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公開番号2023061511
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-02
出願番号2021171435
出願日2021-10-20
発明の名称窓開閉システム
出願人オイレスECO株式会社
代理人個人
主分類E05F 1/14 20060101AFI20230425BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】窓本体の閉鎖時に作用する操作荷重を軽減することができ、大きな力を要せずに開放された窓本体を容易に閉鎖することができる窓開閉システムを提供する。
【解決手段】窓開閉システム10の回転機構は、窓フレーム12に回転可能に設置された回転ロッド25と、回転ロッド25を回転させる高窓用オペレータ24と、回転ロッド25の回転に伴って旋回チェーンを繰り出すとともに旋回チェーンを巻き取るローラーと、回転ロッド25に設置されて巻き方向又は巻き方向とは逆方向へねじれた場合、ねじれとは反対方向へねじれた角度に比例するトルクを発現する第1トーションスプリングとを含む。開閉システム10は、旋回チェーンを繰り出す方向へ回転ロッド25が回転したときに第1トーションスプリングが巻き方向又は巻き方向とは逆方向へねじれて第1トーションスプリングが巻取りトルクを発現し、窓本体13を開放状態から閉鎖状態に旋回させる場合の回転ロッド25に作用する回転負荷が第1トーションスプリングの巻取りトルクによって軽減される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
窓フレームに回転可能に設置された回転端部を中心に自由端部が上下方向へ旋回する窓本体と、前記窓本体の自由端部に連結されて該窓本体を閉鎖状態から開放状態に旋回させるとともに該開放状態から該閉鎖状態に旋回させる旋回条と、前記旋回条を一方向へ繰り出して前記窓本体を閉鎖状態から開放状態に旋回させ、又は、前記旋回条を他方向へ巻き取って前記窓本体を開放状態から閉鎖状態に旋回させる回転機構とを備えた窓開閉システムにおいて、
前記回転機構が、前記窓フレームに回転可能に設置されて横方向へ延びる回転ロッドと、前記回転ロッドを時計回り方向又は反時計回り方向へ回転させる回転力付与手段と、前記回転ロッドに設置されて前記旋回条が連結され、前記回転ロッドの回転に伴って前記旋回条を繰り出すとともに該旋回条を巻き取るローラーと、前記回転ロッドに設置されて巻き方向又は巻き方向とは逆方向へねじれた場合、ねじれとは反対方向へねじれた角度に比例するトルクを発現する第1トーションスプリングとを含み、
前記窓開閉システムは、前記旋回条を繰り出す方向へ前記回転ロッドが回転したときに前記第1トーションスプリングが巻き方向又は巻き方向とは逆方向へねじれ、前記ローラーが前記旋回条を巻き取る方向へ前記第1トーションスプリングが巻取りトルクを発現し、前記第1トーションスプリングの巻取りトルクによって前記ローラーの回転が前記旋回条の巻取り方向へ付勢され、前記窓本体を開放状態から閉鎖状態に旋回させる場合の前記回転ロッドに作用する回転負荷が前記巻取りトルクによって軽減されることを特徴とする窓開閉システム。
続きを表示(約 2,800 文字)【請求項2】
前記窓開閉システムでは、前記窓本体の自由端部が上下方向下方へ旋回して該窓本体が閉鎖状態から開放され、前記窓本体を開放するときに該窓本体の自重によってその自由端部が上下方向下方へ自動で旋回するように前記第1トーションスプリングのトルクが調節されている請求項1に記載の窓開閉システム。
【請求項3】
前記窓開閉システムでは、前記旋回条を他方向へ巻き取って前記窓本体を開放状態から全閉の閉鎖状態に旋回させたときに、前記第1トーションスプリングのねじれが戻り、該第1トーションスプリングの巻取りトルクが消失する請求項1又は請求項2に記載の窓開閉システム。
【請求項4】
前記窓開閉システムでは、前記旋回条を他方向へ巻き取って前記窓本体を開放状態から全閉の閉鎖状態に旋回させるときに、前記第1トーションスプリングのねじれが戻り、該第1トーションスプリングの巻取りトルクが消失した後、前記第1トーションスプリングが巻き方向又は巻き方向とは逆方向へねじれ、前記窓本体が全閉に旋回した閉鎖状態において前記ローラーが前記旋回条を繰り出す方向へ前記第1トーションスプリングが繰り出しトルクを発現し、前記第1トーションスプリングの繰り出しトルクによって前記ローラーの回転が前記旋回条の繰り出し方向へ付勢され、前記第1トーションスプリングの繰り出しトルクが前記窓本体を全閉の閉鎖状態から開放状態へ旋回させる初動時に作用する請求項1又は請求項2に記載の窓開閉システム。
【請求項5】
前記窓開閉システムでは、前記初動時を経過した時点において前記第1トーションスプリングのねじれが戻り、該第1トーションスプリングの繰り出しトルクが消失し、前記初動時を経過した時点から前記旋回条を繰り出す方向へ前記回転ロッドが回転したときに前記第1トーションスプリングが巻き方向又は巻き方向とは逆方向へねじれ、前記ローラーが前記旋回条を巻き取る方向へ前記第1トーションスプリングが巻取りトルクを発現し、前記第1トーションスプリングの巻取りトルクによって前記ローラーの回転が前記旋回条の巻取り方向へ付勢される請求項4に記載の窓開閉システム。
【請求項6】
前記回転機構が、前記回転ロッドに設置されて巻き方向又は巻き方向とは逆方向へねじれた場合、ねじれとは反対方向へねじれた角度に比例するトルクを発現する第2トーションスプリングを含み、前記窓開閉システムでは、前記旋回条を巻き取る方向へ前記回転ロッドが回転し、前記窓本体を開放状態から閉鎖位置に向かって旋回させたときに前記第2トーションスプリングが巻き方向又は巻き方向とは逆方向へねじれ、前記窓本体が全閉に旋回した閉鎖位置にあるときに、前記ローラーが前記旋回条を繰り出す方向へ前記第2トーションスプリングが繰り出しトルクを発現し、前記第2トーションスプリングの繰り出しトルクによって前記ローラーの回転が前記旋回条の繰り出し方向へ付勢され、前記第2トーションスプリングの繰り出しトルクが前記窓本体を全閉の閉鎖状態から開放状態へ旋回させる初動時に作用する請求項1に記載の窓開閉システム。
【請求項7】
前記回転機構が、前記第2トーションスプリングのねじり回転数第1調整機構を含み、前記窓開閉システムでは、前記窓本体を全開の開放状態から閉鎖位置に向かって旋回させたときに、前記ねじり回転数第1調整機構によって前記回転ロッドが設定された回数だけ回転した後に前記第2トーションスプリングのねじれが始まる請求項6に記載の窓開閉システム。
【請求項8】
前記ねじり回転数第1調整機構が、前記回転ロッドに設置されて該回転ロッドの回転に連動して回転する第1回転伝達プレートと、前記第1回転伝達プレートの軸方向へ隣接して配置されて前記第2トーションスプリングの一端部に設置された第2回転伝達プレートとから形成され、前記第1回転伝達プレートが、その回転を前記第2回転伝達プレートに伝達する回転伝達手段を有し、前記第2回転伝達プレートが、前記第1回転伝達プレートの回転を受ける回転受動手段を有し、前記ねじり回転数第1調整機構では、前記窓本体が全開の開放状態から閉鎖位置に向かって旋回して前記回転ロッドが回転したときに、前記第1回転伝達プレートが回転しつつ該第1回転伝達プレートの回転が前記回転伝達手段から前記回転受動手段を介して前記第2回転伝達プレートに伝達され、前記第1回転伝達プレートと前記第2回転伝達プレートとが一緒に回転することで前記回転ロッドの回転が前記第2トーションスプリングに伝わって該第2トーションスプリングのねじれが始まる請求項7に記載の窓開閉システム。
【請求項9】
前記ねじり回転数第1調整機構が、前記第1回転伝達プレートと前記第2回転伝達プレートとの間に配置されて該第1回転伝達プレートの軸方向へ隣接して並ぶ第1~第n回転プレートを含み、前記第1~第n回転プレートが、前記第1回転伝達プレートの回転を受ける回転受動手段を有し、前記ねじり回転数第1調整機構では、前記窓本体が全開の開放状態から閉鎖位置に向かって旋回して前記回転ロッドが回転したときに、前記第1回転伝達プレートが回転しつつ該第1回転伝達プレートの回転が前記回転伝達手段から前記回転受動手段を介して前記第1回転プレートに伝達され、次に、前記第1回転伝達プレートと前記第1回転プレートとが一緒に回転しつつ該第1回転プレートの回転が前記回転受動手段を介して該第1回転プレートから前記第2回転プレートに伝達され、次に、前記第1回転伝達プレートと前記第1及び第2回転プレートとが一緒に回転しつつ該第2回転プレートの回転が前記回転受動手段を介して該第2回転プレートから前記第3回転プレートに伝達されるように、前記第1~第n回転プレートの回転が第1回転プレートから第n回転プレートに向かって順に伝わり、前記回転ロッドの回転が前記第1回転伝達プレートから前記第n回転プレートに向かって順に伝わった後、前記第n回転プレートの回転が前記回転受動手段を介して前記第2回転伝達プレートに伝わり、前記第1回転伝達プレートと前記第1~第n回転プレートと前記第2回転伝達プレートとが一緒に回転することで前記回転ロッドの回転が前記第2トーションスプリングに伝わって該第2トーションスプリングのねじれが始まる請求項8に記載の窓開閉システム。
【請求項10】
前記ねじり回転数第1調整機構の第1~第n回転プレートの枚数が、前記ローラーに対する前記旋回条の巻き数に応じて決定される請求項9に記載の窓開閉システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、窓開閉システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
開閉排煙窓に設置されて常時窓本体を押し開こうとするダンパーの力を、一方を固定していて窓本体(障子)に設置した滑車にワイヤーを囲繞し、既定の高さに設置されたハンドル操作ボックスにそのワイヤーの他方を巻き取ることによって窓本体を閉鎖状態とし、そのハンドル操作ボックスに巻き取られたワイヤーの巻き取りを解除することによって窓本体を開放する排煙窓開閉装置が開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
この排煙窓開閉装置は、ハンドル操作ボックスに他方を巻き取られたワイヤーの巻き取りを解放することなく、ワイヤーの一方を固定及び解除する非常時用排煙窓開放装置がハンドル操作ボックスとは別に設置されている。排煙窓開閉装置では、非常時用排煙窓開放装置専用の煙感知器が設置され、その煙感知器の感知信号によって非常時用排煙窓開放装置におけるワイヤーの固定を解除し、非常時に自動的に窓本体を開放する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-102388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1に開示の排煙窓開閉装置の窓本体(障子)は、窓フレームの下方フレームに回転可能に連結された回転端部と、回転端部から上方へ離間対向する自由端部と、横方向へ離間対向する第1及び第2側部とを有する。排煙窓開閉装置は、窓本体の開放時には、ガスダンパーの付勢力によって窓本体の自由端部が上下方向下方へ旋回し、窓本体が開放される。開放された窓本体を閉鎖する場合、窓本体の自由端部を上下方向上方へ旋回させる。
【0006】
窓本体は、樹脂サッシやアルミサッシ、アルミ樹脂複合サッシから作られ、相当の重量を備えており、自由端部の上方への旋回時(窓本体の閉鎖時)に窓本体の自重(重量)とガスダンパーの付勢力とが作用するから、窓本体の閉鎖時に操作荷重が作用し、窓本体の閉鎖操作に相当の力を要するのみならず、ハンドルを複数回回転させなければならず、全開の開放状態にある窓本体を全閉に閉鎖するまでに手間と時間とを要する場合がある。
【0007】
本発明の目的は、窓本体の閉鎖時に作用する操作荷重を軽減することができ、大きな力を要せずに開放された窓本体を容易に閉鎖することができる窓開閉システムを提供することにある。本発明の他の目的は、窓本体を開放させる初動時に窓本体をスムースに旋回させることができ、手間と時間とを要せずに窓本体をスムースに閉鎖することができる窓開閉システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するための本発明の前提は、窓フレームに回転可能に設置された回転端部を中心に自由端部が上下方向へ旋回する窓本体と、窓本体の自由端部に連結されて窓本体を閉鎖状態から開放状態に旋回させるとともに開放状態から該閉鎖状態に旋回させる旋回条と、旋回条を一方向へ繰り出して窓本体を閉鎖状態から開放状態に旋回させ、又は、旋回条を他方向へ巻き取って窓本体を開放状態から閉鎖状態に旋回させる回転機構とを備えた窓開閉システムである。
【0009】
前記前提における本発明の特徴は、回転機構が、窓フレームに回転可能に設置されて横方向へ延びる回転ロッドと、回転ロッドを時計回り方向又は反時計回り方向へ回転させる回転力付与手段と、回転ロッドに設置されて旋回条が連結され、回転ロッドの回転に伴って旋回条を繰り出すとともに旋回条を巻き取るローラーと、回転ロッドに設置されて巻き方向又は巻き方向とは逆方向へねじれた場合、ねじれとは反対方向へねじれた角度に比例するトルクを発現する第1トーションスプリングとを含み、窓開閉システムは、旋回条を繰り出す方向へ回転ロッドが回転したときに第1トーションスプリングが巻き方向又は巻き方向とは逆方向へねじれ、ローラーが旋回条を巻き取る方向へ第1トーションスプリングが巻取りトルクを発現し、第1トーションスプリングの巻取りトルクによってローラーの回転が旋回条の巻取り方向へ付勢され、窓本体を開放状態から閉鎖状態に旋回させる場合の回転ロッドに作用する回転負荷が巻取りトルクによって軽減されることにある。
【0010】
本発明の一例として、窓開閉システムでは、窓本体の自由端部が上下方向下方へ旋回して窓本体が閉鎖状態から開放され、窓本体を開放するときに窓本体の自重によってその自由端部が上下方向下方へ自動で旋回するように第1トーションスプリングのトルクが調節されている。
(【0011】以降は省略されています)

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