TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2023062611
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-08
出願番号2021172683
出願日2021-10-21
発明の名称吸収性物品
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61F 13/15 20060101AFI20230426BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】防漏カフからの排泄物の滲み出しを抑制し得る吸収性物品を提供すること。
【解決手段】吸収性物品1は、横方向Yの両側部域それぞれに縦方向に沿って延びる防漏カフ3を備える。防漏カフ3は、不織布を少なくとも含む防漏カフ形成用シート30から構成されている。前記不織布の構成繊維はトリグリセリドを含む。前記トリグリセリドが、(a)炭素原子数16の脂肪酸に由来する基を一分子内に少なくとも含むトリグリセリドと、炭素原子数18の脂肪酸に由来する基を一分子内に少なくとも含むトリグリセリドとの混合物、又は(b)炭素原子数16の脂肪酸に由来する基及び炭素原子数18の脂肪酸に由来する基を一分子内に少なくとも含むトリグリセリドである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
横方向の両側部域それぞれに縦方向に沿って延びる防漏カフを備え、
前記防漏カフは、不織布を少なくとも含む防漏カフ形成用シートから構成されており、
前記不織布の構成繊維はトリグリセリドを含み、
前記トリグリセリドが、
(a)炭素原子数16の脂肪酸に由来する基を一分子内に少なくとも含むトリグリセリドと、炭素原子数18の脂肪酸に由来する基を一分子内に少なくとも含むトリグリセリドとの混合物、又は
(b)炭素原子数16の脂肪酸に由来する基及び炭素原子数18の脂肪酸に由来する基を一分子内に少なくとも含むトリグリセリド、である吸収性物品。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
すべてのトリグリセリドに含まれる脂肪酸に由来する基の総量に対して、炭素原子数16の脂肪酸に由来する基の割合が20質量%以上50質量%以下であり、炭素原子数18の脂肪酸に由来する基の割合が50質量%以上70質量%以下である、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記防漏カフは、前記防漏カフ形成用シートが二枚重ねになっている部位を有する、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記防漏カフは、基端部と自由端部とを有し、更に該基端部と該自由端部との間の位置において、二枚重ねになっている前記防漏カフ形成用シートどうしが接合されてなる接合部を有する、請求項3に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記防漏カフは、前記自由端部と前記接合部との間に、二枚重ねになっている前記防漏カフ形成用シートどうしが非接合状態になっている部位を有する、請求項4に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記防漏カフは、前記基端部側に位置する第1起立部と、前記自由端部側に位置し且つ前記横方向の外方に延出する第2起立部とを有する、請求項4又は5に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記吸収性物品の展開且つ伸長状態において、股下部における、前記各第2起立部の前記横方向に沿う長さの総和が、前記横方向に沿う前記防漏カフ間の距離に対して20%以上50%以下である、請求項6に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記防漏カフ形成用シートは、色差ΔE*abが38以下であり且つ色差係数が490以下である、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項9】
前記不織布がメルトブローン不織布を含む、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項10】
前記メルトブローン不織布が、ポリオレフィン繊維を含み、
前記ポリオレフィン繊維が、ランダムプロピレンコポリマー又は低立体規則性ホモポリプロピレンと、ホモポリプロピレンとを含む、請求項1ないし9のいずれか一項に記載の吸収性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ておむつや生理用ナプキンなどの各種の吸収性物品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつを始めとする各種の吸収性物品において、防漏カフあるいは立体ギャザーなどと呼ばれる漏れ出し防止部材を具備するものが知られている。かかる部材は、便などの排泄物を堰き止めて漏れ出しを防止する目的で、吸収性物品の肌対向面側に設けられる。
【0003】
例えば便が防漏カフに堰き止められた場合には、便が防漏カフに付着することから、付着した便が防漏カフ越しに透けて見えることがある。このような状況は、脚周りにおける漏れ出しに対する不安を着用者に抱かせる一因となる場合があり、着用者の精神的な負担となることがある。
特に、排泄量が多い場合には、便が防漏カフを乗り越えて外部へ漏れ出すことがあり、また乗り越えによる漏れ出しが起こらない場合であっても、防漏カフと接していた便が防漏カフの外側へ滲み出してしまうことがある。これらの状況においては、外部から便が一層視認されやすくなるので漏れ出しに対する精神的な不安を着用者に一層与えるばかりでなく、便が漏れることによる衣類汚れへの対応が必要になるなど肉体的な負担も大きくなる。
【0004】
特許文献1には、着用者の脚周りに配されるバリアレッグカフにグリセロールトリステアラートが含まれている吸収性物品が記載されている。この吸収性物品によれば、低表面張力液体に対するバリアレッグカフの裏抜けが起こりづらいと同文献には記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2016-511109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、本発明者の検討の結果、特許文献1に記載のバリアレッグカフを用いた場合であっても、排泄物の滲み出しを防止するには不十分であることが判明した。
したがって本発明の課題は、排泄物の滲み出しを防止し得る防漏カフを備えた吸収性物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、横方向の両側部域それぞれに縦方向に沿って延びる防漏カフを備え、
前記防漏カフは、不織布を少なくとも含む防漏カフ形成用シートから構成されており、
前記不織布の構成繊維はトリグリセリドを含み、
前記トリグリセリドが、
(a)炭素原子数16の脂肪酸に由来する基を一分子内に少なくとも含むトリグリセリドと、炭素原子数18の脂肪酸に由来する基を一分子内に少なくとも含むトリグリセリドとの混合物、又は
(b)炭素原子数16の脂肪酸に由来する基及び炭素原子数18の脂肪酸に由来する基を一分子内に少なくとも含むトリグリセリド、である吸収性物品を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の吸収性物品によれば、防漏カフからの排泄物の滲み出しを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の吸収性物品の展開且つ伸長状態における股下部の横方向に沿う厚み方向断面図である。
図2は、図1において防漏カフが起立した状態を模式的に示す断面図である。
図3は、本発明の吸収性物品の別の実施形態を示す断面図(図1相当図)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明する。本発明の吸収性物品は一般に、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有する縦長の形状をしている。吸収性物品は、着用者の股間部に配される股下部並びにその前後に延在する腹側部及び背側部を有する。股下部は、吸収性物品の着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部を有しており、該排泄部対向部は通常、吸収性物品の縦方向の中央部又はその近傍に位置している。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

花王株式会社
容器
18日前
花王株式会社
袋容器
29日前
花王株式会社
包装容器
1か月前
花王株式会社
洗浄方法
10日前
花王株式会社
固形食品
17日前
花王株式会社
半導体素子
1か月前
花王株式会社
粉末化粧料
1か月前
花王株式会社
吸収性物品
11日前
花王株式会社
洗浄用物品
1か月前
花王株式会社
油脂組成物
9日前
花王株式会社
エッチング液
2日前
花王株式会社
経口用組成物
18日前
花王株式会社
流体密封容器
18日前
花王株式会社
口腔用組成物
23日前
花王株式会社
基板処理方法
1か月前
花王株式会社
水硬性組成物
1か月前
花王株式会社
化粧料組成物
9日前
花王株式会社
水硬性組成物
1か月前
花王株式会社
経口用組成物
5日前
花王株式会社
経口用組成物
5日前
花王株式会社
糖質燃焼促進剤
9日前
花王株式会社
皮膚の分類方法
9日前
花王株式会社
水系液状化粧料
1か月前
花王株式会社
リパーゼ変異体
18日前
花王株式会社
ポンプユニット
15日前
花王株式会社
ペット用トイレ
15日前
花王株式会社
油性固形化粧料
17日前
花王株式会社
鋳物製造用構造体
24日前
花王株式会社
皮膚指標推定方法
1か月前
花王株式会社
口腔内菌叢改善剤
17日前
花王株式会社
ウイルス不活化剤
1か月前
花王株式会社
肌のくすみ改善剤
11日前
花王株式会社
アイスクリーム類
5日前
花王株式会社
吸収性物品用不織布
17日前
花王株式会社
吹付用水硬性組成物
18日前
花王株式会社
エッチング液組成物
1か月前
続きを見る