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公開番号2023062275
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-08
出願番号2021172150
出願日2021-10-21
発明の名称宅配ボックス用の錠装置
出願人株式会社ナガエ
代理人個人
主分類E05B 65/10 20060101AFI20230426BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】少ない部品点数でシンプルに構成することができ、子供が宅配ボックスの中に一時的に閉じ込められとしても簡単に脱出できる宅配ボックス用の錠装置を提供する。
【解決手段】閉扉位置と開扉位置との間を移動可能なラッチ26と、ラッチ26を閉扉位置の方向に付勢するラッチ付勢バネ28とを備える。互いに連動して回動する第一摘み部38及び第一可動部40を有した第一操作部材30を備える。第一操作部材30は、ラッチ付勢バネ28により、初期位置に保持されるように付勢される。互いに連動して回動する第二摘み部42及び第二可動部44を有し、ロック位置又はロック解除位置にセットされる第二操作部材32を備える。互いに連動して回動する鍵受け部48及び第三可動部50を有した第三操作部材34を備える。互いに連動して変位する脱出用の押圧部52及び第四可動部54を有した第四操作部材34を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
宅配ボックスの一面を開閉する扉に取り付けて使用される宅配ボックス用の錠装置において、
前記扉が開かれるのを阻止する閉扉位置と前記扉が開かれるのを阻止しない開扉位置との間を移動可能なラッチと、前記ラッチを前記閉扉位置の方向に付勢するラッチ付勢バネと、前記扉の外側から回転操作される第一摘み部と前記第一摘み部に連動して回動する第一可動部とを有した第一操作部材と、前記第一摘み部及び前記第一可動部が初期位置に保持されるように前記第一可動部を付勢する第一付勢バネと、前記扉の内側から回転操作される第二摘み部と前記第二摘み部に連動して回動する第二可動部とを有し、前記第二摘み部が回転操作されることによって前記第二摘み部及び前記第二可動部がロック位置又はロック解除位置にセットされる第二操作部材と、前記扉の外側から鍵を差し込んで回転操作される鍵受け部と前記鍵受け部に連動して回動する第三可動部とを有した第三操作部材と、前記扉の内面に近づける方向に押圧されて変位する押圧部と前記押圧部に連動して変位する第四可動部とを有した第四操作部材とを備え、
前記扉に取り付けられて前記扉が閉じられた時の状態であって、前記第二摘み部及び前記第二可動部が前記ロック解除位置にセットされ、前記第一摘み部及び前記第一可動部が前記初期位置にあり、前記ラッチが前記閉扉位置にある状態を第一の閉鎖状態とし、
前記扉に取り付けられて前記扉が閉じられた時の状態であって、前記第二摘み部及び前記第二可動部が前記ロック位置にセットされ、前記第一摘み部及び前記第一可動部が前記初期位置にあり、前記ラッチが前記閉扉位置にある状態を第二の閉鎖状態としたとき、
前記第一の閉鎖状態から前記第一摘み部が回転操作され、これに連動して前記第一可動部が前記初期位置から変位すると、前記第一可動部の特定部位が前記ラッチの特定部位に当接又は摺接し、前記ラッチが前記第一可動部に押されて前記開扉位置に向かって移動して前記扉を開くことが可能になり、前記扉が開かれた後、前記第一摘み部及び前記第一可動部が前記初期位置に戻った状態で前記第二摘み部が回転操作され、前記第二摘み部及び前記第二可動部が前記ロック位置にセットされると、前記第二可動部の特定部位が前記第一可動部の特定部位に係合し、前記第一可動部及び前記第一摘み部が回動できないようにロックされ、
前記第二の閉鎖状態から前記鍵を前記鍵受け部に差し込んで回転操作され、これに連動して前記第三可動部が変位すると、前記第三可動部の特定部位が前記第二可動部の特定部位に当接又は摺接し、前記第二可動部が前記第三可動部に押されて前記ロック解除位置に移動し、前記第二可動部と前記第一可動部との係合が解除されることによって前記第一可動部及び前記第一摘み部が回動可能になり、
前記第一及び第二の閉鎖状態から前記押圧部が前記扉の内面に近づける方向に押圧されて変位し、これに連動して前記第四可動部が変位すると、前記第四可動部が前記ラッチの特定部位に当接又は摺接し、前記ラッチが前記第四可動部に押されて前記開扉位置に向かって移動して前記扉を開くことが可能になることを特徴とする宅配ボックス用の錠装置。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記ラッチ付勢バネは、前記第一付勢バネとして兼用され、前記第一摘み部及び前記第一可動部が前記初期位置から変位しているとき、前記ラッチの特定部位が前記第一可動部の特定部位に当接又は摺接し、前記ラッチ付勢バネの付勢が前記ラッチを介して前記第一可動部に伝達され、前記第一摘み部及び前記第一可動部が前記初期位置に戻る方向に付勢される請求項1記載の宅配ボックス用の錠装置。
【請求項3】
前記第一操作部材は、前記第一摘み部及び前記第一可動部を一体に設けた部材である請求項1又は2記載の宅配ボックス用の錠装置。
【請求項4】
前記第二操作部材は、前記第二摘み部及び前記第二可動部を一体に設けた部材である請求項1乃至3のいずれか記載の宅配ボックス用の錠装置。
【請求項5】
前記第三操作部材は、前記鍵受け部及び前記第三可動部を一体に設けた部材である請求項1乃至4のいずれか記載の宅配ボックス用の錠装置。
【請求項6】
前記第四操作部材は、前記押圧部及び前記第四可動部を一体に設けた部材である請求項1乃至5のいずれか記載の宅配ボックス用の錠装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、宅配ボックスの扉を施解錠するための錠装置に関し、特に閉じ込め防止機能を備えた錠装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、宅配ボックス内に閉じ込められた子供が容易に脱出できるようにする閉じ込め防止機能を備えた錠装置が複数提案されている。例えば、特許文献1に開示されているように、扉の端面から外方へ突出する方向にバネ付勢された扉施錠用のラッチと、ラッチを扉外部への突出位置でロックするロック機構と、宅配ボックス内に閉じ込められた小さい子供が脱出するための扉解放機構とを備えた錠装置があった。扉解放機構は、閉じ込められた子供が扉の内面に向かって回動操作する回動板と、回動板に連動して回動してロック機構によるラッチのロック状態を解除するロック解除用カムと、回動板に連動してラッチを扉の端面より内方に引き込む方向に移動させるためのラッチ引き込み用カムとで構成される。
【0003】
その他には、例えば、宅配ボックスの内側から錠装置を分解できるようにしたものや、宅配ボックスの内側から錠装置を解錠するための脱出用スライドレバーを設けたもの等がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-286458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
狭くて暗い宅配ボックスの中に閉じ込められた子供は非常に混乱するので、冷静に錠装置を分解したり、脱出用スライドレバーを操作したりすることは困難である。
【0006】
一方、特許文献1の扉解放機構の場合、閉じ込められた子供が自然に行う動作、すなわち扉を何とか押し開けようとする動作を利用して脱出用の回動板を回動させる構造なので、比較的簡単に脱出することができる。しかしながら、特許文献1の錠装置は、部品点数が多くて構造も複雑である。
【0007】
本発明は、少ない部品点数でシンプルに構成することができ、子供が宅配ボックスの中に一時的に閉じ込められとしても簡単に脱出できる宅配ボックス用の錠装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、宅配ボックスの一面を開閉する扉に取り付けて使用される宅配ボックス用の錠装置であって、
前記扉が開かれるのを阻止する閉扉位置と前記扉が開かれるのを阻止しない開扉位置との間を移動可能なラッチと、前記ラッチを前記閉扉位置の方向に付勢するラッチ付勢バネと、前記扉の外側から回転操作される第一摘み部と前記第一摘み部に連動して回動する第一可動部とを有した第一操作部材と、前記第一摘み部及び前記第一可動部が初期位置に保持されるように前記第一可動部を付勢する第一付勢バネと、前記扉の内側から回転操作される第二摘み部と前記第二摘み部に連動して回動する第二可動部とを有し、前記第二摘み部が回転操作されることによって前記第二摘み部及び前記第二可動部がロック位置又はロック解除位置にセットされる第二操作部材と、前記扉の外側から鍵を差し込んで回転操作される鍵受け部と前記鍵受け部に連動して回動する第三可動部とを有した第三操作部材と、前記扉の内面に近づける方向に押圧されて変位する押圧部と前記押圧部に連動して変位する第四可動部とを有した第四操作部材とを備え、
前記扉に取り付けられて前記扉が閉じられた時の状態であって、前記第二摘み部及び前記第二可動部が前記ロック解除位置にセットされ、前記第一摘み部及び前記第一可動部が前記初期位置にあり、前記ラッチが前記閉扉位置にある状態を第一の閉鎖状態とし、
前記扉に取り付けられて前記扉が閉じられた時の状態であって、前記第二摘み部及び前記第二可動部が前記ロック位置にセットされ、前記第一摘み部及び前記第一可動部が前記初期位置にあり、前記ラッチが前記閉扉位置にある状態を第二の閉鎖状態としたとき、
前記第一の閉鎖状態から前記第一摘み部が回転操作され、これに連動して前記第一可動部が前記初期位置から変位すると、前記第一可動部の特定部位が前記ラッチの特定部位に当接又は摺接し、前記ラッチが前記第一可動部に押されて前記開扉位置に向かって移動して前記扉を開くことが可能になり、前記扉が開かれた後、前記第一摘み部及び前記第一可動部が前記初期位置に戻った状態で前記第二摘み部が回転操作され、前記第二摘み部及び前記第二可動部が前記ロック位置にセットされると、前記第二可動部の特定部位が前記第一可動部の特定部位に係合し、前記第一可動部及び前記第一摘み部が回動できないようにロックされ、
前記第二の閉鎖状態から前記鍵を前記鍵受け部に差し込んで回転操作され、これに連動して前記第三可動部が変位すると、前記第三可動部の特定部位が前記第二可動部の特定部位に当接又は摺接し、前記第二可動部が前記第三可動部に押されて前記ロック解除位置に移動し、前記第二可動部と前記第一可動部との係合が解除されることによって前記第一可動部及び前記第一摘み部が回動可能になり、
前記第一及び第二の閉鎖状態から前記押圧部が前記扉の内面に近づける方向に押圧されて変位し、これに連動して前記第四可動部が変位すると、前記第四可動部が前記ラッチの特定部位に当接又は摺接し、前記ラッチが前記第四可動部に押されて前記開扉位置に向かって移動して前記扉を開くことが可能になる宅配ボックス用の錠装置である。
【0009】
前記ラッチ付勢バネは、前記第一付勢バネとして兼用され、前記第一摘み部及び前記第一可動部が前記初期位置から変位しているとき、前記ラッチの特定部位が前記第一可動部の特定部位に当接又は摺接し、前記ラッチ付勢バネの付勢が前記ラッチを介して前記第一可動部に伝達され、前記第一摘み部及び前記第一可動部が前記初期位置に戻る方向に付勢される構成にすることができる。
【0010】
前記第一操作部材は、前記第一摘み部及び前記第一可動部を一体に設けた部材であることが好ましい。また、前記第二操作部材は、前記第二摘み部及び前記第二可動部を一体に設けた部材であることが好ましい。また、前記第三操作部材は、前記鍵受け部及び前記第三可動部を一体に設けた部材であることが好ましい。また、前記第四操作部材は、前記押圧部及び前記第四可動部を一体に設けた部材であることが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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