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公開番号2023061328
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-01
出願番号2021171264
出願日2021-10-19
発明の名称逆止弁装置
出願人株式会社コスメック
代理人
主分類F16K 15/18 20060101AFI20230424BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】 弁で遮断した流路から圧力流体が漏れ出しにくい構造の逆止弁装置を提供する。
【解決手段】 ブロック(1)内に流路(2)が形成され、その流路(2)の途中部に主弁(3)と副弁(4)とが直列状に設けられる。前記流路(2)の一部を構成する一次側室(5)と中間室(7)と二次側室(6)とが、当該流路(2)の一端側から他端側に順に形成される。前記主弁(3)と前記副弁(4)とをパイロット弁(60)が開弁操作する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
ブロック(1)内に形成される流路(2)の途中部に直列状に設けられる主弁(3)と副弁(4)と、前記流路(2)の一部を構成するように、当該流路(2)の一端側から他端側に順に形成される一次側室(5)と中間室(7)と二次側室(6)と、前記主弁(3)と前記副弁(4)とを開弁操作するパイロット弁(60)と、を備える逆止弁装置において、
前記二次側室(6)と前記中間室(7)とを接続および遮断する前記主弁(3)は、
前記ブロック(1)内に形成される収容孔(10)に軸方向に移動可能に挿入される筒状の主弁部材(41)と、
前記収容孔(10)の内周壁に周方向に形成される主弁座(46)に当接可能となるように前記主弁部材(41)の外周壁に形成される主弁面(45)と、
前記主弁部材(41)を前記主弁座(46)に向けて付勢する閉弁バネ(47)と、を有し、
前記一次側室(5)と前記中間室(7)とを接続および遮断する前記副弁(4)は、
前記主弁部材(41)の筒孔(48)に前記軸方向に移動可能に挿入されると共に、前記主弁部材(41)に前記軸方向に所定隙間をあけて当接可能に対面される副弁部材(50)と、
前記収容孔(10)の内周壁に周方向に形成される副弁座(56)に当接可能となるように前記副弁部材(50)の外周壁に形成される副弁面(55)と、を有し、
前記パイロット弁(60)は、
前記ブロック(1)内に前記副弁部材(50)に向けて移動可能に挿入されると共に、前記副弁部材(50)に所定隙間をあけて当接可能に対面されるパイロット弁部材(63)であって、前記収容孔(10)内に装着される後退バネ(66)によって前記副弁部材(50)から離間する方向に付勢されると共に、前記ブロック(1)内に設けられる作動室(76)に供給される圧力流体によって前記副弁部材(50)に向けて移動されるパイロット弁部材(63)を有する、ことを特徴とする逆止弁装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、逆止弁装置に関し、より詳しくは、パイロット弁によって強制開弁される逆止弁装置の技術に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
この種の逆止弁装置には、従来では、特許文献1(日本国・実開昭52-116722号公報)に記載されたものがある。その従来技術は、次のように構成されている。
ブロック内に収容孔が上下方向に形成される。収容孔に筒状の主弁部材が上下方向に移動可能に挿入される。収容孔の内周壁に主弁座が周方向に形成される。その主弁座に当接可能な主弁面が主弁部材の下端部に周方向に形成される。その主弁部材の筒孔に収容孔の内周壁に主弁座が周方向に形成され、その主弁座に当接可能な主弁面が主弁部材に形成される。その主弁部材の筒孔は、上側から順に貫通される大径孔と小径孔とを有している。その大径孔に副弁部材が上下方向に移動可能に挿入される。小径孔の大径孔側の周縁部に副弁座が形成される。その副弁座に当接可能となるように副弁面が副弁部材の下端部に周方向に形成される。副弁部材とブロックとの間に閉弁バネが装着され、その閉弁バネが副弁部材を副弁座に向けて付勢すると共に、その副弁部材に押される主弁部材が主弁座に向けて付勢される。また、収容孔の下部にピストンが移動可能に挿入され、そのピストンからパイロット部が上方に突設される。そのパイロット部の上端小径部が主弁部材の小径孔に挿入されて、そのパイロット部が副弁部材に当接可能となっている。ピストンの下側の作動室に装着される進出バネがピストンを上方に移動させる。また、ピストンの上側の作動室に圧力流体が供給されると、ピストンが下方に後退されるようになっている。この逆止弁装置では、流路の一端部としての給排路がブロックの右壁に形成され、収容孔に連通されている。その収容孔内で流路が第1分岐路と第2分岐路に分岐される。その第1分岐路は、主弁部材の弁面および弁座の開弁隙間によって構成されている。第2分岐路は、主弁部材の小径孔と、副弁部材の弁面および弁座の開弁隙間と、主弁部材の大径孔と、主弁部材の周壁に形成された貫通孔とから構成される。その第1分岐路と第2分岐路とは、ブロックの左壁に形成される給排路で合流される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭52-116722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の従来技術は次の問題がある。
上記の流路がブロック内で第1分岐路と第2分岐路とに分かれて備えられる。第1分岐路を開閉する主弁および第2分岐路を開閉する副弁のうちのいずれか一方の弁が、何らかの原因、例えば、ごみなどの異物が挟まることにより閉弁できないときには、圧縮空気(圧力流体)が漏れ出ることになる。ブロック内に弁が1つの流路に1つだけ備えられる場合に比べて、従来技術の弁装置では、1つの分岐路に1つの弁を2組備えるので、閉弁できないで圧力流体を漏れ出させる不具合を生じさせる可能性が高くなっている。
本発明の目的は、弁で遮断した流路から圧力流体が漏れ出しにくい構造の逆止弁装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するため、本発明は、例えば、図1から図4、図5に示すように、逆止弁装置を次のように構成した。
ブロック1内に形成される流路2の途中部に主弁3と副弁4とが直列状に設けられる。前記流路2の一部を構成する一次側室5と中間室7と二次側室6とが、当該流路2の一端側から他端側に順に形成される。前記主弁3と前記副弁4とをパイロット弁60が開弁操作する。前記主弁3は、前記二次側室6と前記中間室7とを接続および遮断する。その主弁3は、次のように構成される。前記ブロック1内に形成される収容孔10に筒状の主弁部材41が軸方向に移動可能に挿入される。前記収容孔10の内周壁に周方向に形成される主弁座46に当接可能となる主弁面45が前記主弁部材41の外周壁に形成される。前記主弁部材41を閉弁バネ47が前記主弁座46に向けて付勢する。前記副弁4は、前記一次側室5と前記中間室7とを接続および遮断する。その副弁4は、次のように構成される。前記主弁部材41の筒孔48に前記軸方向に移動可能に挿入される副弁部材50が、前記主弁部材41に前記軸方向に所定隙間をあけて当接可能に対面される。前記収容孔10の内周壁に周方向に形成される副弁座56に当接可能となる副弁面55が、前記副弁部材50の外周壁に形成される。前記パイロット弁60は、パイロット弁部材63を有している。そのパイロット弁部材63は、前記ブロック1内に前記副弁部材50に向けて移動可能に挿入されると共に、前記副弁部材50に所定隙間をあけて当接可能に対面される。また、そのパイロット弁部材63は、前記収容孔10内に装着される後退バネ66によって前記副弁部材50から離間する方向に付勢されると共に、前記ブロック1内に設けられる作動室76に供給される圧力流体によって前記副弁部材50に向けて移動される。
【0006】
本発明は、次の作用効果を奏する。
上記逆止弁装置では、1つの流路に主弁と副弁とを直列状に備えている。このため、二次側室の圧力流体が主弁および副弁に遮断されるので、主弁および副弁のうちの一方の弁が、何らかの原因によって、閉弁できないときでも、他方の弁が閉弁されるので二次側室から圧力流体が漏れ出るのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明の一実施形態を示し、逆止弁装置の断面視の模式図である。
図2は、上記逆止弁装置の動作説明図であり、図1に類似する図である。
図3は、上記逆止弁装置の動作説明図であり、図1に類似する図である。
図4は、上記逆止弁装置の動作説明図であり、図1に類似する図である。
図5は、上記実施形態の変形例を示す逆止弁装置であり、図4に類似する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態を図1から図4によって説明する。
本発明の逆止弁装置は、矩形の金属製のブロック1内に、圧縮空気(圧力流体)を給排するための流路2を1つ備えている。その流路2を開閉する主弁3と副弁4とが直列状となるように当該流路2の途中部に配置される。その流路2の一部を構成するように、一次側室5と中間室7と二次側室6が当該流路2の一端側から他端側に順に形成される。その一次側室5が、圧縮空気(圧力流体)を供給する圧縮空気源に接続される。また、二次側室6が、アクチュエータの作動室に接続される。上記の主弁3が二次側室6と中間室7とを接続および遮断する。また、副弁4が一次側室5と中間室7とを接続および遮断する。これにより、圧縮空気源から一次側室5に供給される圧縮空気のすべては、副弁4の開弁隙間を通って中間室7へ流入され、その中間室7の圧縮空気が主弁3の開弁隙間と二次側室6とを通ってアクチュエータの作動室に供給される。
【0009】
上記の逆止弁装置では、圧縮空気源から圧縮空気が一次側室5に供給された後にその供給が停止された状態で、何らかの原因、たとえば、ごみなどの異物が挟まることによって、主弁3と副弁4のうちのいずれか一方の弁から圧縮空気が漏れ出ても、他方の弁が閉弁されているので、二次側室から圧縮空気が流出するのを防止できる構造となっている。
【0010】
上記の逆止弁装置は、図1から図4に示すように、次のように構成される。
矩形の金属製のブロック1(本実施形態においては鉄製)に収容孔10が、左右方向に貫通するように形成される。その収容孔10の中央付近の内周壁に環状の段差部11が形成され、その段差部11に密着するように筒状の一次側フィルタ12が左方から挿入される。その一次側フィルタ12は、内筒13と外筒14と内筒13および外筒14に挟まれた金網15と内筒13の右端部と外筒14の右端部、内筒13の左端部と外筒14の左端部がそれぞれ把持されるU字固定具16とを有している。
(【0011】以降は省略されています)

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