以降は省略されています)

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