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公開番号2023059560
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-27
出願番号2021169645
出願日2021-10-15
発明の名称毛髪化粧料
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/34 20060101AFI20230420BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】毛髪のくせ・うねりを整えるとともに、毛髪にハリ・コシを与え、またパサつきを抑えることができる毛髪化粧料の提供。
【解決手段】次の成分(A)及び(B)を含有する毛髪化粧料。
(A) 炭素数8以上22以下のアルキル基(又はアルケニル基)を有するアルキル((又はアルケニル)グリセリルエーテル
(B) 室温で液体の油分及び融点が40℃未満の半固形油分からなる群より選ばれる不揮発性油(成分(A)又はシリコーン油に該当するものを除く)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)及び(B)を含有する毛髪化粧料。
(A) 炭素数8以上22以下のアルキル基(又はアルケニル基)を有するアルキル(又はアルケニル)グリセリルエーテル
(B) 室温で液体の油分及び融点が40℃未満の半固形油分からなる群より選ばれる不揮発性油(成分(A)又はシリコーン油に該当するものを除く)
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
成分(B)としてエステル油を含有する、請求項1に記載の毛髪化粧料。
【請求項3】
水の含有量が60質量%未満であって、成分(A)と成分(B)との質量比(A)/(B)が0.01以上10以下である、請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
【請求項4】
水の含有量が60質量%以上であって、成分(A)と成分(B)との質量比(A)/(B)が0.05以上15以下である、請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
【請求項5】
さらに、成分(C)としてシリコーン油を含有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
【請求項6】
成分(B)として穀物由来の植物油を含有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
【請求項7】
さらに、成分(F)として、ユーカリの極性溶媒抽出物、真珠層を有する貝殻又は真珠から得られる蛋白質又はその加水分解物、シルクから得られる蛋白質又はその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、オタネニンジン抽出物、ヒバマタ抽出物、ツバキ抽出物、アロエ抽出物、月桃葉抽出物、クロレラ抽出物、及びザクロ果実抽出物からなる群より選ばれる1種以上のエキス類を含有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
【請求項8】
さらに、成分(D)として有機酸又はその塩を含有する、請求項1~7のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
【請求項9】
さらに、成分(E)として芳香族アルコールを含有する、請求項1~8のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
【請求項10】
毛髪に適用後、洗い流さずに使用されるものである請求項1~9のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪化粧料に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
頭髪に関する悩みの中には、髪質(くせ・うねり、ハリ・コシ、パサつき)に関するものが多い。これらの悩みを持った人々の欲求を満たすため、従来、毛髪改質効果のある剤が数多く提案されている。例えば、くせ・うねりの緩和効果を目的として、カチオン化多糖類とホスホリルコリン基を含有する重合体を配合した毛髪化粧料が提案されている(特許文献1)。また、ハリ・コシの付与効果を目的として特定のラクトン誘導体を含有する毛髪化粧料が提案されている(特許文献2)。さらに、パサつきの抑制効果を目的として、特定の構造を有するシリコーンを含有する毛髪化粧料が提案されている(特許文献3)。
また、スタイリング性とツヤ感のような髪質とを同時に満たすため、アルキルグリセリルエーテルを配合した毛髪化粧料も提案されている(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-190290公報
特開2012-219057公報
特開2012-240915公報
特開2019-89748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1~4に記載のものを含め従来の毛髪化粧料は、くせ・うねりの緩和効果、ハリ・コシの付与効果、パサつきの抑制効果を単独で発現することはあっても、同時に備えるものではなかった。このため、これらの要請をすべて兼ね備え、さらに効果実感の高い製剤開発が望まれている。
【0005】
したがって本発明は、毛髪のくせ・うねりを整えるとともに、毛髪にハリ・コシを与え、またパサつきを抑えることが一剤で同時にできる毛髪化粧料に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、アルキルグリセリルエーテルと特定の不揮発性油とを併用することによって、前記要求を満たす毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
本発明は、次の成分(A)及び(B)を含有する毛髪化粧料を提供するものである。
(A) 炭素数8以上22以下のアルキル基(又はアルケニル基)を有するアルキル(又はアルケニル)グリセリルエーテル
(B) 室温で液体の油分及び融点が40℃未満の半固形油分からなる群より選ばれる不揮発性油(成分(A)又はシリコーン油に該当するものを除く)
【発明の効果】
【0008】
本発明の毛髪化粧料は、毛髪のくせ・うねりを整えるとともに、毛髪にハリ・コシを与え、またパサつきを抑えることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔成分(A):アルキルグリセリルエーテル〕
成分(A)は、炭素数8以上22以下のアルキル基(又はアルケニル基)を有するアルキル(又はアルケニル)グリセリルエーテル(本明細書において、まとめて「アルキルグリセリルエーテル」と総称することがある)である。成分(A)としては、直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を1個又は複数個有するものが挙げられる。具体的には、イソステアリルグリセリルエーテル、ステアリルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテル、2-エチルヘキシルグリセリルエーテル、セチルグリセリルエーテル、オレイルグリセリルエーテル(別名セラキルアルコール)等が挙げられ、中でもイソステアリルグリセリルエーテル、ステアリルグリセリルエーテル、イソデシルグリセリルエーテルが好ましく、イソステアリルグリセリルエーテルが特に好ましい。これらアルキルグリセリルエーテルは、単独で又は2種以上を組合せて使用することができる。
【0010】
本発明の毛髪化粧料中の成分(A)の含有量は、毛髪化粧料の含水率によって、以下の範囲とすることが好ましい。
本発明の毛髪化粧料中の水の含有量が60質量%未満である場合、当該毛髪化粧料中における成分(A)の含有量は、くせ・うねり抑制の観点、及び良好なスタイリング性能の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上であり、また、適度なハリ・コシを保つ観点、及び手にとった際のべたつき感の抑制の観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。このタイプの毛髪化粧料としては、ヘアオイルが挙げられる。
本発明の毛髪化粧料中の水の含有量が60質量%以上である場合、当該毛髪化粧料中における成分(A)の含有量は、くせ・うねり抑制の観点、及び良好なスタイリング性能の観点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.07質量%以上、更に好ましくは0.1質量%以上であり、また、適度なハリ・コシを保つ観点、及び毛髪化粧料の安定性向上の観点から、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは7質量%以下である。このタイプの毛髪化粧料としては、ヘアミルクが挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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