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公開番号2023060458
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-28
出願番号2021170084
出願日2021-10-18
発明の名称電子機器
出願人アズビル株式会社
代理人個人
主分類H05K 1/02 20060101AFI20230421BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】サーミスタがトリップ状態に至らないような異常状態であっても過電流を制限する。
【解決手段】電子機器は、電源と保護対象の回路との間に直列に挿入されるようにプリント基板10b上に実装されたサーミスタRthと抵抗器R1とを含む過電流保護回路を備える。プリント基板10bには、サーミスタRthの電極100,101が半田付けされたパッド11,12と、抵抗器の電極102,103が半田付けされたパッド13,14と、パッド13とパッド12とを接続する配線16bとが形成されている。配線16bは、パッド13からパッド12への延伸方向に対して垂直方向の幅W3がパッド12の垂直方向の幅W1よりも広く、サーミスタRthの下に形成される部分がパッド12からはみ出るように形成される。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
電源と保護対象の回路との間に直列に挿入されるようにプリント基板上に実装されたサーミスタと抵抗器とを含む過電流保護回路を備え、
前記プリント基板には、
前記サーミスタの1対の電極が半田付けされた第1、第2のパッドと、
前記抵抗器の1対の電極が半田付けされた第3、第4のパッドと、
前記第3のパッドと前記第2のパッドとを接続する配線とが形成され、
前記配線は、前記第3のパッドから前記第2のパッドへの延伸方向に対して垂直方向の幅が前記第2のパッドの前記垂直方向の幅よりも広く、前記サーミスタの下に形成される部分が前記第2のパッドからはみ出るように形成されることを特徴とする電子機器。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
請求項1記載の電子機器において、
前記抵抗器は、その発熱が前記サーミスタに伝わるように前記サーミスタの近傍に実装されることを特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項1または2記載の電子機器において、
前記サーミスタと前記抵抗器は、チップタイプの素子であることを特徴とする電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、正特性サーミスタを利用する過電流保護回路を備えた電子機器に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
誤接続や部品故障などの異常状態に対して、正特性サーミスタを使用することでサーミスタの自己発熱により抵抗値が上昇し、電子機器の内部回路を保護することができる(非特許文献1参照)。
【0003】
図2は、サーミスタを使用した保護回路を備えた電子機器の構成を示す回路図である。図2の例では、電子機器1にDC12Vの電源2を接続した例を示している。電子機器1は、電子機器1の機能を実現する、保護対象の回路3と、過電流保護回路4とを備えている。過電流保護回路4は、サーミスタRthと、抵抗器R1と、ツェナーダイオードZD1とから構成される。
【0004】
例えば最大定格がDC20Vの回路3に対して、前段にツェナー電圧が18VのツェナーダイオードZD1を設けることで、18V以上の電圧が回路3に加わることを防ぐ。ただし、ツェナーダイオードZD1のみで保護した場合、ツェナーダイオードZD1に過電流が流れてしまうため、抵抗器R1やサーミスタRthを入れる必要がある。
【0005】
過電流保護回路4をツェナーダイオードZD1と抵抗器R1で構成した場合、抵抗器R1の抵抗値を大きくすることで過電流の制限ができるが、正常時の消費電力が増加する。抵抗値を小さくすると、過電流に対応するためにツェナーダイオードZD1や抵抗器R1の定格電力を大きくしなければならない。
【0006】
過電流保護回路4をツェナーダイオードZD1とサーミスタRthで構成した場合、例えば電源の誤接続により過電流が発生したときに、誤接続の直後にはサーミスタRthが発熱しておらず、サーミスタRthの抵抗値が低いため、ツェナーダイオードZD1に大きな過電流が流れてしまう。したがって、図2に示すように過電流保護回路4をサーミスタRthと抵抗器R1とツェナーダイオードZD1とによって構成することが望ましい。
【0007】
例えばDC12Vの電源2を接続すべき電子機器1に、図3に示すようにDC24Vの電源5を誤接続した場合、抵抗器R1の抵抗値を100Ω、ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧を18Vとすると、図4に示すようにDC60mAの過電流が流れるが、サーミスタRthが自己発熱して電流制限がかかるために、回路3に故障が発生することはない。
【0008】
ただし、過電流保護回路4をサーミスタRthと抵抗器R1とツェナーダイオードZD1とから構成した場合でも、異常状態によってはサーミスタRthの自己発熱が僅かとなり、回路3を十分に保護できないことがある。例えばDC12Vの電源2を接続すべき電子機器1に、図5に示すようにAC24Vの電源6を誤接続した場合、抵抗器R1の抵抗値を100Ω、ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧を18Vとすると、図6に示すように+150mA~-330mAの過電流が流れる。しかし、交流電流ではサーミスタRthが自己発熱しにくい場合があり、サーミスタRthによる電流制限が機能しない。このため、後段の抵抗器R1やツェナーダイオードZD1の定格電力を大きくしなければならない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
“アプリケーションノート電流保護素子としてのPTCサーミスタRthの使い方”,TDK株式会社,2021年,<https://product.tdk.com/ja/techlibrary/applicationnote/howto_ptc-limiter.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、サーミスタがトリップ状態に至らないような異常状態であっても過電流を制限することができる過電流保護回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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