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公開番号2023060783
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-28
出願番号2021170580
出願日2021-10-18
発明の名称音を用いた速度計
出願人個人
代理人
主分類B60R 11/02 20060101AFI20230421BHJP(車両一般)
要約【課題】音を用いて加速度情報を運転者に提供することで、目視を必要とする速度計を見ることを少なくしても、車両の運転者に車両の加速や減速の情報を絶えず伝えることができる音を用いた速度計を提供する。
【解決手段】車両は正の加速度で速度が上昇し、負の加速度で速度が減少し、加速度がゼロで定速走行になる。更に、加速度には大きさがあるため、この大きさに比例して楽曲の音圧や出力頻度を変えることで大きさを示し、速度範囲ごとに音色を異にし、車両の加速度の正と負を楽曲の違いで区別して、運転者に速度情報を伝える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
走行中の車両の正と負の加速度を異なる楽曲で区別し、前記加速度の大きさに合わせて前記楽曲の音圧または前記楽曲の出力頻度を変化させて加速度を表し、別途指定する速度範囲ごとに前記楽曲の音色を異にして運転者に前記加速度の情報を伝達する事を特徴とする音を用いた速度計
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
第1項記載の走行中の車両の正と負の加速度を異なる楽曲で区別し、前記加速度の大きさに合わせて前記楽曲の音圧または前記楽曲の出力頻度を変化させて加速度を表し、別途指定する速度範囲ごとに前記楽曲の音色を異にして運転者に前記加速度の情報を伝達する音を用いた速度計において、前記別途指定する速度範囲として、外部より提供される、又は内部に蓄積する各道路の制限速度情報を用いて指定する事を特徴とする音を用いた速度計
【請求項3】
第1項記載の走行中の車両の正と負の加速度を異なる楽曲で区別し、前記加速度の大きさに合わせて前記楽曲の音圧または前記楽曲の出力頻度を変化させて加速度を表し、別途指定する速度範囲ごとに前記楽曲の音色を異にして運転者に前記加速度の情報を伝達する音を用いた速度計において、前記加速度の大きさに合わせて出力する楽曲は、指定する速度以下では出力する音圧をゼロに近づけるか、又はゼロとする事を特徴とする音を用いた速度計
【請求項4】
第1項記載の走行中の車両の正と負の加速度を異なる楽曲で区別し、前記加速度の大きさに合わせて前記楽曲の音圧または前記楽曲の出力頻度を変化させて加速度を表し、別途指定する速度範囲ごとに前記楽曲の音色を異にして運転者に前記加速度の情報を伝達する音を用いた速度計において、前記加速度の大きさに合わせて出力する前記楽曲の負の加速度の音圧をゼロに近づけるか、又はゼロとする事を特徴とする音を用いた速度計
【請求項5】
第1項記載の走行中の車両の正と負の加速度を異なる楽曲で区別し、前記加速度の大きさに合わせて前記楽曲の音圧または前記楽曲の出力頻度を変化させて加速度を表し、別途指定する速度範囲ごとに前記楽曲の音色を異にして運転者に前記加速度の情報を伝達する音を用いた速度計において、前記楽曲の音圧と同等の振動をハンドルを介して前記運転者に伝える事を特徴とする音を用いた速度計

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は車両の走行に伴い生じる加速度を音および振動により運転者に提示して、車両の速度情報とする速度計に関するものである。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
車両の速度は速度計で視覚的に提示することが一般的である。そのため、運転者は車両が発生するエンジン音や通り過ぎる風景の様子から常は車両の速度を推定し、たまに速度計を見てその速度を確認して運転している。しかし、速度計を見る動作は前方の確認を中断するため前方不注意が生じる。このため、速度計を確認する頻度を少なくする傾向があり、不注意による制限速度の超過を起こしやすい。更に、近年の電気自動車等はエンジン音が無い場合や、有っても走行速度と無関係な場合がしばしばある。このためエンジン音などの聴覚的な情報による速度の推定が出来にくい状況が多くなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-137378号公報
特開2020-66253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
走行速度をエンジン音の変化からある程度把握するする習慣があった運転者にとっては、自動車の電気走行にともなう静粛化で聴覚による速度の推測が困難になり、気がつくと思わぬ制限速度違反を起こしていることがある。この大きな原因は速度計が目視確認を必要としているため細目に速度確認をしにくいためである。他方、速度確認を頻繁に実行すると前方不注意が増え、事故を起こす可能性が増える問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
走行する車両の速度確認方法として、車両の速度を一定の速度の範囲(以下、「速度範囲」とする)で区切り、速度範囲ごとに異なる音色を割当てて、車両内に出力される音色の区別で運転者が速度範囲を区別することを基本とし、各速度範囲の音色で出力する楽曲とその音圧や楽曲の繰返し周期を以下のようにする。
走行する車両の加速度は加速により正の値となり、減速により負の値になるが、この正と負を楽曲で区別できるように設定し、更に加速度の大きさを楽曲の音圧または楽曲の繰返し頻度で表して車内に出力することで、運転者は音色から走行中の車両の速度範囲を理解し、楽曲から加速と減速の区別を理解し、楽曲を出力する音圧または楽曲の繰返し頻度から加速度の強弱を理解できるようにする音を用いた速度計である。
なお、以下での説明では、負の加速度が大きくなればマイナスの値が大きくなるので、値は更に小さくなると表現すべきであるが、この表現では大小が分かりにくくなるので、負の加速度はマイナスを省いた絶対値で表現することする。これにともない、負の加速度が大きくなれば、負の加速度が大きいと以下では述べることにする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の走行中の車両の正と負の加速度を異なる楽曲で区別し、前記加速度の大きさに合わせて前記楽曲の音圧または前記楽曲の出力頻度を変化させて加速度を表し、別途指定する速度範囲ごとに前記楽曲の音色を異にし運転者に前記加速度の情報を伝達する音を用いた速度計には、次の効果があり、更に課題の解決が図れる。
本発明では、通常の車両に付属する速度計の他に、音を用いて加速度情報を運転者に提供することで、目視を必要とする速度計を見ることを少なくしても、車両の運転者に車両の加速や減速の情報を絶えず伝えることができる利点がある。
また、これまでに車両の速度を幾つかの範囲に区切って、それぞれの区切りに合わせた音により車両の速度が属する速度範囲を提示する音による速度計が提案されているが、この速度計の場合は定速走行や速度変化が少ない走行においても走行速度に合わせた音を絶えず出力するため、運転者はその音を常に聞かされ続けている。これに対して本発明の音により加速度を提示する速度計では、定速走行をしている際には加速度がゼロであるため無音とすることができ、また、速度変化が少ない場合は小さい音圧の出力や頻度の少ない出力とすることができるため、車内の静粛化をできるだけ図ることができる。かつ、運転者は無音やそれに近い状態の出力であることからは、ほぼ一定の速度で走行していることが暗黙的に理解できる特徴があり、無音状態等も有効に速度情報として利用することができる。
【0007】
また、速度範囲ごとに楽曲の音色を異にしているため、加速度情報を伝える音色が同じであれば同じ速度範囲内で車両は走行していることが把握でき、音色が変化すれば速度範囲が別に移動したことが理解できる。ここで大切なことは、加速度の正と負を示す楽曲の流れと、加速度の大きさを示す楽曲の出力の流れが、常に連続性を維持しつつ、音色だけが変化することである。
このため、車両の加速または減速の程度を示す楽曲の連続性が維持されたまま、音圧が変化することで運転者は加速度情報を理解しつつ走行を続けることができ、途中で音色が変化すると、その不連続性から速度範囲が変化したことが判断できるようになる特徴がある。
【0008】
更に楽曲には加速度の正と負の区別があるため、音色の変化に伴い変化した速度範囲が、加速度が正の楽曲であれば、より速度が速い側の速度範囲に移動した事によると判断でき、逆に加速度が負の楽曲であれば、より速度が遅い側の速度範囲に移動した事によると判断が可能になる。このようにして大まかではあるが、速度の変化を聴覚を介して絶えず理解できる特徴がある。
これを単純な例で説明し直すと、例えば速度範囲を走行中の道路の制限速度以下と制限速度以上の2つの範囲とし、制限速度以下の速度範囲で走行時に出力する加速度を示す楽曲の音色と、制限速度以上の速度範囲で走行時に出力する加速度を示す楽曲の音色を異にする事で、その境界を明瞭に分けることが可能になる。
これにより、例えば制限速度以下の速度範囲で車両が加速すると、制限速度以下とした音色の楽曲が加速度大きさに合わせた音圧で出力するが、その加速を継続して、制限速度を超えると音色が変化する。このため、その音色が変化した時点から制限速度以上の速度で車両が加速をしていることが運転者に理解できるようになる。
これは目視動作を必要とする速度計だけを頼りにする運転では、こうした情報を絶えず得るのは難しく、目視による速度計の補助情報として聴覚を利用する本発明を併用することで、絶えず制限速度以下であるか、それ以上であるかが理解可能になる。これにより、法令順守をした運転がより容易になる。
【0009】
これまでは制限速度以下の速度範囲と制限速度以上の速度範囲の2種類に分けて説明したが、道路交通法では5段階に分けた超過速度範囲で、違反の加点数を分けている。この超過速度範囲に合わせて速度範囲を設定し、各々の速度範囲に対応させて音色を変えることにより、運転者はどの超過速度範囲の中で加速をしているか、減速しているかを常に理解できるようになる。これにより、運転者は必要以上に高速走行をしている自覚が容易にできるとともに、思わぬ速度違反の防止に役立てることが出来るようになる。
【0010】
本発明の走行中の車両の正と負の加速度を異なる楽曲で区別し、前記加速度の大きさに合わせて前記楽曲の音圧または前記楽曲の出力頻度を変化させて加速度を表し、別途指定する速度範囲ごとに前記楽曲の音色を異にして運転者に前記加速度の情報を伝達する音を用いた速度計において、前記別途指定する速度範囲として、外部より提供される又は、内部に蓄積する各道路の制限速度情報を用いて指定する音を用いた速度計には、次の効果があり、更に課題の解決が図れる。
GPSを用いたカーナビに代表される車両の地図案内システム等は、車両が走行する道路の特定とその制限速度等に関する情報を保持又は取得することが出来る。この情報を本発明の音を用いた速度計の別途指定する速度範囲の指定に用いることで自動的に制限速度を指定して速度範囲を設定でき、走行する道路の制限速度の変化を自動的に修正可能にできる。この機能により、走行中の道路の制限速度を運転者が知らない場合や新たに侵入した道路の制限速度を知らない場合はいくらでもあるが、こうした場合にも新たな制限速度を加味した楽曲の音色が出力するため、速度制限を超過しているかどうか等を音により運転者がいつでも判断できるようになる。
更に先にも述べたが、道路交通法では速度違反に対する加点数を5段階に分けた範囲として超過速度範囲が定めているが、肝心な制限速度は道路により異なるため具体的な速度ではなく、超過速度の範囲が定められているだけである。このため、外部より提供される又は、内部に蓄積する制限速度情報を走行する道路に合わせて用いることで、各道路に合わせた速度違反に対する5段階に分けた速度範囲を具体的な速度として設定できるようになる。この場合も運転者が具体的な速度範囲の速度を理解していなくても、楽曲の音色の変化により走行する車両の速度と5段階の加点数の関係が音を介して理解できるようになる利点がある。
(【0011】以降は省略されています)

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